横綱部屋

よこづなへや

旅日記2012 冬の陣  都内各所

2012-02-25 21:51:40 | おえかき

だんなさんはみにづなのツメを切るのがうまい。
彼女が寝ているあいだにそれは綺麗にぴしりと切りそろえる。



あたしゃ細かい作業は苦手でねおふくろ食堂昨日のおしながき

・白ごはん
・たまねぎとあぶらげの味噌汁
・豚こまのさっぱり照り焼き
・きんぴらごぼう
・大葉としょうがのあっさりつくね

今日は水炊き。
冬の土日は大抵水炊き。簡単簡単。


~旅日記~

飛行中、おとなしく小1時間ほど眠っていたためまだ半分寝ぼけ眼のみにづなをだっこして、
もちろん電車で向かった方が安いし早いのだが、ラクさ優先と人ごみを避けるため
空港発のホテル行きリムジンバスに乗り込む。
そろそろ主人の今日の研修も終わる時刻だ。終わるやいなや研修所から
すっ飛んでくることだろう。親子の再会は5日ぶりとなる。
元々1ヶ月の研修期間の丁度折り返し地点になる今日からを旅行の日程にしていたので
2週間ぶりとなるところであったが、実は主人はみにづな会いたさに先週末に
自宅へ帰ってきていたのだ。
妻に会えないだけなら、2週間だろうが1ヶ月だろうがここぞとばかりに羽根を伸ばして
東京で1人のんびりしていたのだろうが娘に2週間会えないのはどうにもこうにも寂しかったらしい。
研修初日、夜行バスで新宿に着いたその足で、矢も盾もたまらずその週末の夜行バスのチケットを
予約しに行ったというからみにづなの影響力たるや絶大である。

チェックインして部屋でのんびり過ごしていると、迷い子となりおまわりさんに
道を尋ねながらも主人が到着。実に嬉しそうだ。そりゃそうだ。
夕食はホテルの地下にあるミニレストラン街のようなところにあった居酒屋で
とることにする。入口には芸能人の方々のサインがこれ見よがしに飾ってあり、
店内はほぼ満席で人気振りを伺わせたが食事を終えて店から出た主人がひとこと
「普通にラーメンでもよかったね」とつぶやき、これには同感であった。
明日からの観光に備えてコンビニで夜食用のおやつを買い求め、部屋へと戻る。

翌朝。
高層ビル群の頭上には、気持ちのいい青空が広がっている。観光日和だ。
この日は大学生時代を東京で過ごしておきながら主人は未だ訪れたことがないという
浅草方面を散策することにしている。
3人で電車を乗り継ぎ、やがて妻には見覚えのある雷門が見えてきた。


どどん。
「おお~」と主人。



途切れることのない人波と立ち並ぶビルのあいだからは、完成近づくスカイトゥリーも見える。



仲見世通りをあちこち寄り道したあとは、浅草寺でおまいり。
みんなが健やかに暮らせますように。

浅草神社も参拝し、頃合になってきたので昼食をとることにする。
目指すは妻のリクエストであるうなぎ屋さんだ。



うへへへ
いやはや、なんとも贅沢。
従業員さんが子供好きなのか、皆でみにづなをだっこしたりあやしてくれたりするので
ゆっくりと堪能できた。勿論この上なくおいしい鰻ちゃんだった。



コースターがかわいい。



こういうのを見るとすぐ絵に描きたくなる。


さて、みにづなはお昼寝してないし買い求めたおみやげで手荷物も増えてきたので
一旦ホテルに戻って一休みすることにする。



水上バスでのんびりと川を下る。
ここから景色を眺めていると、人ごみの中をうろうろと歩いている自分達が見えるような
不思議な感覚に陥る。電車やバスや車とは違う、切り離された場所を進んでいく。

船を降りたあたりからみにづなも眠りにつき、しばしの休息。
あっという間に日も暮れてきた。眠らない大都会の夜が始まる。
さあ、今宵は代官山在住のネイ(仮名)と恵比寿でシースーだ。
仕事あがりで駆けつけてきてくれたネイと主人とみにづなと、ネイが予約してくれていた
店の暖簾をくぐり、席に案内されてまずその夜景に驚く。
38階のパノラマに広がる数え切れないほどの光の粒にため息。
ああ、都会に来ただなあとおのぼりさんなのだから仕方がないが完全におのぼりさんの感想。
お料理もおいしい。鰻に鮨に、今日はどんだけ贅沢な一日であることか。
みにづなも茶碗蒸しのお相伴にあずかる。
楽しい食事のひとときはあっという間に過ぎ、ネイとはまた月曜の朝にカフェで
会う約束をしてそれぞれの帰路につく。
大都会は眠らないが、我らは眠る。すやすや眠る。
ベッドに寝転がると、やがてすぐに心地よい眠りに落ちていった。  続