今日は晴れ。今朝は上空に澄んだ濃藍色の空が広がっていて、日の出前の東の空が赤く染まっている。西の地平線付近には黄金色の満月が光り輝いていた。英語圏では3月の満月はワームムーンと呼ばれる。土から虫が顔を出す頃の満月という意味合いがあるとのことだが、昨日は暦の上で啓蟄だったこととよく似ている。
今朝の気温は4℃で湿度が高く、西よりの風が吹いている。まだ空気は少し冷たいが、湿度があるせいか、それほど寒くは感じない。今日の昼間は4月上旬から中旬並みの陽気になるとの天気予報である。昨日も寒暖の差が大きかったが、今日はそれ以上に大きそうだ。こういう日は着ていくものに迷ってしまう。今日は春物のスーツをクローゼットから取り出し、これにハーフコートを羽織って出勤する。外に出ると、風が涼しくて心地よい。ただ、朝から花粉が飛んでいるらしく、目がむず痒かった。
電車に乗って新宿駅に到着すると、コンビニで朝食を買って職場に向かう。外は花粉が飛んでいるのを覚悟の上で、都庁通りを北に歩いて行った。新宿駅周辺循環型バス「都庁本庁舎」停留所脇にはプリンセスミヤビとカンヒザクラの木が植わっている。
プリンセスミヤビの蕾もだいぶ膨らんできたようだ。
その隣のカンヒザクラの花は今が満開である。
近くで見ると、可憐な赤い花を咲かせているのがわかる。
職場に着いて窓から外を眺めると、東京の市街地の先には濃い霞がかかっている。西の方角を見渡すとまるで白いスクリーンが降りているかのように山々の姿をすっかり隠してしまっていた。東の方角を見渡すと、靄がかかったような風景の中にビルのシルエットが浮かんでいて、ビルの谷間から朝日が昇ってきている。次第に空が明るくなってきた。
日中は晴れて上空には青空が広がった。西の空には淡い小さな雲が数個浮かんでいるものの、穏やかに晴れて、春の日射しが燦々と降り注いでいる。昼間の最高気温は19℃で湿度が低く、昼前から東よりの風が吹いてきた。日陰に入ると、乾いた空気がヒンヤリと感じられる。しかし日の当たるところに出ると、眩しいほどに降り注ぐ日射しの温もりが心地よく、春本番の陽気となった。
都庁第一庁舎と第二庁舎の間にあるふれあい広場の植え込みに植わっているサクラは一見すると、まだ開花の兆しも見えないように見える。
しかし、近づいてみると、蕾がだいぶ膨らんできたのが分かる。
サクラの開花予報では、東京のサクラの開花は来週の16日とのこと。平年に比べて8日早く、昨年よりも4日早い。今年は例年に比べて暖かいのだろうか。
午後、仕事をしていて、ふと窓から外を眺めた。窓の外の風景がわずかに黄色く見えるのは太陽のせいか、それとも大量の花粉が飛んでいるせいか。乾いた南よりの風が吹いていて、霞んだような空にオレンジ色に染まった太陽が浮かんでいた。
夜、仕事を終えて帰宅の途につく。今日は早く帰る予定が、気が付くと既に夜8時を廻っていた。外に出て地下道に入ると、新宿駅まで歩いて行く。夜になっても気温は10℃以上あって、しかも昼間に比べて湿度が高くなってきている。ハーフコートを着ていると、少し蒸し暑いくらいに感じられた。
新宿駅に着くと、駅のホームに止まっていた電車に飛び乗った。乗った電車は通勤快速電車で、車内はかなり混み合っている。それでも運良く吉祥寺駅で座ることができた。席に座ると、眠気が全身を襲ってくる。気が付くと、電車は立川駅を出るところだった。
日野駅に着くと、電車を降りて、駅の改札を抜けた。駅前のロータリーの脇で空を見上げると、上空には澄んだ暗い空が広がっていて、東の空にはワームムーンが再び昇ってくるのが見える。煌々と光を放つ満月の周囲には星が瞬いていた。
暖かかった昼間の余韻が夜まで残っているかのように、南よりの風が心地よい。ただ、花粉もかなり飛んでいるらしい。マスクをしていても、鼻がむず痒く、辛かった。