エテポンゲの独り言

残したい瑣末な話し

ゴア様に物申す

2009年01月26日 | 自然

このゴア様はマグマ大使の宿敵ゴア・ゴルゴンのゴア様ではなく、米国の元副大統領のアル・ゴアさんです。地球環境に対する問題提議を大掛かりにされてる方ですね。氏の言われるのは「地球温暖化の抑制」かと思います。

温暖化が加速することによって海水面の上昇などが引き起こされ世界中で水没する都市や国がでます。また北極海の氷の減少でホッキョクグマなどの生物の生存環境が脅かされやがては絶滅するのではと言われています。

面白いところではこの地球温暖化の影響で寄生虫の王者サナダムシが絶滅危惧種になるらしい。海水温の上昇でサナダムシのライフサイクルに変化が生じ最終宿主の人間まで辿り着けないようです。

http://sankei.jp.msn.com/science/science/090126/scn0901260244000-n3.htm

過去の歴史で人間によって滅んだであろう生物は多数います。鳥類ではドードー、エピオルニスジャイアントモア、そしてモアの絶滅のせいでハーストイーグルという巨大な猛禽類が姿を消しました。

最も有名なのはアメリカ大陸のリョコウバトです。最盛時は空全面を覆い昼間でも暗くなったと言われるくらいに生存していたのがヨーロッパからの白人の移入で短期間で絶滅しました。彼らは遊びで狩り尽くしたのだから罪は重い。

有名な動物ではマンモスがいます。彼らは人間との生存競争に負けて姿を消したと思われていますが、それだけが理由ではないとも言われています。むしろ本当の原因は地球温暖化でしょう。火薬も機械も持たない当時の人類に一つの生物種を絶滅する力は無いでしょう。

私がここで言いたいのは、現在進行中の温暖化は人類が文明を持つ以前から既に始まっていた事です。気候の変化は長いスパンで捉えるべきなんです。10万年、100万年くらいの長さですね。

確かに20世紀に入ってからの人類の活発な活動は環境に大きなインパクトを与えたでしょう。しかしそれは地球の長い歴史からすれば巨象のお尻に縫い針をさした程度の小さな刺激なのではと思うのです。

生物環境の観点から現在は大絶滅に向かっていると言う学者がいるくらいです。大絶滅とは我々が思うような急激なものではなくゆっくりしたものらしい。それを発掘化石を見て感じるのと実際の時間進行とは違うものでしょう。

住んでいる街や国が水没するのは恐ろしい事です。しかしそれはあくまで人間の都合です。たまたま沿岸部に多くの都市が集中しているのは人間活動の都合です。その方が利便性が高いから。

海水面が上昇したら人間たちはまた内陸部に移動します。自然環境の変化で滅んだり見捨てられた都市は歴史の中で数多あります。しかしそれは仕方ない事。反対に我々人類が地球と言う大きな星の一部に過ぎないことの証左でもあります。

ゴア様に申します。この星の環境を我々如き人類の働きで変えようと言うのは傲慢です。50億年の歳月かけた地球は人間の智恵や分別で変化させられる存在でないと思います。 

私のお気に入りサイト「イーコラム」http://ecolumn.net/uma.htmんに氷河期に関する記事があったのでコピペします。楽しい記事が満載ですから探訪してください。

氷河期のメカニズム



では、地球に氷河期をもたらす原因とは何なのか?
残念ながら、「これが氷河期のメカニズムだ!」とする確定論はなく、「これが原因のひとつではないか?」というような推論にとどまりますが、ここでは代表的な学説のいくつかを順不動でピックアップして書いてみたいと思います。

1.二酸化炭素濃度の低下
地球温暖化対策として「CO2削減」に取り組んでいる現状が示すように、大気中の二酸化炭素(CO2)濃度が下がれば気温は低下します。
そして、そのことから推測できるように、「過度の二酸化炭素濃度の低下が氷河期を招くのではないか?」と考えることができます。
現在の地球の表面温度(平均気温)は約14度に保たれていますが、そのような表面温度に保つ働きをしているのが二酸化炭素に代表される温室効果ガスであり、「もしも大気中に温室効果ガスがなかったら、地球の表面温度はマイナス18度になるだろう」とする試算があります。

書くまでもないことですが、地球の熱源は太陽放射(太陽から放たれる熱エネルギー)です。
一方、地球は太陽放射の全てを吸収するのではなく、雲や氷床、エアロゾル(火山の噴煙に含まれる微粒子)などによって反射する割合(反射率)があります。
つまり、「太陽放射-反射量=地球が吸収する太陽放射エネルギー」というような図式になり、吸収した太陽放射エネルギーによって地表は温められるということになります。

暖められた地球からは、「地球放射」と呼ばれるエネルギー(目に見えない赤外線)が宇宙に対して放たれますが、この地球放射の90パーセントを吸収するのが大気中にある温室効果ガスであり、吸収した赤外線によって暖められた温室効果ガスからは、地表と宇宙へ向けて赤外線が再放射されます。
地表へ再放射された赤外線は地表を暖めた後、地球放射され、その90パーセントが温室効果ガスに吸収されるということを繰り返すのですが、その繰り返しによって、地球の表面温度は約14度に保たれているとされます。文字どおり、温室効果です。

