25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

橋下徹の矛盾

2017年07月06日 | 文学 思想

 橋下徹のような口から先に生まれてきたような人っているものだが、この人は節操がない、都民ファーストの野田数は極右も極右、天皇主権、国民忠君、明治憲法に戻せという人物である。橋下徹の日本維新の会は太陽の党と組んだとき、その馬脚を表した。野田数は日本維新の会から立候補したのである。

 橋下は野田数の思想と都民ファーストの会を批判する資格はないだろう。そういう思想の人物を日本維新の会から立候補させたのである。これって、あり? こういうのをぼくは節操がない、と言う。

 維新の会が無駄を省くため、大阪都構想を提唱し

地域の政治をやっていたときは、改革者として注目していた。ところが国政となってくると、もっと根本的な思想が問われる。彼は石原慎太郎と組んだのだった。これにはあきれた覚えがある。ほぼ籠池とかと同じ思想である。

 ぼくはこのような、明治憲法に戻そうとか、教育勅語を奨励するとか、東京裁判は無効であるとか、侵略戦争でなかったとか、南京虐殺の人数が違うとか、先の戦争を正当化する考えがどうすれば生まれるのかいつも不思議に思う。

 戦争を起こしてしまったことに関わる政治家、軍人、官僚、一部の、企業家は300万人の国民の命を守れなかったことを猛省するべきだった。

 マスコミも煽った。軍部も煽った。一部の国民も熱狂的となったが、判断材料のない時代であった。オカミに逆らうことは許されず、オカミのすることは正しいと信じる向きもあった。たいていの人は淡々と生活していたはずである。

そこへ赤紙がくる。万歳と言って見送られる。

 自衛隊に入る人が少なくなれば、勧誘方法が激しくなってくる。勧誘方法が効を奏さなければ徴兵を行うしかなかろう。だから、自衛隊は災害救助や、万が一の場合の自衛の場合の組織でいいのである。集団的自衛権は不要なのである。PKO活動はライフライン、土木事業や教育事業のようなもので貢献すればいいのである。

 こういう原則は日本の立ち位置として世界で貫徹すればよい。世界のみなが羨む憲法をもっているのである。羨むなら、その国も日本のような憲法をもてばいいのではないか、とぼくは思うのである。