
今日は晴れのち曇り。今朝は久しぶりに上空に雲ひとつ無い青空が広がって、梅雨の中休みとなった。朝の気温は20℃で弱い北風が吹いていて、日なたに出ると、強い日射しが肌を焼くように暑いが、日陰に入ると風が涼しく、心地よかった。
昼前から南風が吹いてくると、上空に雲が広がってきて日射しが幾分弱くなってきた。昼間は上空に青空が広がっているものの、薄雲が広がっていて、雲の向こうから日射しが降り注いでいる。昼間の最高気温は28℃で、3日ぶりに夏日となった。湿度が下がってカラリとした暑さである。
今日は体調は昨日に比べると少し回復したものの、やはり調子は悪い。1日仕事をした後、定時に帰宅することにした。電車に乗って立川駅まで来たところで電車を下車する。改札を出て、駅北口に出ると、北口大通りを歩いていって、ビックカメラ 立川店の北隣にあるFROM中武の1階にあるステーキ店「いきなりステーキ 立川北口店」に入る。
店は北口大通りからは直接入れないので、一旦、ビルの中に入り、ビル側の入り口から入店した。
店内は入口からみて右手手前に厨房があり、左手と奥に壁に面して計5席のカウンター席が設けられている他、4人座ることのできるカウンター形式のテーブル席が6卓配されている。ちなみに立ち席のカウンターは無かった。
昨年に「リブロースステーキ」を食べた新宿西口店や「トマホークステーキ」を食べた新橋店では席に着いてから、料理を注文した。今回も同様に考えて店内に進もうとすると、店員に止められ、札を渡されると先に料理を注文してくれと言われた。仕方ないので、札を持って入口の注文口でステーキの肉を注文する。
注文したのはミドルリブロースである。肉は400gで注文した。ミドルリブロースは通常のリブロース肉を半分にカットし、脂身が多い方の半分を厚みが倍になるようにカットした肉である。メニューには「肉質はきめ細やかで、バランスが程よいリブロース」と書いてあるが、実際には脂身が多くて、ちょっと引いてしまう。
カットされたミドルリブロース肉は374gである。肉の量に了解を示すと、店員に焼き方を聞かれた。店員にはかなり強引に「レアをお勧めしています」と言われたが、「ミディアムで!」と主張してミディアムで焼いてもらうことにした。肉の注文を終えると、中程のレジカウンターでサイドメニューを注文する。注文したのは「ライス&スモールサラダセット」「ビーフスープ」である。サラダは「レタスミックスサラダ」「大根とレタスの和風サラダ」があり、「大根とレタスの和風サラダ」を注文することにした。またライスは大盛りで注文した。ちなみにこの店ではライスのお替わりもできるそうである。
料理を注文すると、店内の空いている席に座る。ところが店員が飛んできて、その席には座れないと言う。指し示されたのは狭苦しいカウンター席である。他の客は1人でも2人分の席を占有して食べているというのに、自分は何故、2人が食事をしている3人席のカウンター席の端の狭いスペースで食べなくてはならないのか。店内はさほど混雑しているわけでもなく、他に誰も座っていない席がいくつもある。
そもそも自分が料理を注文している間に、他の客が席を確保している点も気に入らなかった。先に入っているのに、後から来た客が広々としたカウンター席を確保している。それにもムカついた。
店員の案内する席に「イヤだ」と拒絶した。他の1人客が2人分の席を占有して広いカウンター席で食べているのを指さし、自分も隣の客がいないカウンター卓で食べられなければ空くまで待つと言い放った。クレーマー客と思われたのだろうが、それでも構わない。結局、2人掛けのカウンター席に案内されて席に座った。店の方も気分が悪いだろうが、自分も気分が悪い。ちょっと落ち着くまでに時間がかかった。
席には紙エプロンとお冷やが置かれた。お冷やを飲みながら料理ができるのを待つ。カウンター席の中央の棚にはいきなりドレッシング(たまねぎ)とペッパードレッシング(醤油味)、いきなりソース(甘口)、あらびきコショウ、塩、醤油、マスタード、タバスコ、おろしにんにく、おろしわさびといった調味料や薬味の他にナイフとフォーク、紙ナプキン、楊枝が置かれている。また卓上にはホットステーキソースの入ったポットが置かれている。
しばらくしてスモールサラダとスープが運ばれてきた。
「大根とレタスの和風サラダ」はちぎったレタスとレッドキャベツの上にスライスしたタマネギと大根の千切りが盛られていて、刻み海苔が載せられ、擂り胡麻が盛られている。
