人生は邂逅なり

新たな出会いを求めて

★九重ミヤマキリシマ登山と硫黄泉

2018年05月22日 | 登山

今朝5月22日の二丈の畑は麦が黄金色に染まり、血反吐が出るのではと心配するほどの高い声で啼くヒバリたちのなか、青空の元二丈岳が美しい朝です。


この時期になるとツマグロヒョウモン蝶が、終わりかけのビオラとパンジーに卵を産み付けます。我が家では毎年太陽が直接当たらない場所に花を集めて大事に見守ります。


5月20日午前2時自宅を出発して4人と合流して九重へ向かいます。車内は薩摩っ子のナベさんとわたしで鹿児島弁が飛び交い、百ちゃんと立石君は意味を介するのに困惑しています。お二人には迷惑だったでしょうが、方言でのコミュニケーションは心が癒されていきます。「やまなみハイウェイ」を通り、午前5時前には阿蘇くじゅう国立公園で九重山群が望める長者原(ちょうじゃばる)に着きました。


長者原から10分程度で今回の登山の拠点「牧ノ戸峠レストハウス」の駐車場へ到着です。登山者は一番奥の駐車場へ停めるのがルールです。九重ベテランのリーダ百ちゃんはもちろんマナーが守れる登山者です。マナーを守ることは様々なトラブルのリスクを軽減できる初期手段です。
車のナンバーは九州だけでなく、四国や関西などの車も多くあります。鹿児島ナンバーを見つけたナベさんが「宇都ちゃん何処から来たか聞いてみて・・・・」、車の中での会話ですっかり鹿児島県人になっています。方言で話しかけると「枕崎です。」即座にナベさんも近づいてきて「あの立神の磯での釣りでは・・・・」ここは九重の山ですよ。


登山仕様に着替えてきましたが、帽子やシャツのブランドは「SHIMANO」、そうですいつもの大好きな釣りメーカのブランドです。


天気は雲一つない晴天ですが、気温は10度(ナベさん曰く「🎵ヘイ・ジュード」だそうです。)と肌寒い朝です。


本日は、牧ノ戸登山口→沓掛山→牧ノ戸登山口→黒岩山→牧ノ戸登山口→星生温泉、この九重では低い1,500m級の山ですが、2座踏破と温浴のルートとなります。


牧ノ戸登山口から沓掛山に向かって出発です。


ウグイスとホトトギスの声がこだましますが、前を行く3人の声も遠く近くなりつつあります。下山部のわたしは登りが超苦手・・・・「休もうか・・・・」


中間地点の展望台に到着です。まだまだ余裕があり「登山部の部長格上げだね。」と百ちゃんリーダの言葉に苦笑いのわたしです。


もうすぐ頂上です。


沓掛山の頂上1,503mに着きました。


ミヤマキリシマも3分咲きぐらいでしょうか。頂上近くのここらで簡単な朝食タイムです。


ミヤマキリシマと12点をまとめた写真です。





ミヤマキリシマの花とドウダンツツジとアセビの木々から阿蘇の山々と宮崎の祖母傾や国見の山々も望めます。
今日は風も強いためか空気も澄んで、遠くまで見渡すことができる絶好の日和です。


下山部のわたしがリーダとなり次の黒岩山へ向かいます。登ってくる登山者に「早いですね。何時から登られたのですが・・・・」皆さんは縦走してきたと思っています。


登りは絶好調のナベさんですが、下りは足の痛みが来ないように口数も少なく、祈りながらの慎重な下山です。


牧ノ戸登山口に帰ってきました。


今度は三俣山を背にクマザサの登山道を黒岩山に向かいます。


アセビの群落と低い笹原が続き、その先にはちょっと早いミヤマキリシマのピンクの花が・・・・美しい山です。あでやかな新緑にすごい生命力を感じす。


クマザサは隈は葉の縁が白く隈取られているからこのような名前となったようですが、笹に花が咲いていました。竹や笹の花は珍しくて40年か60年に1度とか言われて「天変地異の前触れ」と言いますが、このクマザサの花はよく見かけるので珍しくないそうです。竹の花が咲くと、竹やぶが枯れる・・・・、群生しているものが順番に咲いては枯れているので気が付かないのだそうです。


