エテポンゲの独り言

残したい瑣末な話し

独立リーグ

2009年06月03日 | スポーツ

先日BCリーグの富山サンダーバーズが近くの球場に来たので観戦して来ました。金曜日のナイターながら1600人余の入場者で、勝った事もありなかなか盛り上がっていました。

イニングの合間で喫煙スペースに居ると、70歳台と思しき夫婦とやはり同年輩の男性が会話しています。

「Nも(今年入団した選手)まだまだ四番は無理やな。きわどい球をカットする技術が無い。やはり町田の怪我がサンダーバーズには誤算やった」

これは白髪のバアサンの言葉です。よく野球を知ってるのに驚きました。思い出したのは関西のタイガースファンです。女性でも野球に造詣が深く個々の選手の情報にも詳しい人が多かった。

昔から巨人ファンは野球知らずで勝つことだけを喜ぶと言われました。逆に言えば阪神ファンは勝ち負けを話題にする事が出来なかったから。いきおいプレーなどの細かな内容に関心が行ったのではと思います。私が応援していた70年代のタイガースはそうでした。

関西では阪神が土着のチームとして絶大な人気を誇り「我街・我チーム」の雰囲気があります。そんな中で巨人の応援をしている人は余程芯のある方でしょう。

さて今年から関西も独立リーグがスタートしましたが、いきなり運営会社ステラと分配金でトラブッています。北信越を基盤にするBCリーグや四国をベースにするアイランドリーグと違い関西にはタイガースという巨象がいます。多くの方はこの状況で独立リーグが経済的に見合うだけの収益を上げられるのか不安視しています。

私も関西には知り合いが多いが会話の中で独立リーグは出てきません。彼らの頭の中ではNPBだけがプロ野球と認められてるようです。なかなか「我街・我チーム」には成っていない。

観客動員数を見ると吉田エリが所属する神戸9クルーズのみが四桁の数を多く出していますが、他のチームは三桁の観客数の試合が殆どのようです。当然採算は合わないでしょう。

しかしBCリーグも順調なわけではなく、それぞれのチームで努力はしています。富山サンダーバーズも昨年よりも選手の基本給は減り10万円です。それに活躍の程度に応じて報酬が加算する方式になりました。昨年は無料支給の弁当も選手の自腹になったそうです。

夢を追う若者達には有り難い独立リーグではあるけれど現実に運営していくとなると様々な問題が浮かび上がってきます。何かを求めると別な何かを犠牲にするのは仕方ない我々の事実です。それでもやりたいと言う人だけが残れるんでしょうね・・・


最新の画像もっと見る

コメントを投稿