25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

大相撲三日が過ぎた

2016年05月11日 | 日記

 まだ大相撲も今日で四日目であるが、三日目まで大関が好調で、横綱も日馬富士が負けたとしても、白鵬は怖いほど強く、鶴竜も相当に強い。1時5分から幕下の取り組みがあり、時々のぞき、テレビのドキュメントで高校を卒業して、期待されて相撲界に入った男の子が十両を三場所務めてから幕下に下がり、今場所は幕下上位で取っている「旭大星」の取り組みを観る。そして十両になると、宇良、佐藤、石浦の取り組みを観る。宇良は体が大きくなっている、さらに筋肉をつけていて、下半身も太くなっている。石浦も小兵ながら良い相撲を取っている。

 やはり相撲は前に押し出すのが正統で、前に押す動きの中で技が生まれる。押すという技があって、初めて相撲が成り立つと言っても過言ではない。

 重心のわずかな狂いで、勝負がついてしまう。その重心を狂わせるのは立ち合いであり、力であり、技である。正代は相撲を取らせてもらえない。これほどまでに上位力士との力の差を見るのも久しぶりである。

 琴奨菊は先々場所の優勝時に戻ったような感じだ。優勝して歓喜に沸き、結婚し、テレビ出演と多忙な日々だったあとの先場所はふがいのない成績だった。やはり浮かれていると相撲はだめになってしまうようだ。稀勢の里との激しい稽古は琴奨菊にも稀勢の里にも好影響をもたらしているようだ。

 今場所は面白そうである。遠藤に頑張ってほしい。遠藤もそうだが、僕は特に、怪我などで十両に落ち、這い上がってきている栃ノ心や大砂嵐も応援している。

 十両で優勝したとて、幕内になると、しかも中入り後の取り組みになるとなかなか勝たせてもらえない。

 そうそう、「木瓜の花」を読み終えた。これが面白かった。「あたしは嘘と坊主の頭だけはいうたことがないわ」と平然といいのける蔦代とそんな言葉に呆然とする主人公正子のやりとりがなんとも面白い。僕も奨められて読んだのだが、演劇好きの有吉佐和子の奇人ぶりも大いに発揮されていて、「うまい!」だの「へえ」だの感心しまくりで、つい、いろいろとある木瓜の品種でもどこか園芸店にでも行って見てみたいものだと思う。久しぶりに小説を堪能した。