
今日は晴れのち曇り。今朝の気温はー1℃と昨日に比べて冷え込んだ。冷蔵庫の中にいるような底冷えのする寒さである。上空には澄んだ暗い空が広がっていて、瞬く星が寒々しく感じた。
今朝の電車は比較的混んでいたが、なんとか座ることができた。うつらうつらとしていて、電車が駅に停まる毎に冷たい空気が車内に流れてきて、その度に目が覚めた。ぐっすりと眠れた頃には電車が新宿に到着するところだった。
今日のお昼は築地市場内で食べることにした。長く延びた行列を横目にとんかつ屋「小田保」に入店する。
店内に入ると右手の壁際にカウンター席が6席配されていて、左手に4人掛けのテーブル席が2卓と1人掛けのテーブル席が1卓配されている。1人客なので、カウンターの空いている席に座った。
メニューは全て、壁に掛かっている札や黒板に書かれている。定食メニューの他、一品料理や酒類なども販売されている。その中で、注文したのは「マグロテールステーキ」。定食のセットメニューではなく一品料理としてメニューに載っているので、これにご飯と味噌汁をつけてもらう。ご飯は大盛りで注文した。
出されたお冷やを飲みながら、料理が出てくるのを待つ。テーブルの上には洋カラシや醤油、七味、ウスターソースにとんかつソースが並んでいる。
まもなく、料理が出てきた。メインの皿にはマグロのテールステーキがのせられて、その横にキャベツの千切りが盛られている。千切りキャベツの脇にポテトサラダが少し添えられていて、パセリがのっている。これにご飯と味噌汁、お新香がついている。お新香はキャベツの浅漬け、味噌汁の中には豆腐とダイコン、ミツバが入っていた。
まずは味噌汁を一口飲んで、千切りキャベツを片づける。千切りキャベツにトンカツソースを適量かけて片づけると、いよいよマグロのテールステーキである。
マグロテールステーキは厚さ1cmはあろうかという立派な大きさである。
薄く衣をつけ、じっくりとソテーされたマグロのテールステーキには琥珀色の醤油ベースのソースがかけられていて、美味そうである。さっそく食べると、マグロの濃厚な味わいに加えて口の中にバターとガーリックの風味が広がる。隠し味にレモンを搾っているのか、少し酸味があって、サッパリ感が感じられた。肉厚のマグロテールステーキはプリプリの歯ごたえである。これは美味い。
マグロのテールを口に放り込みながらご飯を食べる。無我夢中で食べていたらマグロもご飯もおおかたなくなってしまっていた。残ったご飯をお新香で食べてしまうと、味噌汁を飲んで完食。ちょっと感動した。
閉店してしまったが、数年前まで営業していた洋食屋「たけだ」のマグロテールステーキとはまた異なった味付けだが、これも美味しかった。お冷やを飲み干すと、精算して店を出た。
午後になって雲が広がり始めた。夕方には上空を灰色の厚い雲が覆ってしまった。
明日は雨との予報だが、気温も低い。雪にならないといいのだが…。