逆にいえば、「大気中に温室効果ガスがなければ、地球放射される赤外線の全てが宇宙へ逃げてしまうので、地球の表面温度はマイナス18度にまで下がってしまう」ということになります。
やや極論になってしまいましたが、「大気中の二酸化炭素濃度が過度に低下すれば、温室効果も大幅に弱まるので、地球は寒冷化し、氷河期を招く。」ということになります。


2.大陸の配置
新生代氷河期を例にあげれば、南半球では約4000万年前に南極の氷床の成長がはじまり、約3000万年前には巨大な氷床になったとされ、一方の北半球では約300万年前から氷床の発達がはじまったとされますが・・・
この4000万年前~3000万年前、そして300万年前という時期は、現在の大陸の配置を考えるうえでの大きなキーポイントになります。

5000万年前のテチス海の地図ひとつの巨大大陸(超大陸)であったパンゲアが約2億年前から分裂をはじめたことによって、約4000万年前までにユーラシア大陸とインド亜大陸が衝突。その結果、ヒマラヤ山脈などを形成し、テチス海をほぼ消滅させたと考えられています。
約5000万年前のテチス海とインド亜大陸
画像:当サイト「テチス海」より / 元画像:「DOL Dinosaur Omnipedia」様


また、ほぼ同時期にはオーストラリア大陸と南極大陸が分離し、南極大陸はほぼ現在の位置に収まったとされます。
そして、北アメリカ大陸と南アメリカ大陸が地続きになったのは約300万年前であると考えられていますが、そのような大陸の配置の変化が新生代氷河期を引き起こした原因のひとつではないかとされます。

例えば、ヒマラヤ山脈は大気循環を一変させ、その影響は成層圏(高度10km~50km)にさえも及ぶと考えられています。
また、赤道付近にあったテチス海が消滅したことにより、テチス海で生成されていた暖かな深層水も消滅することになります。
そして、パナマ地峡が形成されたことによって、両大陸間を流れていた暖流が遮断されることになります。

つまり、「大気循環や海流の変化などが気温の低下を招くのではないか?」ということになりますが、そのような変化をもたらす原因は大陸の配置の変化だと考えられるようです。
また、上記「1.二酸化炭素濃度の低下」というような現象をもたらす原因も大陸の配置の変化だとされます。
* それぞれの詳細は当サイト「パンゲア大陸」、「テチス海」、「パナマ海峡」の中で書いています。


例えば、地球上に超大陸が存在した時期は前述のパンゲア大陸を含めて4回あったと考えられていますが、3回目の超大陸であるロディニア大陸は約10億年前に誕生し、約7億7000万年前から分裂をはじめたと推測されることから、「スターチアン氷河期(7億6000万円前~7億年前)」と「マリノアン氷河期(6億2000万年前~5億5000万年前)」が発生した要因のひとつだと考えられるようです。
* ロディニア大陸の誕生や分裂の時期については諸説あります。


ロディニア大陸は赤道付近に小さく分裂していったと考えられていますが、赤道付近は雨量が多いため、激しい雨が陸地を浸食し、陸地上のカルシウムやマグネシウムなどの元素をイオン化して海へと流します。
また、激しい雨は大気中の二酸化炭素を溶かして海へと流します。

その結果、海中ではイオンと二酸化炭素とが結びついて大量の炭酸塩の沈殿物をつくることになるのですが、炭酸塩の沈殿物には大気中の二酸化炭素を減少させる性質があることから、地球は温室効果ガスである大気中の二酸化炭素を大幅に減少し、全球凍結(スノーボールアース)にまで達するような氷河期になったとされます。
一説によれば、全球凍結時の地球の平均気温はマイナス50度、氷床の厚みは1000m以上にも達したとされます。


3.太陽の公転
地球は約24時間で自転(1回転)して、約365日で太陽の周りを公転(1周)しています。
同様に、太陽は約27日~29日で自転して、約2億2600万年で銀河系内を公転すると考えられていますが、銀河系内には「ちり」の濃い領域や薄い領域があり、太陽が「ちり」の濃い領域を通過する際には「ちり」が障害となって、地球が受ける太陽光が減少することから気温の低下を招くのではないかとされます。


4.その他
ミランコビッチサイクル(地球軌道要素の変化による日射量の計算)や、日傘効果(火山の噴煙による太陽放射の減少)などが上げられていますが、個人的には「氷河期のメカニズムというよりも、氷期と間氷期のメカニズムや、亜氷期と亜間氷期のメカニズムになるのではないか?」と思ったりするので、別の機会に新しいページとして書きたいと思います。

追記したい記事がありましたので・・・

        http://wiredvision.jp/news/200902/2009020322.html


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