悪い種子 地獄へ行くぞ!大吾郎!

エロ満賀道雄がお送りする少し面白い話とマンガの話とか。なぜ? それは暇だからです。

ブログ復活の予告

2011年04月07日 04時00分53秒 | 雑記
ごぶ&さた!
ブログをずっと放置している間に年も越し、架空AVの事なんてすっかり忘れていました。皆さんも忘れてるでしょうが。
2010年度の架空AVベストを発表してませんよね。でも興味ある?
なんて事言ったらこのブログの存在意義がハナから無くなってしまいますが!
とりあえず、以前に書いていたイクラちゃん物語を先程再録してみたのは、読み返してみたら何か面白かったからです。手抜き、とも言える。

しかし言い訳させてもらいますと、去年はAVを観ていません。架空でもです。
それは「観たよ」と言えば何とでもごまかせるのは僕にも解っています。
そこを正直に観ていないと告白した心意気を評価して欲しい。
うわあ、開き直った!!

ホッタラカシの間にも世間では色々な事が起こりました。
『鈴木先生』の連載が終了したり、『漂流ネットカフェ』の連載が終了したり。かと思えば『あねおと』で喜一君と萌ちゃんができてしまったり……って漫画アクションの事しか知らんのか、的な。漫画も余り読んでいないのです。

勿論、現状大変な事も多いですが、自分が出来る事を見極める必要に僕たち皆が迫られている時ではないでしょうか。急に真面目くさってすみません。

元々ものぐさなのでブログを更新したりするのは向いていないのかも知れません。
こんな言い訳を延々読まされてもチイトモおもろうない、と思いますのでこの辺りで。
近々ちゃんと更新しますのでお暇があれば覗いて下さい。

イクラ、木人拳(加筆・修正版)

2011年04月07日 02時21分10秒 | 雑記
以前『サザエさん』で、拗ねたイクラちゃんが口を聞いてくれなくなってノリスケさんが往生する、という話をしていました。
喋ってくれなくて淋しい、いや本当に弱りますよ、などと磯野家でぼやいていたノリスケさんにカツオの野郎がまた言わなくてもいい事を言い放ったのです。
「どうせイクラちゃんが喋っても『ハーイ、チャーン、バブー』ぐらいじゃない」
それは全くその通りですがお前が言うなというか、これは声優という職業に対する侮辱ではないでしょうか。思い切ったシナリオだぜ。

さて、そんなイクラちゃんですが初めて喋る時はこんなエピソードにすればどうでしょう。

――――――――――――
父ノリスケを殺害したのが、かつての拳法の師匠だと解り闘いを挑むイクラ。
「なぜ父を殺した……」
それが復讐を誓った日から、初めてイクラが発した言葉だった。
「だんまり、お前喋れるのか!?」
驚きながらも圧倒的な強さでイクラを叩きのめす師匠。

息絶え絶えで血みどろになり倒れるイクラの脳裏に、厳しくも優しかった師匠との日々が蘇る。しかしその師が父の仇でもあるのだ。
立ち上がり渾身の一撃を叩き込むイクラ、油断してまともに食らいもんどりうつ師匠。

しかしイクラはとどめをさす事が出来なかった。師の傍らにひざまずき、涙を流し言った。
「たとえ一日でもあなたは師匠です……」
その言葉にかつての優しい表情を浮かべた師匠は、イクラの頭を撫でるように手を伸ばした。
「大物になれよ……」
イクラが涙に濡れた笑顔を上げたその刹那、師匠は悪鬼の形相に変わり伸ばした手を手刀に変え振り上げたのだ。
イクラは慟哭と共に師の胸に拳を叩き込んだ。
「師~父~!!」
血へどを吐き吹き飛ぶ師匠。すべては終わった……
【終劇】

――――――――――――

一生懸命書いてみたが実にどうでもよいですね。
だってイクラちゃんが喋るわけないんだから……二度と言葉を発しないんだから……?
イクラちゃん!? どうして?
「僕にも解らないんだけど突然喋れるように……ははあ、USO800を飲んで……僕が喋らないと言ったんだな?」
うれしくない! 一生イクラちゃんと話さない!
(涙を流し抱き合う僕とイクラ)【完】

さらにどうでもよい感じになりましたが。
昔よくこんな事を仕事中に考えていたのです。10時間くらい。アホか!
前にも増して虚ろだね、もう。

イクラ、水の中(再録)

