今日は私の愛人を紹介します。名前は「ケン」と言います。何故か分からないけど性別は男です。
私が仕事で定期的にお伺いするお宅の飼い犬ですね。彼との出会いはもう五年程前になります。生まれてまだ日の浅い頃貰われてきたそうです。室内の小さなカゴの中で彼は拗ねたように丸くなっていました。
私がカゴの隙間から指を入れると最初は甘えて噛んできました。それが徐々に遠慮が無くなり力を込めだした。かなり痛かったのを私は我慢して彼のなすがままにしてやったのです。そうまるで「風の谷のナウシカ」の冒頭でナウシカがユパから小さなペット(名前は忘れた)を譲られたシーンと同じですね。痛みを堪えたナウシカと小動物の間に信頼関係が生まれたんです。
そんなかなり痛い出会いから二人の関係は始まりました。今では私が訪問すると彼は興奮してそれこそケダモノになってしまい狂ったように暴れまわります。男性自身を屹立させて私に飛びついてきます。あぁーこんなにも同性から愛されて良いものでしょうか?戸惑い中にも興奮を覚える瞬間です。
そんな時は写真にも写ってる旦那さんがリードを引き付けて二人の間に距離を作ります。おそらく第三者の目から見てもこの関係には危険な臭いを感ずるのでしょう。後戻りの出来ない一線を辛うじて踏みとどまりました。それにしても愛しい奴です。
しかし旦那さんと話してるとこのケンは、時々旦那さんの脚にしがみつき下半身を擦りつけてくるそうです。どうやら男色の気があるようですね。この浮気者め!
そう言えばかつて実家で飼ってた猫も家人の腕に体を擦りつけて自慰をよくしていました。あの時は異性に相手されない飼い猫が不憫に思えました。愚痴になりますが動物を飼いたい今日この頃であります。