
国民の休日の今日は晴れ。日中は日射しが強くなり、最高気温は28℃を上回って暑くなった。ただ、空気が乾燥していて過ごしやすい陽気となった。
今朝は昨日と同じ時刻に目を覚ましたものの、日中は日射しを避けて自宅で過ごした。日が少し傾いて来た頃に、妻と買い物ついでに外出する。
夕食は新宿で食べることにした。当初、新宿タカシマヤのレストラン街で食べる予定だったが、現在は改装中で閉店している店が多い上、同じことを考えている客も多いらしく、どの店も入店待ちの行列ができている。
そこで、新宿駅西口で食べることにした。普段はビジネスマンで混んでいる西新宿も休みの日は比較的空いている。いろいろと考えて新宿駅西口にある新宿エルタワー地下にある牛たん屋「ねぎし エルタワー店」に入店する。店は入店待ちの客で混んでいたが、カウンター席が空いたということで、案内してもらった。
店内は入口左手に厨房があって、厨房に沿うようにしてカウンター席が6席直線上に並んでいる他、右手手前に5~6人座れるテーブル席が5卓と奥に4人掛けのテーブル席が7卓、2人掛けのテーブル席が3卓配されている。客層は家族連れの客が多いようだ。
席に座ると、店員が足下に荷物用のカゴを差し出してくれた。その中にデイパックを置くと、汚れるからと布をかぶせてくれた。テーブルには各席毎に箸と紙お絞りが置かれている。
店員が「冷たいお茶と温かいお茶、どちらにしますか?」と聞いてきたので、冷たいお茶をもらうことにした。コップの中には冷麦茶が入っていて、お冷やを飲みながらメニューを眺めた。テーブルの上には塩と黒胡椒が組み合わさった容器と醤油、一味唐辛子の他、楊枝、紙ナプキン、メニュー、お冷やのポットが置かれている。
注文したのは創業以来の人気メニューという「ねぎしセット」で「お肉2倍」とした。通常は白たんうす切り5枚だが、お肉2倍にすると10枚になる。ガッツリと食べるには十分な量である。きっと満足できるに違いない。麦めしはお替わり自由ということなので、最初の1杯は大盛りにしてもらうことにした。
自分の席は厨房の中の肉を焼くところが見える。目の前で牛タンを焼いていて、なかなか興味深い。焼かれた肉が網から取り上げられたかと思うと、料理がトレーに載せられて出された。ということは今焼いていた肉が、皿の上に載せられたわけである。
トレーの上には牛タンの他にお新香、テールスープ、とろろ、麦めしが載っている。牛タンは1枚の皿の上に5枚載せられている。牛タンはお肉2倍ということで2皿ある。トレーの上に載りきらずに、もう1枚追加で出された。なかなか豪華である。
とろろには刻み海苔が散らされている。
テールスープには煮込んだ牛タンが1切れとネギが入っている。
お新香は青菜漬にニンジンの千切りとだいこんの薄切り、味噌なんばんが盛りつけられている。
大盛りの麦めしはなかなか盛りが良い。
最初にテールスープを少し飲む。テールには肉の3倍も鉄分が含まれていて、貧血や疲労回復、冷え性に効果的なのだそうだ。コラーゲンがたっぷりと入っているスープを少し飲むと、続いて麦めしに青菜漬をのせて麦めしをかき込んだ。青菜漬はパリパリとしたやや固い食感である。
残ったお新香は味噌なんばんだが、これは青唐辛子を味噌に漬け込み熟成させたものということで、それほど辛くないが、ピリッとした辛さは後を引く。これを食べるのは後回しにしよう。
それにしてもこれだけタンがあると、どういう食べ方をしてもいいような気がする。まずは牛タンに塩胡椒を振ると、大胆に牛タンを1切れ箸で取って麦めしの上に載せ、麦めしをかき込んだ。
ねぎしセットの牛タンは牛のタンの部位の中でたん元に近い部分のうち、たん元とたん先の中程の部分や、たん下の部分を薄切りにして出しているとのことである。この部位は牛タンの中でほど良い食感が楽しめる部分で、焼き肉屋でタン塩などにして楽しめる部位である。口に入れると柔らかいが、しっかりとした歯応えである。しかもジューシーで美味しい。1皿の肉を食べきる頃には、麦めしも無くなった。
ここで麦めしをお替わりする。当然、2杯めも大盛りである。
今度は大胆にも麦めしにとろろを全部かけて食べることにした。茶碗に盛られた麦めしの頂上に箸でくぼみを作り、その中にとろろを流し込む。麦めしの上にとろろ溜まりができたところで、それをお茶漬けのようにさらさらと食べた。千葉県産の大和芋を使っているというとろろは、きめ細やかで粘りと香りがあって、風味豊かで美味しい。
とろろで食べきれなかった麦めしは2枚目の牛タンで食べることにした。2枚目の牛タンにも塩胡椒を振ると、牛タンを麦めしの上に載せて食べる。いくらでも食べられそうである。
とはいえ、だいぶお腹も膨らんできた。3杯目の麦めしは並盛りにしてもらうことにした。残しておいた味噌なんばんで麦めしを半分くらいまで食べる。柔らかく歯切れの良い食感の味噌なんばんは、味と食感のアクセントになっている。
残った麦めしを牛タンで食べる。麦めしを食べ終えると、まだ皿の上には牛タンが1枚残っている。これを慈しむように口に放り込んだ。噛めば噛むほど肉汁が口の中に染み出してくるような肉は弾力があって美味しい。
牛タンの余韻を楽しみながら、最後にテールスープを飲んだ。スープの中に入っている牛タンの煮込みは柔らかい肉質で、口の中でホロホロと崩れるようである。
最後に冷麦茶を飲んで完食。美味かった。満腹になったし、大満足である。
テーブルの上にある伝票を持って、出入口のレジで代金を精算すると、店を出た。
帰りは途中で業務スーパーで買い物をして家に着いた。少し気温も下がってきたようだ。