悪い種子 地獄へ行くぞ!大吾郎!

エロ満賀道雄がお送りする少し面白い話とマンガの話とか。なぜ? それは暇だからです。

小旅行

2008年11月25日 02時53分12秒 | 架空AVレビュー
最近ちょっと所用で東京に行って参りまして、また急な上京だったものですから(金銭的にも都合があったので)主に外国の旅行者が利用するゲストハウスに宿泊しました。一泊二千円からという格安料金でしたが周りが諸外国の方々ばかりの為、英語の出来ない僕には非常に気の休まらない日々でした。どうしても映画『ホステル』を思い出し、色っぽいお姉さんの誘いがあっても絶対断ろうと心に決めておりました。何かあったら危険ですから。誘いなんてなかったけどね!
まあ、たまの小旅行も良いなと思った次第。


旅行に因んで今回紹介したいAVは、早見純子『醜学旅行』です。
制服が似合う早見純子ちゃん、クラスではいじめられっ子で皆に虐げられています。彼女をかばうのはクラス委員長のイケメン君だけ、修学旅行にも皆で参加しようと純子を気にかけ誘ってくれます。しかしクラスの女子は彼女をいじめ続け、修学旅行の班決めも露骨にいじめフォーメーションで決めてしまいます。修学旅行の日までいじめは続きますが、彼女は一切反抗せずされるがままなのです。しかし彼女の復讐は秘密裏に行われていたのでした。
修学旅行初日、ホテルの大浴場で体を洗っていた純子に、いつものようにクラスの女子が絡んできます。
「お前、意外にいい体してるじゃねえか」
「宝の持ち腐れだけどな」
嘲笑する女子の群に純子は静かに男子の名前を呟き出します。それは彼女をいじめている女子達が付き合っている男子の名前です。
「何のつもりだよ!」「泣かすぞ、テメエ!」
色めき立ついじめっ子軍団に純子は嘲笑しながら、
「あんた達の彼氏、あたしとやってヒイヒイ泣いてたわよ?」
と言い放ちます。純子の復讐とはいじめっ子軍団の彼氏を全員寝取る事だったのです。絶叫する女子軍団をボコボコにする純子。
しばらくしてホテルから火の手が上がります。テレビではニュースキャスターが、「女子生徒一名が同級生数名を刺して逃走、宿泊先ホテルに放火した疑いもあり警察が身柄を捜索しています……」と報道する中、血まみれの純子が夜の街を彷徨うのでした。
後味悪い話ですね。でも日常的にいじめられている人には意外と共感を呼ぶかもしれません。でもホントにやっちゃダメだからね!


そういえば中学の修学旅行でディズニーランドに行ったんですが、他県の修学旅行ヤンキーに、
「あに見てんだあ」
と詰め寄られたのは嫌な思い出です。


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『君よ知るや南の獄』

2008年11月23日 17時17分49秒 | マンガ
ゲイコミックの巨匠、田亀源五郎の『君よ知るや南の獄』上下巻を読みました。
ゲイポルノ自体も初めて読んだのですが、これはまた奥深い世界を見つけてしまったと驚いています。ただ全てのゲイコミックがこの作品と同等のクオリティがあるわけでもないはずなので、今後のべつまくなしに読み漁るという事はないでしょう。
それでもこの作品は良かったです。ゲイ向けといえどもポルノ、所謂エロマンガです。泣けるエロマンガ、というものを僕は初めて読みました(勿論僕自身の勉強不足で、これまでに泣けるエロマンガを読んでいないという事もありますが)。

物話はあるジャーナリストが老人を伴い取材の為にアメリカはフロリダの元軍人ビル・ハワードの家に訪れるところから始まります。戦後50年を前にかつてG島の捕虜収容所で起こった事件を調べる為、という名目でしたが同行した三上老人は上官だった椿中尉の復讐を果たす事が目的だったのです。
ハワードに自分のした事を思い出させる為に――三上老人の長い回想が始まります。

49年前、捕虜収容所でマラリアを患った三上の為に薬を分けて貰いにハワード少佐に面会した椿中尉は1回分のキニーネをもらう為に靴を舐めさせられるという屈辱的な思いをさせられます。しかし部下の為に耐える椿中尉、日本男児です。
しかし逆らえないのを良い事にハワードの要求はエスカレート、中尉は体を奪われてしまいます。いわゆるカマを掘られるというやつです。
薬を手に入れこれでおしまい、と思ったら外人兵士に無理矢理犯されたり輪姦されたりと椿中尉の災難は止まらず、最終的に仲間の命を守る為ハワード少佐に無条件降伏、奴隷になる事を吞んでしまいます。
それからはもう調教調教また調教、という怒涛の展開です。しかも調教する方はカール・ゴッチみたいなムキムキの軍人、される方は全身毛むくじゃらのムキムキの軍人です。ボーイズラブとか言ってる女性諸氏に読んで頂きたい!これがガイズラブや!

