
今日は曇り時々晴れ。今朝は西の空を厚い灰色の雲が覆っていて、東の空には大小の雲が上空を敷き詰めたように覆っている。雲の隙間から朝日が射し込んできた。今朝の気温は17℃で、昨朝よりも高いのだが、日を追うごとに涼しさが増してきているように感じる。北よりの風が吹いていて、湿度が高く、湿った空気がヒンヤリと感じられた。
電車に乗って新宿駅に到着すると、上空の雲が切れて、上空には青空が広がっていた。東の空に昇ってきた朝日が街を照らしていて、明るくなってきている。コンビニで朝食を買うと、足早に職場に向かった。
日中は曇り。午前中は日が射す時間帯もあったが、次第に大小の雲が上空を覆って、日が陰ってきた。昼間の最高気温は23℃で、北よりの風が吹いている。やや湿度が高いものの、日射しが無いこともあって、風が涼しく感じられた。
今日は帰るのが遅くなってしまった。今日は夕食を食べて帰ることにしているので、以前、購入した雑誌「ラーメンWalker東京2020」に掲載されていたラーメン屋に行ってみることにした。雑誌に掲載されていたラストオーダーの時間に間に合うように行ってみたのだが、既に店は閉店している。このコロナ禍で閉店時間を早めているようだ。結局、食べそびれてしまった。
そこで、別のラーメン屋に行くことにした。家系ラーメンなら、深夜でも営業しているはずだと、気を取り直して電車に乗り、国立駅に向かう。昨年暮れに「US産アンガス牛サーロインステーキ」を食べたステーキ屋「いきなりステーキ 国立店」のあった建物の隣の建物の1階にラーメン屋「横浜ラーメン 花笠家」がある。今日はこの店に入ることにした。
店の入口の手前左手に券売機があり、ここで食券を購入する。メニューは「花笠ラーメン(並・中・大)」「ラーメン(並・中・大)」「チャーシューメン(並・中・大)」「ちびラーメン」「つけ麺(並(1.5玉)・中(2玉)・大(2.5玉))」といった各種麺類の他、「味玉」「のり」「ほうれん草」「キャベツ」「チャーシュー」「ニラモヤシ」「九条ねぎ」といった各種トッピング類、「ビンビール」「缶ビール」「コーラ」といった飲み物、「キャベチャー」「メンマ」といったおつまみで構成されている。
食券を買うと、店内に入った。奥行きのある店内は入口から見て左手に厨房があり、厨房を囲むようにL字形にカウンター席が15席配されている。入口を入って右手に給水器があり、給水器の上に重ねられたコップが並べられていた。給水器の脇には紙エプロンと手指消毒液が置かれている。手指消毒液で手を消毒すると、コップを1つ手に取り、給水器で冷水をコップに注ぐ。
お冷やの入ったコップを持って、店の奥に進んだ。空いているカウンター席に座ると、コップを卓上に置き、更に食券をカウンターの上に並べて料理を注文する。注文したのは、
看板メニューの「花笠ラーメン(並)」と「キャベチャー」である。ちなみにラーメンは麺のかたさ(かため・ふつう・やわめ)、味の濃さ(こいめ・ふつう・うすめ)、油の量(おおめ・ふつう・すくなめ)が調整出来る。全て「ふつう」にしてもらうことにした。更にこの店では「終日ライス無料おかわり自由」となっている。ライスの盛りを大・中・小から選べるとのことで、お腹も空いていることであるし、ライス大で注文した。
料理を注文すると、お冷やを飲んで喉を潤す。カウンターの上には冷水のポットが置かれていて、空になったコップに冷水を再び注いだ。卓上には重ねられたコップが並べられている他、ブラックペッパー粗挽とおろしニンニク、豆板醤、酢、白ゴマといった薬味とキュウリの醤油付けの漬物の小瓶の他、割り箸と楊枝、レンゲ、ティッシュボックスが並んでいる。店員に言えば、生姜や食べるラー油ももらえるとのこと。
お冷やを飲みながら、しばらく待っていると、最初にキャベチャーがカウンターの中から出された。続いて「花笠ラーメン(並)」とライスが出された。
「花笠ラーメン(並)」の麺は太麺で表面に刻みネギの浮いた豚骨醤油スープに浸かっている。麺の上には半個分の味玉とチャーシューが2枚、ほうれん草が載せられていて、海苔が5枚添えられている。
キャベチャーは小さい器に大きめにカットされたキャベツと刻んだチャーシューが入っていて、タレがかけられている。
ライスはラーメン丼より少し小ぶりの丼に盛られている。
まずはレンゲを取ってスープを掬って口に運ぶ。表面に膜の張った豚骨醤油スープはトロリとしている。油の量はふつうとしたが、それでもこってり目のスープは正統派の家系のスープといった感じのスープで、濃厚な味わいながらも旨味が濃くて美味しい。
麺を食べる。酒井製麺製の太麺は断面が平打麺のような麺で、モチモチとした食感にツルツルとした喉越しが美味しい。麺にはたっぷりのスープと刻みネギ、ほうれん草が絡んで口の中に入ってくる。スープをたっぷりと吸ったほうれん草はジューシーで美味しい。ほうれん草はラーメンに彩りも添えている。
チャーシューを食べながら麺を食べる。麺に載せられたチャーシューは大きく、やや厚みがある。脂身の少ない肉質系ながらも柔らかく、ハムのような食感である。スープをたっぷりと吸って味が濃く、ジューシーな歯応えが美味しい。
麺を食べながら、ライスを食べる。ライスはやや固めな食感で、口の中に入れるとパラパラとしている。まずはラーメンに添えられた海苔で食べることにした。海苔をたっぷりとスープに浸し、ご飯を巻くようにして口に運んだ。スープの旨味がライスに染みこんで、食べ応えがある。5枚の海苔を全て食べてしまうと、味玉を一口で食べてしまった。味玉の黄身はトロリとしていて、スープの旨味と玉子の甘みが絶妙にあわさって美味しかった。
続いてキャベチャーでご飯を食べる。キャベチャーのキャベツはよく冷えていて、パリパリとした食感がアクセントになっている。キャベチャーにかけられたタレは醤油ダレにラー油が入っているようだ。ゴマの香りが香ばしく、旨味と辛味が絶妙に美味しい。キャベツを食べてしまうと、刻みチャーシューでご飯をかき込んだ。ダイスカットされた刻みチャーシューは脂身の無い肉質系で、タレが絡んでなかなかの食べ応えである。
ライス大はなかなかのボリュームで、刻みチャーシューを食べてしまってもなお、丼に残っている。この残ったライスにレンゲでラーメンのスープを注ぎ、雑炊風にして食べる。固めのご飯もスープを注ぐと、スープとライスが混ざり合って、サラサラと美味しい。ライスを食べ終わっても、まだスープは少し残っているので、ライスをお替わりしても良かったのだが、さすがにもうお腹もいっぱいである。
最後にラーメン丼を傾けてスープを飲み干し完食した。美味かった。満足、満腹である。コップに残ったお冷やを飲み干すと、席を立って店を出る。
ラーメンを食べて熱くなった体に夜風が涼しく感じられた。いい気分になったところで、国立駅まで戻ると、電車に乗って帰宅の途につく。
日野駅に到着して空を見上げると、南の空に月が浮かんでいる。月は薄い雲の先にあって、周囲の雲が朧に光っていた。駅の近くの寺院からだろうか、秋虫の鳴く音が風に乗って、秋の深まりを感じさせてくれるようである。