海と音楽+お酒 大好きオヤジ

海に魅了されてウン十年、音楽と付き合ってウン十年、そんなオヤジの気ままなページ

読み終わりました。

2009年01月21日 | Weblog
『女はなぜキャバクラ嬢になりたいのか?』
三浦展・柳内圭雄著 光文社新書、740円(税別)



「格差の広がりを示すイチ現象」を示す内容かな?

2007年時点の15歳から22歳を「ジェネレーションZ(ゼット)」(Z世代)
因みに、Yは、32歳まで
Z世代はバブル期に生まれた世代である。そして小学校入学は92年から98年だから、
バブル崩壊の時代に当たる。

2007年の成りたい職業アンケート Z 第9位 キャバ嬢・ホステス 22.3%
2008年 第12位 20.5%。    Y世代は第35位 9.4%


2007年の第1位は歌手・ミュージシャン 第2位は音楽関係 第3位雑貨屋
2008年の第1位は女優・モデル 第2位は歌手・ミュージシャン 第3位芸能人・タレント・芸人

キャバ嬢が他になりたい職業は、芸能系や対人サービス業が上位を占める。
つまり、「承認されたい自分」がいる。

さらに、自己評価の性格判断は、自己中・キレやすい、誉められないとがんばれない。

中学時代などは、居場所が見つからず、居場所はカラオケボックス。

男性への依存心が強く、シェンダフリー(従来の固定的な性別による役割分担にとらわれず、男女が平等に、自らの能力を生かして自由に行動・生活できること。」)の鬼っ子。

オラオラ系(強引なリードをするドS男子)でツンデレ(人前では邪険で、二人きりになると甘える)の彼が好き。

キャバ嬢希望者の他に成りたい職業の、第8位は保育士・福祉関係・看護士で、全体(女子)で見た割合との差がない。

著者は、「キャバ嬢求人のない年齢になったら福祉へ。キャバ嬢で磨いた接客術を駆使して、福祉施設でおじいちゃんの相手をする」ことの経済的な合理性を言っている。

キャバ嬢ではないが、オヤジの知り合いで「宅老所」の運営しているNPOの理事長(女性)の息子さんは、その街のホスト倶楽部で働いており、お店で№1を目指していた。
№1となった後、転職を考え理事長より「究極の接客業は介護」といわれ、大手の介護会社に入社、№1ならぬ「おばあちゃんのアイドル」となっている。

キャバ嬢の高学歴者はそう多くないものの、彼女らは経済学部の子が多いらしい。
また、キャバ嬢は北からやって来る傾向が強いようである。

さて、予備軍の現状は、家庭は貧しく、離婚家庭出身者が多く、中卒・高校中退も多い。
非正社員が多く、生活レベルは低い、

がゆえに、出世願望が強く、将来経営者・社長になりたい。

というように、アンケートを元に分析をしている。

著者は、この現象は、地方産業の空洞化、地場産業の衰退、雇用の減少、国内農業の活力の低下、ジェンダフリー化、職業観や性意識の変化等々の要因によると、している。

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