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コレクション展示@川村美術館

2024年08月09日 | おでかけ


今日は晴れ。今朝の気温は26℃で、昨夜は熱帯夜となった。湿度が高く、北よりの風が吹いている。上空には厚い雲が広がっているものの、東の空は雲が薄くなっていて、雲を空かすようにオレンジ色の朝日が射し込んでいる。ムシムシとして蒸し暑い。草むらから虫が鳴いているのが聞こえた。
今日は夏休消化のため、1日夏休をとった。今年は親の介護などもあって、宿泊を伴った旅行に行くのは厳しいものの、日帰り旅行には出かけることにしている。昨日、気象庁から「南海トラフ巨大地震注意」が発表されたが、すぐに巨大地震が起きることもないだろうと考えて、今日は以前から行ってみたいと思っていた千葉県佐倉市にある川村記念美術館に行くことにした。

仕事に行くのと同じ時間に起床した。しかし、昨日は遅く帰ってきたこともあって、出かける準備に手間取ってしまった。家を出て日野駅に着いたのは平日、出勤する時刻よりも少し遅い時間である。もう座るのも難しいかと思っていたのだが、比較的電車が空いていて、日野駅から座ることができた。
中央線快速電車と総武線快速電車、成田線を乗り継いで佐倉駅に向かう。幸い、どの電車も座れたので、日頃の睡眠不足を補うように電車の中では熟睡した。日が昇るにつれて、次第に青空が広がってきた。ちぎれたような雲が青空に浮かんでいて、強い日射しが照りつけている。JR佐倉駅に到着したのは8時40分である。


電車を降りると改札を抜けて、駅南口のロータリーに出た。ロータリーの東端に無料送迎バスの乗り場がある。空を見上げると、北から南に綿雲の群れがゆっくりと流れている。強い日射しがじりじりと照りつけて肌を焦がすように暑い。風が涼しく感じられた。
JR佐倉駅から川村記念美術館まではバスで20分ほどで到着した。バスを降りて、総合案内所・チケット売場でチケットを購入する。開館までまだ10分ほど余裕があったので、すぐに美術館に入らずに、敷地内を散策することにした。


川村記念美術館のバスロータリーの正面には飯田善國の「動くコスモス」という作品が設置されている。青空に浮かぶ白い綿雲と強い太陽の光を作品に映して、上部の半円状の板が風にゆらゆらと動いていた。


ロータリーの脇には佐藤忠良の「緑」というブロンズ像があったが、うっかり見落としてそのまま園内に入った。


少し傾斜の強い木陰道を歩いて行くと、美術館の前庭に出る。目の前には大きな池があって、白鳥やカモ、アオサギなどの水鳥が水面や池の周囲で遊んでいた。
池の畔にはジョエル・シャピロの「無題」という作品が置かれている。黒い角柱状の部材を組み合わせたような作品は強い日射しを受けて眩しく見えた。


美術館に入る前に園内を散策することにした。木立の間の斜路を降りていくと、右手には藤棚があった。


鬱蒼と茂った藤の東屋は池に面していて、その先には美術館の建物が見える。池の手前には噴水があって、白鳥が水面に遊んでいた。


斜路の左手に広場があって、その中央にヘンリー・ムーアの「ブロンズの形態」と題されたブロンズ像が置かれている。


広場の周囲には手入れの行き届いた芝生があって、その周囲を木立が囲んでいる。木陰に入ると、風が涼しく感じられた。


広場の先にはスイレンとオオガハスの池がある。スイレンは既に花を落としていたが、オオガハスは数個の花を点けていた。


木立の中からはセミの音が甲高く聞こえていて、遠くからウグイスの鳴き声が聞こえてきた。
日中は晴れて青空が広がった。大きな綿雲がゆったりと流れていくのが見える。日中の最高気温は34℃で、真夏日となった。湿度が高く、強い北よりの風が吹いている。暴力的な日射しが照りつけていて、太陽の熱で体がとろけてしまうように蒸し暑い。熱風のような風が吹いていて、外を歩くだけで汗が全身から噴き出すようである。新緑が眩しく、木陰に入ると風が涼しく感じられた。

美術館の建物まで戻ってきた。美術館は2つの建物を回廊のように繋げている。


本館の左手に見える建物の正面には清水九兵衛の「朱甲面」という作品がある。


本館入口右手には鬱蒼と茂った木々の中にフランク・ステラの「リュネヴィル」という作品が置かれていた。


美術館の中に入る。


館内には17世紀のレンブラントによる肖像画、モネやルノワールの印象派の絵画からピカソ、シャガールなどの西洋近代絵画を初めとして、戦後の美術作品に至る幅広いジャンルの作品を収蔵している。
特にピカソの「シルヴェット」、ラトゥールの「花瓶の花」、モネの「睡蓮」、ルノワールの「水浴する女」、レンブラントの「広つば帽を被った男」、シャガールの「ダヴィデ王の夢」等、見応えのある絵画も多くてなかなか面白い。その他にもマーク・ロスコの「シーグラム壁画」による一室は部屋全体が赤茶けた壁画が展示されていて、部屋そのものの雰囲気も含めて楽しめた。

現在は企画展を実施してないことに加え、平日ということもあって、作品群をゆっくりと見ることができたのは良かった。途中、館内の茶席やレストランでお茶をしながら、夏の暑い日射しを避けるように美術館そのものを楽しむことが出来た。
午後、15時前に美術館を後にして東京に戻ることにした。美術館のバスロータリーでバスを待ちながら空を見上げると、青空に雲が北から南にゆったりと流れているのが見える。太陽が雲の隠れて日が陰ったりするものの、しばらくすると強い日射しが雲の合間から降り注いでくる。やがて、無料の送迎バスが来ると、バスに乗り込んだ。

JR佐倉駅から電車に乗る。夜は都内で夕食を食べて帰ることにした。夕食を食べていると、19時57分頃に地震があった。東京区部は震度3とのことだったが、神奈川県西部では震度5弱の地震があったとのことである。
少し落ち着かなくなって、夕食を食べると早々に帰宅することにした。東京駅に出ると、中央線通勤快速電車に乗って帰宅の途に着く。しかし、中央線は山梨県内の大雨と神奈川県西部の地震の影響で遅れていた。電車は40分遅れで、日野駅に到着した。

電車が日野駅に到着すると、電車を降りて改札を抜けた。駅の外に出て空を見上げると、上空には暗い空が広がっていて、薄い雲が所々に浮かんでいる。昼間に比べると気温が幾分下がってきたものの、空気がジトッとしていて、夜になっても蒸し暑い。団地の草むらの中から虫がうるさいほどに鳴いているのが聞こえた。

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