今日は曇りのち雨。今朝は上空を雲が覆っていて日差しが無く、薄明るい朝である。今朝の気温は20℃を下回るくらいで昨日と同じような気温だが、半袖のワイシャツではうすら寒い感がある。ただ、湿度が高くてシメシメとした陽気であるのに加え、日中は気温が上がるという天気予報から半袖のワイシャツで出勤した。
日中の最高気温は25℃で辛うじて夏日を記録したといった感じである。一時、薄日が射したものの、上空は一面雲で覆われていて、青空をみることはできなかった。北寄りの風が吹いていて湿度は低く、カラッとした暑さで過ごしやすい陽気である。
仕事の帰りに気分転換にお茶をして帰ることにした。新宿駅西口小滝橋通りを北に歩いていると、左手のビルに「ルノアール」の看板が見えたので、今日はカフェ「喫茶室ルノアール」に入店することにした。
ビルの階段を下りると地下1階に店があり、入り口をくぐった。
店内は思ったよりも広々としている。奥に仕切で区切られた喫煙席があり、手前が禁煙席になっている。これまでにルノアールカフェに入ったことはあるが、喫茶室ルノアールは初めてである。こんな店内になっているのだなと感心した。
手前の禁煙席スペースにはテーブル席の他に、ビジネスマンが仕事ができるように1つ1つの席を衝立で区切ってサービスコンセントを備えた席もある。店内は無料WiFiも使えて、仕事にも十分使える機能を兼ね備えている。せっかくなので、その1つに腰をかけた。
店員がお冷やとお絞りを持ってきてくれたので、お冷やを飲みながらメニューを眺める。う~む、コーヒー1杯の値段がなかなか勇気がいるくらいに高い。まあ、ホテルの喫茶店はこれくらいが当然なので、別に驚きはしないが、ちょっとお高めである。
注文したのは「うぐいす豆入り京都府産宇治抹茶ロール」と「ルノアールブレンド」。ケーキセットはなく、単品での注文だが、メニューには「ケーキの単品での販売は致しておりません」とあるので、ドリンクを一緒に注文することが前提になっている。もっとも喫茶店でケーキを単品で注文する人はあまりいないとは思うが、コーヒーがケーキの2倍近くの値段がするので、そう考える人が出てきたとしてもおかしくない。
注文を終えると、すぐにコーヒーとケーキが運ばれてきた。更に、サービスの緑茶も出される。まずはお絞りで顔と手を拭くと、コーヒーをブラックで一口飲んだ。酸味と苦みがバランス良く、ブラックでも十分美味しいが、やはり添えられたミルクと砂糖を入れて飲む。やっぱりこちらの方が美味しい。
続いてケーキである。「うぐいす豆入り京都府産宇治抹茶ロール」は京都府産の宇治抹茶を使用した生地で昔ながらの「てんびん」製法による蜜付けや熟練の技により作られた十勝産甘納豆本舗の青えんどう(うぐいす)甘納豆を生クリームと共に巻き上げたというケーキである。生クリームを濃緑色のスポンジ生地で巻いて、表面に生クリームを塗り、その上に抹茶の粉末を振りかけてある。
抹茶の風味豊かな生地はほんのりと甘く、生クリームと相まって上品な味わいである。うぐいす豆は1粒見たつもりなのだが、存在感が感じられずに口の中に入っていった。ケーキを食べてコーヒーを飲む。口の中に残った抹茶の風味がコーヒーで綺麗に消し去られ、サッパリとした。
サービスのお茶を飲みながら、スマホを立ち上げる。店内は無料WiFiが使えるということなので、さっそく接続してみようと試みた。ところがその無料WiFiを使おうにもスマホではうまく接続できない。手順通りにやっているのだが、まだスマホの操作に慣れていないのか、ゲストコードを取得するためのメールが送付できない。それなら、無料WiFiを切断して通常の回線を使用しようとすると、途端にネット接続が遅くなった。なんだか気分が悪い。
結局、スマホを使うのはやめた。ちょっと新聞のスクラップ記事を読みながらお茶を飲む。お茶が空になると、お冷やを飲んだ。お冷やが空になったところで、伝票を持ってレジに行き、代金を精算して店を出た。
外は雨がパラパラと降っていた。雨はそれほど強くは降っていなかったこともあり、傘を差さずに駅に到着すると、電車に乗って帰宅する。駅から家までの道すがら、ライトに照らされた雨粒は白い糸のように見えた。