
今日は晴れ。昨日に引き続き、今朝も上空には抜けるような青空が広がっていて、肌を焼くような強い日射しが降り注いでいる。気温は28℃で朝から気温が高い。それもそのはずで、昨晩は一晩中25℃を下回らず、最低気温でも27℃以上の熱帯夜だった。
日中の都心はぐんぐんと気温が上昇し、最高気温が35℃と猛暑日を記録した。暖かく湿った空気を運ぶ南風が強く吹いていて、外に出ると耐え難いくらいの暑さである。更に、眩しくて立ちくらみしそうに強い日射しが襲ってくる。強く吹いている南風は生ぬるく感じるが、それでも風が無いよりはマシくらいの陽気である。今日はあまり外を出歩かないに限る。
今日の夜は酒席があってこれに出席する。
宴が終わり、帰宅の途についたが、途中で小腹が空くのを覚えて、吉祥寺駅で電車を降りた。改札を抜けて駅南口に出ると、横断歩道を渡り、末広通りという路地に入って2、3分歩いていったところにあるラーメン屋「真風」に入店することにした。
店に入ると入口の右脇に券売機があり、ここで食券を購入する。購入した食券を手に店の奥に進んだ。店内は厨房を囲むようにカウンター席が11席L字型に配されていて、その奥に座り、カウンターに食券を置いてラーメンを注文した。
注文したのはオススメメニューの「鯛塩」ラーメン。テーブルの上には各席に1枚1枚紙が敷かれていて、紙を押さえる為の小石が片隅に1個置かれている。紙の上には箸が既に置かれていて、なんだか、ラーメン屋ではなくて和食の店に入ったような錯覚を受ける。店内にはカップル客や女性の一人客もいて、女性受けしそうなおしゃれな雰囲気である。
ラーメンを注文すると、お冷やが飲みたくなった。テーブルの上にコップは無いかと探したのだが、無かったので、店員に声をかけるとあわてて、冷蔵庫から冷水が入っているコップを持ってきてくれた。テーブルの上には冷水の入ったポットの他、黒七味、胡椒、胡麻、塩だれ、辛子高菜、お酢といった調味料などが並んでいる。このうち、塩だれは替玉の時などスープの味が薄くなったときに使うということで、通常は使わないとのことだ。
しばらく待っていると、ラーメンがカウンターから出された。麺は中細麺で茶色の模様がかった白いスープに浸かっている。麺の上にはチャーシューが2枚とホウレンソウ、メンマ、刻みネギがのっていて、海苔が1枚添えられている。
さっそく、ラーメンを食べることにした。中西製麺製の麺は縮れ麺でスープとよく絡んで胃袋に納まっていく。そのスープはラードで鯛骨を煮揚げ、3日間かけて丁寧に抽出された特製オイルが、臭みのない豚骨のスープにブレンドされ、味の決め手になっている。スープの中に鯛のエキスがぎゅっと詰まった感のある塩ダレの旨みが感じられて美味しい。
薄く裂かれたメンマはシャキシャキとした食感で、これまた美味しい。味が染み込んでいて、それがスープに溶けだしているような感じである。小さく厚めのチャーシューは脂と赤身が半々の肉質系で柔らかくホロホロと崩れるような食感である。
麺をあらかた食べ終えたところで、スープを飲み干して完食。とにかく美味しかった。コップに残ったお冷やを飲み干して店を出た。
再び電車に乗って自宅を目指す。
電車は混んでいた。