
今日は晴れ。今朝は上空に澄んだ暗い空が広がっていて、東の地平線付近がほのかに赤くなっている。夜明けの東の空には明けの明星がひときわ明るく輝いていた。今朝の気温は7℃で弱い西よりの風が吹いている。湿度があるせいか、それほど寒くはなく、むしろ早朝の冷気が心地よく感じられた。
今日は1日出勤のため、早朝に家を出た。電車に乗って新宿駅に到着する頃には日の出の時刻を迎える。まだ街は暗かったが、次第に空が明るくなり、朝日を受けて西新宿のビル群がオレンジ色に染まってきた。職場から西の方角を見ると、山々は雲で霞んでいてその姿を見ることができなかった。
日中は晴れて上空には青空が広がった。昼間の最高気温は21℃で湿度が低く、日射しが燦々と降り注いでいて、外に出ると上着が不要なくらいに暖かい。冷たい北よりの風が吹いていて、風が心地よかった。午後から南よりの風が吹いてきた。
今日は1日デスクワークである。夜になって、仕事を終えて職場を出ると、真向かいのハイアットリージェンシー東京の建物のガラス面に、オレンジ色に染まった都庁が映っているのが見えた。糖尿病予防ブルーサークルのライトアップが終了し、再び「児童虐待防止推進月間」のオレンジリボンにちなんだライトアップが行われている。冷たい夜気に、オレンジ色の灯りが暖かく見えた。
新宿駅から中央線快速電車に乗って帰宅の途につく。今日は夕食を食べて帰ることにしている。先日、長崎ちゃんぽん専門店「リンガーハット 国立駅前店」で「かきちゃんぽん」を食べた時に、富士見通りを挟んで反対側にある蕎麦屋「名代 富士そば 国立南口店」の店頭で見た「天然輪島ふぐ唐揚げそば」の看板に興味をそそられた。このメニューは石川県輪島市と富士そばによる企画とのこと。石川県輪島市はふぐの女王と呼ばれる真ふぐの漁獲量が日本一なのだそうである。そこで、今日はこの店に行くことにして国立駅で下車した。
改札を抜けると、駅南口に出た。駅前のロータリーから富士見通り入口の横断歩道を渡ると、正面右手に蕎麦屋「名代 富士そば 国立南口店」がある。
今日はこの店に入店する。
店内は入口から見て左手に厨房があり、その手前に2台の券売機が並んでいる。右手にはカウンター席が所狭しと28席配されている他、奥には4人掛けのテーブル席が3卓と3人掛けのテーブル席が1卓、2人掛けのテーブル席が1卓配されている。
券売機の前に立つと、食券を購入した。
券売機で食券を購入すると、すぐ右手にある注文口に進む。
注文したのは「天然輪島ふぐ唐揚げそば」と「天然輪島ふぐ唐揚げ丼(ミニ)」である。セットメニューが無かったので、それぞれ単品で注文することにした。ちなみには食券が券売機で買えないので、注文口で料理を直接注文する。唐揚げを揚げるのに5分ほどかかると言われて了解すると、厨房の周囲のカウンターを反時計回りに歩いて奥に進む。注文口の脇には各種天ぷらとコロッケが並ぶケースがあり、その奥に配膳口、返却口と並んでいて、その右脇にそば湯の入ったポットが2個置かれ、一番奥に給水器が設置されている。
給水器の下の棚には重ねられたコップが並んでいる。コップを1つ手に取ると、給水器で冷水を注ぎ、店の奥のテーブル席に座った。卓上には醤油と七味、ホワイトペッパー(パウダー)、箸、楊枝、紙ナプキン、台ふきんが置かれている。お冷やを飲みながら料理が出来るのを待った。
やがて、料理が出来たとの店員の声に配膳口に進む。トレーの上には「天然輪島ふぐ唐揚げそば」と「天然輪島ふぐ唐揚げ丼(ミニ)」、汁物が付いている。汁物は本来「天然輪島ふぐ唐揚げ丼(ミニ)」を単品で注文すると付いてくるものである。
料理が一式載せられたトレーを持って確保したテーブル席に運んだ。席に座ると、箸と紙ナプキンを取って、さっそく料理を食べることにする。
最初に「天然輪島ふぐ唐揚げそば」から食べることにする。「天然輪島ふぐ唐揚げそば」は関東風の濃いダシに浸かった蕎麦の上に天然輪島ふぐ唐揚げが8個とワカメ、刻みネギが載せられている。
まずは蕎麦を食べる。この店の蕎麦は乱切り蕎麦ということで、蕎麦の太さが一様では無く、さまざまな太さの麺がダシに浸かっている。麺を持ち上げると、あまり長くなく、うまく蕎麦をすすれない。どちらかというと、文字通り蕎麦を食べるといった感じである。
蕎麦は太めで、弾力のある歯応えが美味しい。蕎麦にダシをたっぷりと吸ったワカメや刻みネギが絡んで口の中に入ってくる。ワカメのボリューム感に刻みネギのシャキシャキとした食感がアクセントになっていて美味しい。
蕎麦を食べながらふぐ唐揚げを食べる。小さな唐揚げは衣が薄く、唐揚げというよりもふぐの素揚げといった方がふさわしいかもしれない。弾力のある歯応えのふぐ唐揚げは肉厚で、白身魚の淡泊な旨味にダシの旨みが絡まって、ホクホクとしていて美味しい。衣にダシが染みこんで、少しジューシーな味わいである。しかも8個も蕎麦の上に載せられているので、なかなかのボリュームである。ふぐ唐揚げを食べながら蕎麦を食べた。
蕎麦とふぐ唐揚げがあらかた無くなったところで、丼を傾けてダシを飲む。「天然輪島ふぐ唐揚げ丼(ミニ)」には汁物が付いているので、「天然輪島ふぐ唐揚げそば」は全部ダシを飲み干してしまった。
「天然輪島ふぐ唐揚げそば」の丼が空になったところで、「天然輪島ふぐ唐揚げ丼(ミニ)」を食べる。「天然輪島ふぐ唐揚げ丼(ミニ)」は小さめのお碗にご飯を盛り、玉子でとじたふぐ唐揚げを載せている。
唐揚げを食べながらご飯をかき込む。玉子でとじられたふぐ唐揚げもまた衣が薄く、その衣に甘辛いダシが絡んで淡泊な旨みが引き立てられている。ホクホクとした食感のフグの身は弾力のある歯応えで美味しい。玉子の優しい甘さがアクセントになっていて、ご飯が進む。夢中になってご飯をかき込んでしまった。
「天然輪島ふぐ唐揚げ丼(ミニ)」を食べてしまうと、最後に汁物を飲む。汁物はワカメと刻みネギの入った蕎麦のダシである。
ふぐ唐揚げの衣の油が無い分、ダシの旨みがストレートに感じられる。少々辛い感じのする汁を飲んでしまうと、コップに残った冷水を飲み干して完食。美味かった。満足である。
食器を返却口に返却して店を出る。既に時計の針は午後10時を廻っていた。店の前の横断歩道を渡り、国立駅に戻ると、電車に乗って帰宅の途につく。
日野駅に到着して改札を抜けると、駅の西側のロータリーに出た。空にはうっすらと雲がかかっていて、雲の合間から星が輝いているのが見えた。気温はぐっと下がっていて、夜になって吹いてきた北よりの風が冷たく感じられた。