2011年04月07日 02時02分10秒 | 雑記
皆さんはイクラちゃんをご存知だろうか? アニメ『サザエさん』に出て来るキュートなざんこくベビイ、波野イクラの事である。
知っての通り彼(初期には女の子だった説あり)は語彙が非常に少ない。幼児だからしかたないことかも知れないが、
「ハーイ」
「チャーン」
「バブー」
くらいしかないのである。これはもうずっと、何年も何年もそうなのだ。

それを踏まえた上で、ネットで見かけた『イクラちゃんがこれ以外の言葉を発した回がある』という話があるのだが本当だろうか。
結論から言うと本当である。たまたま喋っている回を観たのだ。
確か、
「エミネム」
「アマリロ」
「待ちよし」
「カラワジ」
「ハードロック全般」
「人民寺院」
「借力」

などと言っていたような気がする。嘘だが。
本当は、
「ダメー!」
と言っていたはずである。ただ、他にも喋った回は有るようだ。

そんな事をつらつらと考えていると、急に涙腺に刺激が。何か記憶のスイッチが反応したようでウルウルしてしまったのだ。ゆっくりと思い出していくと、それはこんな話だった。

―――――――――――――――――
生活を支える為に働きに出るようになったタイコさん。イクラちゃんは一人で留守番する事が多くなりました。
優しかったタイコさんも、少しずつ帰りが遅くなり、疲れているのかイクラちゃんに辛くあたる事も多くなりました。段々と化粧も派手になり、そして酔って遅く帰るようになったのです…

悲しかったけれどイクラちゃんはあまり話す事が出来ません。
「いつかまた優しかったママに戻ってくれる」そう信じて我慢するよりなかったのです。

ある晩、いつものように夜中に帰ったタイコさんはイクラちゃんを酷く叱り付けました。
「いつまで起きてんの!」
その夜タイコさんは見知らぬ男を連れて来ていました。二人とも凄く酔っています。二人が喧嘩を始めたのでイクラちゃんは怖くなって布団に潜り込み、そのまま眠ってしまったのです。

イクラちゃんが目を覚ますと男の姿はありませんでした。そして布団の中ではタイコさんが仰向けで目を見開いて横になっていました。ピクリとも動きません。タイコさんは喧嘩の末、男に殺されてしまったのです。
イクラちゃんはタイコさんの周りを歩き回ったり呼びかけたりしました。もちろん返事はありません。
そしてようやく気付いたのです。タイコさんはもう帰って来ないと……そこで初めてイクラちゃんは泣いたのです。
イクラちゃんは泣きながら、タイコさんの目を閉じさせてあげました。そしてけばけばしい化粧を拭き取ってあげたのです。そこには以前の優しかったタイコさんの顔がありました。

泣き疲れて眠ってしまったイクラちゃんは夢を見ました。大好きな魚達と海の中を自由に泳ぐ夢です。夢の中では自由に話す事も出来るのです。
みんなで遊んでいると、大きなサメがやって来て小魚達を追いかけ始めました。
「弱いものイジメは許さないぞ!」
イクラちゃんがサメをやっつけると魚達がお礼を言います。
「ありがとう」
「イクラちゃんって強いね」
「イクラちゃんは僕らの王様だ」
イクラちゃんは照れながら、
「さあ、みんなで遊ぼうよ」
と泳ぎ始めました……

………
アパートの部屋に刑事が二人、布団に仲良く並んだイクラちゃんとタイコさんを見下ろしています。若い刑事が言いました。
「やっぱり無理心中ですかね?」
「まあ、そう見て間違いないだろうな」
年配の刑事が答えます。
棚の上に水槽を見つけ彼は、
「ほう、熱帯魚か」
とつぶやきました。
「チョーさん、好きですもんね」
「ああ…」
外の警官に何か指示しながら刑事達は出ていきました。
その後姿を水槽の中の石の陰からイクラちゃんが見ています。そして彼は振り返りタイコさんに笑いかけました。
これからは彼らだけの水の世界で幸せに暮らすのです。いつまでも……

――――――――――――――――――――――――――――

…何これ? 書いてて凄く悲しくなって来た。実際始めにイメージしたのは『夢の中では自由に話せるイクラちゃん』だけたったのに。座頭市などから連想して。こんなかわいそうな話になるとは始めは思ってもなかった。というかノリスケの存在は?

上の話は完全に与太だが、頭の中で展開する分には金はかからないので暇な時にはいいかも知れない。
たまに記憶が混ざり合ってなんの必然性もなくこのような事を思いついてしまう。そして条件反射のように悲しくなったり笑えたりする。そんな時、人は虚ろだと思う。

因みに上の悲しい話は殆どまるまる日野日出志先生の短編のストーリーです。いきなりイクラちゃんバージョンで思い出して自分でも気持ち悪かったです。フハッ