しかし物語はこの後、読者も巻き込む急転直下の展開となり自分がなぜこんなに感動しているのか解らない程感動するのであります。まさに泣けるゲイ漫画です。
マンガ好きなら男女関係なく読んで欲しいと思います。

因みに「南の獄」とはアナルセックスをさす隠語だそうです。秀逸なタイトルではありませんか。



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とうとう『中学生殺人事件』を読んだ!!

2008年11月20日 21時00分12秒 | マンガ
この10年来、探しに探し続けていた川島のりかずの『中学生殺人事件』を読む事が出来ました。
といっても僕が手に入れたわけではなく所有している知人に読ませてもらったのですが、それでも感無量でした。だって10年探してたんだもの!

川島のりかずの作品はジャンル的にはホラーという事になるのですが、その他のひばり書房のホラー(リップウレモンまで含めても)とは明らかに違います。例えば幽霊やお化けが出る、古井戸のたたりがある、お母さんが蛇になる、大量のヒルに襲われる、生い立ちを語って最後に読者に向かって「君は死ぬ」と叫ぶ、といった怪奇譚は扱われません。扱ったとしても全く違うものになっています。ではどういうモノになっているかというと……発狂と殺戮、人間の内面の怖さがメインテーマ、という子供向けのマンガに描くには問題大有りなブツに仕上がっているのです。
『母さんが抱いた生首』では主人公の母親が女である自分と母である自分の葛藤の末発狂し情夫を殺戮(そして生首を抱く)、『悪魔の花は血の匂い』では富豪の娘になりすまし家を乗っ取ろうとする主人公兄妹と富豪家族が殺し合いの末発狂(家は浮浪者のたまり場に)、『呪いの針地獄』ではいじめっ子を呪い殺してたら自分も同じ死に方をする主人公(ママが少し反省)、というようにイヤーな読後感をもたらす作品をひばり書房にのみ残し消えていった唯一無二の漫画家、それが川島のりかずです。

そんな川島先生の作品の中で『中学生殺人事件』こそ最もレアで見つけられない、マスターピースと呼ぶべき作品なのです。いや、他にも持ってないのいっぱいありますが。
この作品の何が凄いって、まず当時実際起こった事件をすぐに漫画化しているという事です。まだ「実話ナックルズ」などがない時代にですよ。何を思ってマンガにしたのか今となっては知る由もありませんが、これだけで他の作家とは違うではありませんか。例えば今なら酒鬼薔薇事件をすぐに描き下ろし単行本化するようなものでしょうか。

実際の事件は、南野陽子ファンの中学生が彼女をレイプする計画を立てて、犯行後に家族に迷惑がかかる前に親を殺したというものだったと記憶しています。これはこれで酷い話ですが、『中学生殺人事件』の主人公はもっとイってしまってるというか凄い事になっています。
学校の成績が下がった事を父親に責められ、野球部でもチームから外され、家庭でも反抗的になっていく主人公ですが、「学歴など関係ない進路がある、それは芸能界だ」などと言ってさらに叱られます(当たり前)。
追い詰められ少しずつ壊れていく主人公はある日憧れのアイドル東野陽子の導きを得て「自分の世界」を作り上げる決意をします。その為には家族を殺してしまわないと……と殺戮に向かうのでした。この後は何ページも「ブス!」「ザクザク!」「ギャー!」という描写が続くのですが、全てが終わった後の「奴らの血はなんて汚いんだ」という主人公のセリフは子供に読ませちゃダメ絶対!な迫力に満ち満ちていましたよ。

この作品が川島の、そしてひばり書房の最後に出版した本になりました。たまたまでしょうが何か因果っぽくもありますね。そして川島の消息も知れないそうです。
ひばり自体は実はまだ倒産していないそうですが、ひばり書房の社長も音信不通らしいので復刻は難しいでしょう。
しかしヤフオクで高騰している現状もどうにかしたいので、いつか復刻して欲しいものです。



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トップランナーの悩み

2008年11月20日 17時33分35秒 | 雑記
ブログを始めて結構経ちましたが、こんな感じでいいのかしら?とまだまだ試行錯誤をしながら更新しています。AVの事をあまり書かなくなりましたが。というか更新自体滞っていましたね。

えっちらおっちらと書いてきてやっと10人の女優のレビューが書けたわけですが、いやはや南友、もとい何とも大変な事に足を突っ込んでしまったものです。
今の所は業界トップかも知れませんが、凄い才能を持った新人がいつ現れるかと戦々恐々としています。有望な新人は潰す!石ノ森先生の『ジュン』を酷評したデビルテヅカのように!
そのような力も技術もないんですが。

そのうちレビューが溜まってきたら女優人気投票でもやろうかしら。個人的には2代目桜樹ルイが凄いツボです。
「僕の考えたAV女優」を募集するというのもいいかもしれません。ゆでたまごイズムです。

