横綱部屋

よこづなへや

旅日記2012 冬の陣 内子~大洲

2012-02-21 23:02:27 | Weblog
二月三日、金曜日。
「づな、雪やで!雪!真っ白やわ!」
この地に嫁いで35年を過ぎた今も、故郷の関西言葉が全く抜けていない
母の声で目を覚ます。
主人が東京へ出張する1ヶ月の間、実家に帰省することにしてから早2週間。
そう、今日はいよいよ主人と東京在住の友人に会いに行くため
みにづなと江戸へと発つ日なのだ。
ゆき・・?
数日前から天気予報ではやたらと「冬将軍」の名が踊り、今季最大の寒波が
来るとか来ないとかでしきりに注意を呼びかけていた折の旅行である。
まだ眠っているみにづなを起こしてしまわないよう、くノ一の如く気配を消しつつ
急いでカーテンのすき間から外を覗く。

うおっ

デジャヴ・・?

そう、ちょうど357日ほど前の同じ時期、同じように東京へと旅したのはこんな天気の
朝だった。
まーたかー!と一人苦笑しながら、まあ早めに出発すりゃあ大丈夫だろうと
急ぐでもなく仕度を始める。
まず車で1時間半ほどの自宅へ一旦帰り、そこからバスを乗り継ぎ40分ほどかけて
空港へと向かう手筈となっている。
「あんた早めに準備して出やな!事故でも起こしたらおおごっちゃで!
ほなお母さん行ってくっさけな!みにづなちゃん起きた?みーちゃん!お仕事行ってきまーす!」
もう一度部屋をのぞいて娘と孫に声をかけると、慌しく母は出て行った。
今回の旅は3泊4日。これまでとは勝手が違い、乳児が一緒なので荷物がぐっと増えることもあり
着替えやおむつといった諸々のものは既に宅急便で宿泊先に送ってある。
バッグひとつを肩にかけ、みにづなをチャイルドシートにセットしていざ出発。その旨主人にもメール。
よおーし、みにづな行くよー!



ひっ


しかし出発して2分もしないうちに、不安が頭を擡げてきた。
行けるか、これ・・?
朝起きたときに「雪ー!」と能天気に外の景色を写メした主人からは
「はしゃいでいる場合ではないだろう」と行程を危惧する電話もかかってきた。
こんなところで事故を起こしては元も子もないので、出発は明日にずらしてはどうかという
提案も上がったがそれは却下。いーや、今日行くと言うたら行く!
勿論みにづなの身に何かあっては大変なので、慎重に慎重を重ねてハンドルを握るも
雪は一向に止む気配はなく、やがて道路は轍すら見えぬ白一色となる。
国道に出たところで「この先チェーン必要」という交通案内が出ており、
さもありなんと思われた。対向車はさあこれでも先へ進むのかと言わんばかりに
その屋根にこんもりと雪をかぶっている。
ううむ、確かにこのままノーマルタイヤの軽自動車で山間部の国道を抜けてゆくのは
至難のわざと言えよう。
さりとてJRやバスといった公共機関の乗り物が、この状態で通常どおりに
動いているとは限るまい。
そこで前回同様、遠回りにはなるが海沿いの道を走ることにした。
のっそりとUターンし、いっそ小走りの方が早いほどのスピードでのろのろと進むと、
やがて分岐点となる交差点へたどり着いた。   続



こんなペースで書いてたら3泊4日分書くのに1ヶ月ぐらいかかりそうなので
やや巻きで話をすすめようと思ったおふくろ食堂本日のおしながき

・えびピラフ
・白菜のクリームスープ
・はちみつチキンのオーブン焼き
・かぼちゃの煮物
・鮭のホイル焼き

クリーム系はあんまり好みでないだんなさんに、あえてのクリームスープで挑む。
甘すぎると言われると思ったら「あーもうちょっと甘くてもいいかな」とのこと。
ううむ、胃袋を掴むにはまだまだか。