悪い種子 地獄へ行くぞ!大吾郎!

エロ満賀道雄がお送りする少し面白い話とマンガの話とか。なぜ? それは暇だからです。

『君よ知るや南の獄』

2008年11月23日 17時17分49秒 | マンガ
ゲイコミックの巨匠、田亀源五郎の『君よ知るや南の獄』上下巻を読みました。
ゲイポルノ自体も初めて読んだのですが、これはまた奥深い世界を見つけてしまったと驚いています。ただ全てのゲイコミックがこの作品と同等のクオリティがあるわけでもないはずなので、今後のべつまくなしに読み漁るという事はないでしょう。
それでもこの作品は良かったです。ゲイ向けといえどもポルノ、所謂エロマンガです。泣けるエロマンガ、というものを僕は初めて読みました(勿論僕自身の勉強不足で、これまでに泣けるエロマンガを読んでいないという事もありますが)。

物話はあるジャーナリストが老人を伴い取材の為にアメリカはフロリダの元軍人ビル・ハワードの家に訪れるところから始まります。戦後50年を前にかつてG島の捕虜収容所で起こった事件を調べる為、という名目でしたが同行した三上老人は上官だった椿中尉の復讐を果たす事が目的だったのです。
ハワードに自分のした事を思い出させる為に――三上老人の長い回想が始まります。

49年前、捕虜収容所でマラリアを患った三上の為に薬を分けて貰いにハワード少佐に面会した椿中尉は1回分のキニーネをもらう為に靴を舐めさせられるという屈辱的な思いをさせられます。しかし部下の為に耐える椿中尉、日本男児です。
しかし逆らえないのを良い事にハワードの要求はエスカレート、中尉は体を奪われてしまいます。いわゆるカマを掘られるというやつです。
薬を手に入れこれでおしまい、と思ったら外人兵士に無理矢理犯されたり輪姦されたりと椿中尉の災難は止まらず、最終的に仲間の命を守る為ハワード少佐に無条件降伏、奴隷になる事を吞んでしまいます。
それからはもう調教調教また調教、という怒涛の展開です。しかも調教する方はカール・ゴッチみたいなムキムキの軍人、される方は全身毛むくじゃらのムキムキの軍人です。ボーイズラブとか言ってる女性諸氏に読んで頂きたい!これがガイズラブや!

しかし物語はこの後、読者も巻き込む急転直下の展開となり自分がなぜこんなに感動しているのか解らない程感動するのであります。まさに泣けるゲイ漫画です。
マンガ好きなら男女関係なく読んで欲しいと思います。

因みに「南の獄」とはアナルセックスをさす隠語だそうです。秀逸なタイトルではありませんか。



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