
今日は曇りのち雨。今朝は上空に雲が広がっているものの、雲の合間から青空も見えている。朝の気温は3℃と冷え込んだ。玄関を開けると、室内に流れ込んできた冷たい空気に寝不足気味の頭がシャンとなった。風は無く、冷え込んだ空気がヒンヤリと感じられる。
暦の上では今日は小雪である。冷え込みが厳しくなり、小雪もちらつきはじめるという意味である。ぐっと冷え込んではいるが、雪はまだ降る気配はない。
日中は上空に雲が広がって、次第に雲の厚みが増してきた。昼間の最高気温は11℃で風は無く、師走並みの寒さである。
今日は1日中、自席で仕事。明日は休みということもあって、精魂詰めて仕事をしていたら、いつの間にか、夜も遅くなってしまっている。仕事に区切りがついたところで、職場を出た。
夜も遅くなってしまったが、精神的にかなり疲れた、というよりも追いつめられた気分で仕事をしていたので、少し気分転換をしたくなった。地下道歩いて新宿駅を東西に伸びる地下連絡通路メトロプロムナードに出ると、新宿駅東口に廻って地下街「新宿サブナード」に入った。
2丁目の一角にカフェ「オスロコーヒー 新宿サブナード店」がある。今日はこの店でお茶をすることにした。閉店が午後10時30分でラストオーダーが10時である。かなりギリギリの時間の入店となった。
店に入る。入口を入ると左手に厨房があり、右手に6人掛けのテーブル席が1卓と4人掛けのテーブル席が5卓、2人掛けのテーブル席が12卓ある。入口に近い2人掛けのテーブル席に案内されて、席に座った。
席に座ると店員がお冷やと紙おしぼりを持ってきた。卓上にはメニューと紙ナプキン、砂糖壷が置かれている。お冷やを飲みながらメニューを眺めた。
メニューは「スペシャルティーコーヒー」「ティー」「スペシャルティードリンク」「デザートワッフル」「パンケーキ」「ケーキ」「フレッシュパスタ」で構成されている。各種のケーキは美味しそうだったが、「パンケーキ」も美味しそうだ。「パンケーキ」は「OSLOパンケーキ」と「デンマークチーズパンケーキ」の2種類がある。
注文することにしたのは「OSLOパンケーキ」である。セットは無いようなので、ドリンクを別途単品で注文することにして「スペシャルティーコーヒー」の中から「キング(エアロプレスコーヒー)」を注文することにした。コーヒーはパンケーキと一緒に持ってきてもらうことにした。パンケーキは焼きあがるのに20分ほどかかると言われて、了解するとお冷やを飲んで、席のソファーに身を沈めた。
お冷やを飲んでしばらく待っていると、まず、「スペシャルティーコーヒーキング」が運ばれてきた。コーヒーには陶製のポットに入ったミルクが添えられた。
続いてナイフとフォークの入ったプラスチック製の食器入れが運ばれてくると、後から大きな青い皿に載せられた「OSLOパンケーキ」が運ばれてきた。
パンケーキにはメープルソースが添えられた
まず紙おしぼりで手を拭き、「スペシャルティーコーヒーキング」をブラックのまま少し飲んでみる。エチオピア産モカイルガチェフェとグアテマラ産農園指定品だけを使用したスペシャルティーコーヒーはやや深煎りのコーヒーでコーヒーのアロマオイルが同時に抽出され舌触り滑らかなコク味のある味わいが感じられるとのこと。実際に飲んでみるとコクのある味わい程良い苦みが美味しい。苦みの奥に甘みが感じられた。
続いて「OSLOパンケーキ」を食べる。きつね色のパンケーキは直径18cmほどあり、厚みのあるパンケーキである。パンケーキの上にはパウダーシュガーが振りかけられていて、バターが載せられている。焼きたてのパンケーキの温かい生地でバターが溶けて、無くなりかけている。
パンケーキの脇にはガラスのココットの小さな器に入ったチョコアイスが添えられている。パンケーキの温もりにチョコアイスが溶けそうに見えたので、先にチョコアイスを食べてしまうことにした。
スプーンが欲しいところだが、パンケーキにはスプーンが付いていないのでコーヒーに添えられた小さなスプーンでチョコアイスを食べる。チョコアイスは濃厚かつビターな甘みで冷たくて美味しい。久しぶりにアイスを食べた気がする。更に外は寒いが、店内は暖かいことも手伝って、いっそう美味しく感じられた。
パンケーキにはチョコアイスの他に陶製の器が添えられていて、その中にカスタードクリームとホイップクリーム、3種のベリーが入っている。ベリーはイチゴとブルーベリー、キイチゴである。
まず、パンケーキにナイフを入れる。デンマーククリームチーズ入りの生地はふわふわで、弾力がある。パンケーキは約2cmの厚みがあり、きめの細かい生地である。何もつけずに口に運ぶとチーズケーキのような味わいとスフレのようなしっとりとした食感がしてそのままで美味しい。舌触りが滑らかで、舌の上で溶けていくようなパンケーキの生地である。
添えられたクリームとベリーを載せて食べる。ホイップクリームは舌触り滑らかで、どっしりとした食感である。ベリーのフルーティーな甘みに落ち着いた酸味がマッチして美味しい。パンケーキの半分はこのベリーとクリームで食べてしまった。
残りのパンケーキは添えられたメープルソースで食べようと少し、メープルソースをかけて、パンケーキを食べる。すると、生地にメープルソースがたっぷりと染み込んでメープル味のパンケーキになってしまった。
そこで残りのパンケーキの生地はそのままで食べることにした。デンマークチーズの爽やかな味わいが美味しかった。
パンケーキを食べた後はコーヒーにミルクと砂糖を入れてコーヒーを飲む。甘いコーヒーは仕事でささくれ立った心を癒してくれる。少し気分転換ができた気分である。
既にラストオーダーの時間を迎えて、店内も店を出る客で少し騒がしい。コーヒーを飲みながら外を眺める。店員が空いている皿を下げていった。店の外は物販店が既にシャッターを閉めていて、通路も照明の照度が落とされて少し暗くなっている。
いつもならコーヒーを飲みながら少し読み物を読むところだが、今回はそうもいかない。コーヒーを味わった後、お冷やを飲んで口の中をスッキリさせると、卓上に置かれた札を持って席を立った。店頭のレジで精算を済ませて店を出る。
夜になって雨がぱらついたものの、傘を差すほどでもなく、急ぎ足で帰宅した。