「楽しみです。久しぶりに、一緒に海に出れますね・・・。」
・・・・僕は、こう言って写真家中村征夫さんと電話を終えた・・・。
征夫さんとは、僕が若造の頃より長いお付き合いをさせて頂いているが、征夫さんの海に対する真摯な姿は、いつも様々な想いを感じさせてくれるものがある・・・。
僕は、仕事柄、沢山の写真家の方々と海に出る・・・。
それは、とても贅沢で楽しみな時間で、僕が魅せた光景をどのように切り取り、その写真家の世界観でどの様に魅せ返してくれるのかが、とても興味深いのである・・・。
「一緒に、海に出れますね・・・。」・・・だから、つい、出てくる言葉なのである・・・・(^_^;)
それは、実は、ガイドダイバーとして通じているもので、同じように僕が魅せた海を、ゲストがどういう反応で感動してくれるのかが、とても楽しみなのである・・・。
今回は、写真集「沖縄珊瑚街道」以来のザトウクジラの撮影依頼だ・・・。
「沖縄珊瑚街道」の時には、当時、沖縄では、久米島で僕が確認していたポイントでしか発見例がなかったピグミーシーホースとザトウクジラの撮影がメインだったが、
撮影初日の昼から天気が崩れ、強い北風が吹く予報で、多分、大荒れの天気が数日続くものだと予想されたので、ピグミーの生息する北側のポイントで潜り撮影し、そのまま外海を廻航しながらザトウクジラを探し、
天気が荒れる前に撮影し、次の日からの天気が最悪という予想を考えて、僕の内心では一日(取り敢えず抑えだけでも)で終わらせるプランだったが、数頭のザトウクジラの撮影時には、厚い黒雲に覆われて撮影を断念せざるを得なかった・・・・。
今回は、陸上と水中での撮影の事を考えて、例年の天気の事や母子クジラなどの様子を話し合い、最後に「じゃあ、剛志、頼むな!!」っと、いう言葉に、
「楽しみです。久しぶりに、一緒に海に出れますね・・・。」・・・。
あの時、ピグミーシーホースを撮影したポイント・ウーマガイでザトウクジラの鳴き声(鳴音)を聞きながら、
今季の新たに心に期し、何故だか感じる胸に沸き上がる何かを感じながら・・・、今度こそは・・・・っと、想いを熱くした・・・。
ダイブ・エスティバン
フェイスブックはこちらから!!
雄輔の豪海倶楽部!!
ガイド会・世界の海ブログ!!