
今日は曇りのち晴れ。今朝は上空を雲が覆っていて、日射しの無い朝となった。今朝の気温は21℃で、弱い西よりの風が吹いている。昨日降り続いた雨で路面はしっとりと濡れていて、湿度が高く、空気がシメシメと感じられた。風がほのかに涼しく感じられる朝である。
今日は午前中3時間のテレワークをした後、午後は都内に出張する予定となっている。朝、昨日と同じ時間に目を覚ますと、インスタントコーヒーを淹れて朝食を摂った。今日は朝刊が休みなので、窓の外を眺めながら熱いコーヒーをすする。西の方を見ると、雲が切れて青空が見えた。
午前中は日が昇るにつれて、次第に青空の領域が広がって、明るくなってきた。11時を過ぎたところで、職場にテレワーク終了の連絡を入れ、業務端末の電源を落とす。今日は午後、西国分寺と立川の施設の現場調査を予定している。今日は猛暑日になるかもしれないとの天気予報に、クローゼットから半袖のワイシャツを出して着ることにした。出勤の準備を整えて家を出ると、日野駅から電車に乗って西国分寺駅に向かった。
日中は上空の所々に雲がたなびいているものの、強い日射しが容赦なく降り注いでいる。気温も朝からぐんぐんと上昇してきて、昼間の最高気温は33℃と真夏日となった。昼前から吹いてきた強い南よりの風が熱風のように感じられる。
西国分寺駅に到着したところで、お昼を食べることにする。炎天下の中を歩きたくなかったので、駅構内にある蕎麦屋「いろり庵きらく nonowa西国分寺店」に入店することにした。
店の入口の手前右手にタッチ式の券売機があって、ここで食券を購入する。券売機が2台あるが、1台は「使用不可」の紙が貼られていたので、1台しか稼働していない。何を食べるかあまり考えていなかったので、少しメニューを眺めていると、後ろに並んだ人から不満を言われた。順番を譲ろうとしたのだが、それも断られたので、結局、あまり熟考出来ずに食券を買う羽目になった。
購入した食券を手に店内に入る。店内は入口を入って正面に返却口があり、右手に注文口がある。注文口で食券を出して、料理を注文した。注文したのは「冷したぬきそば」「麺大盛り」と「ミニタルタルカツ丼」である。ちなみに後から気付いたのだが、「ミニタルタルカツ丼そば(温・冷)セット」があり、これに単品のたぬきを載せれば、こちらの方が安価だったのだが、暑さと急かされていたのとで、そこまで気が回らなかったのは失敗だった。
注文口の右手には蕎麦湯の入ったポットと空の湯桶が並んでいる他、紙ナプキンとスプーン、レンゲが置かれている。左手には重ねられたコップの山と給水栓、いなり寿司が2個入ったパックが並べられたカゴが置かれていた。
コップの山からコップを1つ手に取り、給水栓で冷水を注いで目の前のトレーの上に載せた。更に、空の湯桶に蕎麦湯を注ぎ、それもトレーの上に置く。それからしばらくして、「冷したぬきそば」「麺大盛り」と「ミニタルタルカツ丼」がトレーの上に載せられたので、トレーを持って、空いているカウンター席に運んだ。
入口から見て左手にはイートイン用のテーブル席が配されている。中央には仕切り板を設けた14人くらいが囲める立ち席用のカウンターテーブルが設けられている他、返却口の奥には2人掛けのテーブル席が3卓配されている。また、一番奥の壁に面してカウンター席が5席配されていた。
席に座る。卓上には七味唐辛子とミル付すりごま、醤油、箸、楊枝、紙ナプキン、台ふきんが置かれている。まずは冷水で喉を潤すと、箸を取り、さっそく蕎麦を食べることにした。
「冷したぬきそば」「麺大盛り」は丼の中に冷水でしめた蕎麦が冷たいそばつゆに浸かっていて、蕎麦の上には天かすと刻みネギが載せられ、丼の縁におろしワサビがトッピングされている。
まずは蕎麦と天かすや刻みネギ、おろしワサビを箸で軽くかき混ぜると、蕎麦を食べた。冷たい蕎麦はシコシコとした歯応えで美味しい。そばつゆを吸った天かすはジューシーな食感で、そばつゆの旨みをたっぷりと蕎麦に絡ませて口の中に入ってくる。そばつゆを吸っていない天かすはサクサクとした食感で香ばしく、蕎麦の食感にアクセントを与えている。刻みネギのシャキシャキとした食感におろしワサビのツンとした辛味が蕎麦に変化をもたらしている。
蕎麦をあらかた食べてしまったところで、「ミニタルタルカツ丼」を食べる。小さめのお碗に盛られたご飯の上には1枚のカツを半分にカットし、更に3切れにカットしたカツを載せていて、醤油ダレを垂らし、タルタルソースをトッピングしている。
元々のカツは長さ14センチ幅7センチの楕円形をしていたと思うのだが、目の前のカツはその半分の大きさである。カツの厚みは約2センチといった感じだが、衣が少し厚めで、肉の厚みは更に薄く感じられる。
カツを1切れ箸で持ち上げて、かぶりついた。脂身の無い肉は淡泊な味わいで美味しい。醤油ダレが衣に染みこみ、更にタルタルソースの酸味がサッパリとした味わいをもたらしている。カツにかぶりつきながらご飯をかき込む。タルタルソースとカツとの相性がこんなに良いとは思わなかった。カツにかぶりつきながら、ご飯をかき込む。
サクサクとした食感の衣に染みこんだ醤油ダレの旨みが肉の旨みと一体となって、これにタルタルソースの味わいが加わる。ミニ丼と言わず、一人前の丼で食べてみたいものだ。夢中で食べていたら、お碗の中が空になった。
丼に溜まったそばつゆにそば湯を入れて飲むことにした。
湯桶に入れたそば湯は少し薄めに見える。
これをそばつゆに適量注いで、そばつゆを飲んだ。そばつゆには天かすがまだ沈んでいて、天かすのジューシーな食感とサクサクとした食感がそばつゆの旨みと一体となって口の中から喉の奥に消えていく。器は口縁が大きく、少々そばつゆが飲みにくい。ここでこぼさないように注意深く器を傾けてそばつゆを飲み干した。
湯桶の中にはまだそば湯が少し残っている。これをミニカツ丼のお碗に注ぎ、全て飲み干す。美味かった。満足である。
最後にコップに残ったお冷やを飲み干すと、席を立って食器が一式載ったトレーを返却口に返却し、店を出た。
お昼を食べた後は、西国分寺駅の改札を出て、現場に向かう。西国分寺の施設には1時間半ほど滞在し、施設調査を行った。その後、西国分寺駅から電車に乗って立川駅に移動し、立川の施設で1時間半ほどかけて現場調査を行う。全ての予定を終えて、立川駅に戻ってきたのは午後5時過ぎである。
立川駅で解散し、自分は電車に乗って帰宅の途につく。中央線の高尾方面下りホームに降りると、駅のホームは帰宅客で混み合っていた。
東京都は先週の11日の木曜日に東京アラートを解除、更に12日0時から新型コロナウイルス感染症を乗り越えるためのロードマップの「ステップ3」に移行した。商業施設や店の一部は営業時間の短縮などに取り組んでいる一方、マスクが手放せなかったり、店先に置かれた消毒剤で手指を消毒するのは新型コロナウイルス感染症拡大前とは異なった習慣ではあるが、街中は既に感染症拡大前の状態に戻ったようにも思える。
車内が混み合った電車に乗って帰宅の途につく。久しぶりの現場調査はとても疲れた。