
今日は雨のち曇り。気温も昨日に引き続いて上がらず、冬のような陽気である。東北では雪も降っているということで、まるで冬に逆戻りしたかのような陽気である。
昼近くになって雨もあがったが、風も吹いていて、外出するには上着も手放せない。
今日は散髪がてら実家に顔を出そうと1人外出。電車を乗り継いで途中、町田に出たところで、お昼を食べて行くことにした。
JR町田駅南口改札に隣接した町田ターミナルビル2階にあるラァメン家「69’N’ROLL ONE」に入店する。店の外観はシャッターが閉まっていて、そのシャッターには乱暴に「叫びたくなる味」と書かれている。その脇に店の入り口があって、おそるおそる扉を開けた。
入り口を入ってすぐ右手に券売機があって食券を購入し、カウンター席に座って店員に食券を手渡した。店内は厨房に沿ってカウンター席が12席、直線上に並んでいる。その中の真ん中付近に腰を下ろした。上着は店の壁際にハンガーが用意されていて、そこにかける。机の下には棚があって、そこに荷物を欠ける為のフックも用意されている。そこにデイパックをかけた。
お冷やはセルフ。店内の注意書きには「水も食材 器も食材 有田焼」「水は大切な資源 飲み残しは無いようにご協力お願いします」とあって、かなり小うるさい感じだ。ちなみに店の内外には注意書きの札がいくつも貼ってある。「店内の携帯電話の通話 食事中のメール 読書はご遠慮ください」「小学生以下のお子様はご遠慮ください」「トイレは店内にございません。ビルのトイレをご利用ください」「食事中はお静かに」う~ん、ちょっとやり過ぎな気もしないでも無い。
カウンターテーブルの上には調味料類は何も無い。霧吹きのようなものがあるので、まじまじと見ていると店員に「それは台拭き用の水」と言われてしまった。調味料が無いと言うことはラーメンに絶対の自信があるということだ。これは心して食べなければなるまい。
しばらく待っているとラーメンが来た。麺は細麺のストレート麺。澄んだスープに浸っている。麺の上には鶏チャーシューが2枚とメンマ、鷹の目、水菜がのっている。スープには刻みネギが浮いている。柚子の香りが鼻をついた。カウンター越しに見える厨房の中では柚子皮を削ってスープに入れ、更に丼の縁を削られた柚子で擦り付けていた。それによる香りなのか、かなり清涼感あふれるラーメンに仕上がっている。
さっそく、ラーメンを食べることにする。麺は柔らかくもっちりとした食感である。麺の上にのっているメンマは太いメンマに隠し包丁を入れて、スープが絡みやすくしている。鶏チャーシューは脂身の無い肉質系。口に入れると柔らかく、ハムのような食感で淡泊な味わいにスープが染みこんで、味わいを深くしている。
麺をすすり、スープをすする。やさしい味わいのスープは濃い魚介だしで、旨味がたっぷりと含まれている。最後にラーメンのスープを飲み干すと、底の方にざらりとした魚粉が沈んでいた。魚粉と言うよりは煮干し粉といったところか。一滴たりとも残すまいと、レンゲで良くかき混ぜて飲み干す。美味かった。
ところで、店の雰囲気は一般のラーメン屋と比較すると、ちょっと異様な空気が流れている。そりゃ、ラーメンを作っている方は1杯1杯真剣に作っているのだから、味わう方も真剣勝負で臨んで欲しいということなのかもしれないけれど、そういう客ばかりが入ってくる訳では無いのだし、もう少し、リラックスしたい。
食後は、再び電車に乗って実家に向かう。
実家の近くの床屋で散髪すると頭がスッキリした。ちょっと短すぎるかもしれないが、これから夏を迎えるわけだし、髪も伸びるわけだから、しばらくすれば、ちょうど良くなるさ。