スープは牛肉のビーフスープで小さくダイスカットされた牛肉とタマネギ、ニンジンが入っている。
店員に言われて、紙エプロンを着用すると、まもなくして鉄板に載せられた「ミドルリブロース374g」が運ばれてきた。鉄板の上にはスライスされたタマネギとコーンが敷かれ、その上に大きなミドルリブロースの塊が載せられていて、肉の上にスライスされた炙りニンニクとバターが載せられている。
ライスは平皿に盛られて運ばれてきた。確かにライスの盛りは良い。
まずはお冷やで喉を潤すと、サラダを先に食べることにした。前回の経験から「いきなりドレッシング」をサラダにかけて食べる。シャキシャキとしたレタスにタマネギ、大根はみずみずしく、ドレッシングの旨みと合わさって美味しい。
サラダを食べてしまうと、続いてスープを少し飲む。崩れかけたタマネギは甘く、舌の上でとろけるような味わいである。牛肉の旨みが溶け込んだスープはなかなか飲み応えがある。
いよいよステーキを食べる。まずはナイフで肉の断面をカットしてみた。肉の厚みは約4センチほどで、かなり分厚い。厚みがあるから仕方ないとは思うが、やはり肉は表面はそれなりに熱が入っているが、中心部の肉はピンク色で肉汁が滴り落ちている。
肉を適当な大きさにカットして食べることにした。肉は分厚く、なかなかナイフで切れない。赤身の部分はカットできるのだが、脂身の部分はナイフの刃先で鉄板をこすりつけるようにしてなんとか、カットできる。肉をカットしていると、バターが溶けて無くなってしまった。
カットした肉に粗挽きコショウをかけて、塩を振りかけようとしたのだが、棚の上に塩が無い。結局、肉は全てホットステーキソースで食べることにした。
肉をカットした、といってもまだまだ十分な大きさがある。ほとんど肉の塊をほおばるようにして、肉を食べた。生焼けの肉は正直、あまり美味しく感じられない。風邪を引いているせいなのか、肉汁の旨みが感じられず、ステーキソースの味だけで肉を食べている感じである。
肉を食べながらライスを食べる。肉よりもタマネギやコーンの方が美味しい。肉の脂身部分はゴムのような食感で噛んでも噛んでも、噛みきれない。結局、口の中に入れた脂身の部分は飲み込むようにして食べた。
脂身を鉄板の上に残して、赤身の部分を先に食べ、ライスを口に放り込む。ライスが無くなった頃には鉄板の上には脂身の部分だけが残った。この脂身を再加熱することにして、店員を呼ぶと、ライスのお替わりと同時に鉄板の再加熱をお願いした。
二杯目のライスと再加熱された鉄板が運ばれてきた。二杯目のライスも大盛りにしたこともあり、なかなか盛りがよい。
鉄板の再加熱をお願いしたときは、鉄板の上には脂身だけが載っている状態だったが、運ばれてきた鉄板の上にはコーンとタマネギが追加されていた。この点は感謝しつつ、ジュージューといっている鉄板に脂身をフォークで押しつけるようにして脂身に火を通し、ホットステーキソースをかけた。
状況の改善を期待して、脂身の肉を口の中に放り込む。やはり、状況はあまり変わらなかった。ゴムのような食感の肉に悪戦苦闘しながら、他の脂身を更に小さくカットした。こんな脂身をレアで食べると美味しいのか。自分的にはカリカリに焼かれた脂身の方が美味しい気がするのだが、一般の常識とかけ離れているのだろうか。
脂身の肉をほとんど飲み込むようにして片づけると、鉄板の上には追加されたタマネギとコーンが載せられている。ここに皿に残ったライスを投入。鉄板の上に溜まっているホットステーキソースがライスに絡まるようにかき混ぜると、フォークでライスを掬いながら口に運んだ。もう冷めてしまっている鉄板にライスを載せても、チャーハンのようにはならず、ホットステーキソースまみれになったライスは少し醤油辛かった。
なんとかライスを食べ終えると、カップに残っているスープを飲み干して完食。お腹は満たされたが、なんだか外れクジを引かされた気分である。満足感よりも不満感の方が強かった。
コップに残ったお冷やで風邪薬を飲むと、席を立って店を出る。店員に「ごちそうさま」と声をかけたが、店員からは「ありがとうございました」の声は無かった。
立川駅から電車に乗って日野駅に移動すると、駅の外に出た。西の空には暗い夜空に膨らみかけた半月が朧気な光を放っていた。上空には薄い雲が広がっているようである。
湿度が高くてシメシメとした空気がヒンヤリと感じられる。汗だくになって家に着いた。