東京&Paris フラワーライフ

パリスタイルフラワーアレンジメントをこよなく愛するマダムの日々★

父の本箱

2012年02月08日 | 心に残ることば

実家にいると、

タイムマシーン。

20年以上前に亡くなった父の本箱、

父が着ていた着物、 なんとゲートル?学生の時使っていたのか・・・

父が学校で課題で作った本立て、愛用の茶碗・・・

引越しやら、建替えやら何度もあったのに、よく目にする。

料理も好きな人だったから、気まぐれで、銅の厚焼き玉子用の道具を買ってきたり、

押しずし用の型は、大工さんに作ってもらったり、

気は移っていき、まあ色々興味のある人だった。

石を集めてみたり、・・・カフスボタンにこってみたり、・・・

ビデオ、録音、写真、釣りに、旅に、 幾つかの会も作り温泉に行ったり・・・

同窓会もよく計画していたので、、、

 

集めたりしたものは、  気前よくあげてしまうので、  良いものはゼロ。

名残が手元に。

 

そして几帳面、旅先の記録は、事細かに残しています。

これは、真似できない。 おみやげ品の裏にも、メモ書きが貼られている。

この前の地震で、何袋も処分したが、

 

一緒に暮らしてはいなかった、祖母のお道具なぞも、まあ丁寧に丁寧に

しまわれていたりして、物を大切にしていたことがよくわかる。

 

そう、もう亡くなりはや20数年、大きな本箱はもう片してしまおうかと思ったが、

置いておくことと決めた。 

 

 この家にいるだけで、何かに包まれている気持ちになる。

 

今、厳しい社会状況。 

でも祖母、そして父たちは、命を掛けて関東大震災も、戦争も、

生き抜いてきた。

几帳面に、丁寧に、物を大切に、コツコツと積み重ねてきたんだろう。

この家は、私の教科書、母も大切に父に叱られないようにやっていこう。