しばらくは同じような事をする人もいないと思うので、というか今後もこの分野は僕一人かも知れませんが走れるうちに行ける所まで行ってみようと思う所存であります。


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赤壁

2008年11月10日 15時41分30秒 | 架空AVレビュー
三国志映画化の『レッドクリフ』が公開されましたがご覧になりましたでしょうか?僕観てません。でも観たい気持ちはある!
別に「!」とか付けて言う程の事でも無いですが要は三国志ファンだと言う事です。「“要は”で語るな、エロ満賀」なんて叱られちゃいそうですね。
しかし三国志といえばやはり横山光輝先生の描いた『三国志』がオールタイムベスト&スタンダード、と言う方も多いのではないでしょうか。ふむう。もちろん僕も大好きですが、あれはある程度色んなマンガを読み込んでから本当の良さが解るタイプの作品ではないかと最近思っているのです。え、そんな事はない?だまらっしゃい!
その他にも三国志モチーフの作品は沢山あります。最近のヒットは『蒼天航路』と言えましょう。実はああ見えて意外に史実に近いんですよ。これから新しいスタンダードとなって行くのではないでしょうか。ただ残念な事に、曹操が主役なので彼氏が死んだところでサクッと終わってしまうのです。もう少し読みたかったなあ(それでも単行本で30巻以上ありますが)。
僕個人としては『sweet三国志』と『獣国志』がオススメです。どちらも三国志の本質を衝いている、と思いま~す。
そういえば直接三国時代を描いてませんが登場人物(主に巨乳美少女)が全員三国志の武将の名前のマンガもありますね。狂ってて非常にいいと思います。しかしそうなると戦国時代でも幕末でも十字軍遠征でも戦後広島抗争でも、現代に置き換えて顔を美少女にさえすれば何となく成立しないだろうか。しないかい?おいらに呂布は使えるかい?!
そんなもんマンガやのうて只のキャラクター商売やないかい!!
少しやさぐれてしまいましたがそんな風にも思ったりするんです。劇画村塾じゃそう教えられました。行ってないけど。精神面の話というか。

と、このように三国志について語り出すと「ナンボでもしゃべれるわぁ」という手合いはそれこそ日本中にゴマンといるのです。絶対。


さてAVレビューをしなければいけません。いけない事もないんですがやるんです。こっちが本題ですよ。
もちろん今回は三国志モノで行きます。と言いながら『水滸伝』行っちゃったりして?しかし時代の流れが僕にそれを許しません。映画便乗で参ります。
では諸葛亮ヒトミ『天地を喰らう2 赤壁の戦い・ハートに火をつけて!』のレビューです。
前作『天地を喰らう 俺たち黄巾族』で劉備に三顧の礼をもって迎えられた諸葛亮がいよいよ大活躍を始めメインを張ります。
三国志最大の戦闘と言われた「赤壁の戦い」を再現する為にプールでのロケを敢行、総勢20名もの企画女優を集めての水中騎馬戦は大迫力です、って「女だらけの水泳大会」?否、こちらは全員がポロリ要員です。そんな贅沢な時代が来るなんて中学の時は思いませんでしたよ。ただみんながポロポロとお出しなさるのですぐに見慣れてしまいます。ポロリって一人だからこそ良かったのかもしれないですね。
作品としてはボリュームもあり、友軍の軍師周瑜とのレズ、風を呼ぶ為に祭壇でストリップを舞う諸葛亮、ロウソク責めにあい全裸でプールの中を逃げ惑う曹操軍企画女優、と赤壁の名場面がモザイクの向うで蘇ります。これはファンなら燃えるでしょう。
特典映像では諸葛亮が「この作品の役作りの為にマンガの三国志を読みました」と言っていたんですが、どの『三国志』を読んだのか気になるところです。石ノ森章太郎先生の『諸葛孔明伝』とかだったら嫌だな、何となく。
因みに出番は少なかったですが呉の孫権役は男優島袋浩氏でした。思うに愛称がケンケンだからではないかと。多分。


しかし三国志のブームって絶えないですね、いつの時代も。
学生時代クラスに必ず一人は横山『三国志』を全巻揃えている奴がいたし。まあ僕もですが。


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赤塚不二夫追悼番組

2008年11月02日 01時28分20秒 | テラさん
赤塚先生の伝記ドラマを観ました。
トキワ荘時代のエピソードで、仕事が上手くいかず漫画家を諦める決心をする有名な話がありますが、テラさんに相談した際に励まされて思い留まるんですよ。テラさんはやっぱり皆の兄貴的な存在だったんだなあ、と改めて思いました。本当にナイスガイだったんですね。ドラマでも感動的に再現されていました。


面白かったのがA先生の証言です。赤塚先生が漫画家を辞めてキャバレーのボーイをすると言った時に、
「赤塚氏、美少年だし似合うんじゃない?」
と答えたと言うのです。A先生、引き止めて下さいよ!!


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