右手にはずっと三股山・硫黄山・星生山が見えています。ウツギの木も見えますが、花はまだなのでしょうか。


背後の九重連山のすばらしさに、沓掛山からの下山も足の痛みの問題も全くなく、イケてる絶好調のナベさんです。


アセビの群落から中岳です。いたるところに薄いピンクの色が見えます。


長者原からのルートと合流です。


ここから勾配もすこし強くなりツルツルと黒い粘土に悩まされます。ドウダンツツジとミヤマキリシマに迎えられるナベさん。


ツルツルと登りと体力の厳しさに足元を見ながらの登山となります。可憐なハルリンドウをクマザサの中に見つけました。ナベさんが「すぐにダウンする割には、路傍の花々に目を投じるこの”余裕”はなんなんだ。」と言っていますが、実は下を向きながら登っているのですぐに見つけるのです。九重にはたくさんあるのでしょうが、本日見つけた高山植物です。


ほぼ同じ高さの1,502mの黒岩山頂上です。


見ごろも終わりかけの頂上のシャクナゲです。


黒岩山頂上から 湧蓋山(わいたさん)


黒岩山頂上から 九州電力の八丁原地熱発電所


黒岩山頂上から 山頂のギザギザが特徴の熊本阿蘇の根子岳と奥の国見山


黒岩山頂上から 湯布院の由布岳


4人はここで2手に分かれます。リーダ百ちゃんと立石君は2時間ルート長者原へ・・・・
温泉組のナベさんとわたしは来た道を下山します。


雄大な九重の山並みを堪能しながら下山します。右側の頂上が先ほど登った沓掛山です。


三俣山の崖崩れにミヤマキリシマがしがみついて花を咲かせています。自然の花々は厳しい自然の環境にも屈することなく、しっかりと息づいています。


2座目の下山も足の痛みもなく、これから大好きな温泉ということもあり、2人とも子供のように大はしゃぎです。


日曜日のこれほどの晴天で、「牧ノ戸峠レストハウス」の駐車場や先ほどの黒岩山の下にも登山者の車でいっぱいです。


温泉の「九重星生ホテル」につきました。


温泉の入り口です。


800円の入浴料です。


目の前に三俣山が迫ってくる露天風呂は大絶景です。写真はフリー素材から


温泉も白濁で硫黄漂う、これぞ温泉と言えるものです。


黒岩山で別れた百ちゃんと立石君に長者原駐車場で合流です。緩やかな下りで景色を満喫したそうです。


お昼は百ちゃん行きつけのカレー屋さんです。


わたしはカツカレーをオーダーしました。百ちゃんからコーヒーをごちそうになります。


心地よい疲れと、温泉に入り食事もしてすっかり夢の中のナベさんとわたしです。
日田の手前で目を覚まし、時間もあるので途中下車して名水百選の浮羽「清水湧水」にやってきました。


途中の道の駅「うきは水と緑とフルーツの里」に立ち寄ると、朝どれのきれいな完熟イチゴが1.3Kgが千円で販売していました。自家製のイチゴジャムもそろそろ終わりなので1箱購入しました。


福岡に到着しました。ガソリン代や高速代など費用は千円すこし、「いっとっまっちょくれ(すこし待って)・まっちょくれ」と叫び、登りで出遅れそうなわたしを辛抱強く待ってくれたみなさん、車を出してくれたナベさんや、運転の百ちゃん立石君、天気にも恵まれ素晴らしく楽しい一日でした。


これで最後でしょう「うきは水と緑とフルーツの里」で買い求めたイチゴジャムが約1Kg、2瓶が完成しました。


きれいな色で美味しい完璧なジャムが完成しました。


明日23日はOB会で「宗像大社」への参拝に行ってきます。


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