人生は邂逅なり

新たな出会いを求めて

★しょおつけ(干物)づくり

2018年12月10日 | 料理

週末の8日は船からのクロ釣り予定で、前回の反省を踏まえ海上釣り堀仕様で、シマノのロッド「ボーダレス」と10年前の「ステラ4000」を用意して万難を排してその日を待っていたのですが、今年一番の寒波到来で期待むなしく中止となってしまいました。

無為に過ごすことを極力なくするため、現役時代には考えられなかったことにチャレンジしています。近頃はつけ揚げ(さつま揚げ)や漬物にも挑戦していますが、大雑把なためでしょうか、美味しかったり不味かったりの繰り返しです。原因はほとんど塩と砂糖・・・・わかっています。対処する煩わしさを克服できれば・・・・こちらの写真は成功の産物です。

8日土曜日の釣りは前日船頭からの電話で海が荒れるから中止となりました。連絡のあった6日は穏やかな海だったこともあり、こちらの方は現役時代からやっている、「しょおつけ」(干物)づくりのため「唐津うまかもん市場」に仕入れに行きます。

定置網から「朝どれ」の旬のカマス、10匹260円と格安です。20匹購入しました。

次は真アジ、こちらも「朝どれ」6-8匹入りのパック販売で398円、3パック購入します。季節問わず美味しい魚ですが、この時期も脂がのってなかなかのものです。

次は近所の「おさかな天国」にやってきました。ここの魚は鮮度・価格はもちろん申し分なく、おまけに一人住まい用の刺身パックなど、お客様に寄り添った気持ちの良いお店で、昔からお客も途切れることがありません。

ここでも旬のキンナゴ(キビナゴ)を買い求めます。この魚はあまりにも鹿児島が有名ですが、こちらの魚は長崎県五島列島で獲れたものです。なお、このキンナゴ旬は3回あるそうで、脂が乗って塩焼きが美味しい2月頃、まん丸大型の白子や卵がたっぷりの天婦羅がお勧めの5月頃、そして寒が入った12月は刺身が一番美味しいそうです。1パック30-40匹入って150円、これを4パック買い求めます。なお、キンナゴは鮮度落ちが早いのでなるべくま早く調理するのが必要ですが、ネット情報にもなかったのですが、頭と胴体部分の下(心臓部分)が赤くない方が鮮度がいいと教えられてきました。放置しておくとこの部分がさらに赤みを帯びてくるのでまず間違いないと思います。

キンナゴは開く必要はありませんが、カマスとアジは1匹づつ背開きにしていきます。

一番「しょおつけ」(干物)づくりの重要な部分の塩加減です。わたしはなるべく鮮度を落とさないようにクーラーに思い切りの濃ゆい塩水を作り、この中に捌きに時間がかかるときは腐敗を防ぐため氷をおいて魚を漬け込んでいきます。魚の大きさによって漬ける時間を変えていますが、本日のアジとカマスは60分、キンナゴは40分です。塩を振るのではなく漬け込むことで魚全体に満遍なく塩を付けられます。

ハエ防止に干し網に入れて干していきます。自宅はすこし海から離れているので潮風が届きませんが、わたしのイメージでは太陽と冷たい潮風がより一層美味しさを醸し出すのではと思っています。実際どの程度味が変化するのかわかりませんが、これ以外の衛生、鮮度、捌き、塩加減はこれまでの工夫と経験で間違いありません。

夜は夜露を避けて軒下に移動します。

そろそろ乾いてきました。これで約1日半です。

なかなか美味しそうです。開きは脊柱に着いた血のりも丁寧にタワシで取り、きれいに出来上がっています。

キンナゴは乾きが早いので昨夜試食しました。直接火で焼くのではなくフライパンで直に煎る感じで焼いていきます・・・・絶品でした。なおこれらの「しょおつけ」は皆さんにはお届けできずすみませんが・・・・ほとんどが他の人の口に行ってしまいます。ことし10月にお世話になった尼崎へ送る予定でいます。

わたしの自宅から歩いて10分ほどのところに、銚子塚古墳という4世紀後半の前方後円墳があります。その敷地に明治29年前後の建築物で明治を代表する古民家があります。数年前に椛島さんという方が買い取り、引き続き旧満生家(庄屋様だったと聞いています)を守っています。この方は骨董品の収集家だったらしく、現在はその一部を展示して一般開放しています。昨日9日の昼過ぎ、地域の回覧で椛島家(旧満生家)の入場券が手に入ったので、孫連れて出かけてきました。

一年間心躍りながら見てきた「西郷どん」の、まさに今夜放送予定で「新政厚徳(新たな時代の政治を行う者は、まず個人として徳に厚くなければならない)」の旗を掲げて進軍する錦絵が展示していました。木版画には朝敵となったことで「鹿児嶋征討記」とタイトルされていますが、テレビでもご存じのように、私学校生の暴走や全国のいきり立つ藩士を抑え、汚職塗れの悪性政治をただすための上京です。結果古い時代のすべての罪を背負い一掃する死出の旅となります。この夜まさに「新政厚徳」の旗を掲げて進む「西郷どん」の物語が展開されました。年を重ね涙も枯れ気味ですが、一人で見ていたせいもあるでしょう、恥ずかしながら久しぶりに次週の最期を想い嗚咽を漏らしていました。しばらく俗世間から逃れるためテレビも消して瞑想します。

わっぜすっじゃセゴどんが らいしゅうでおわっち あっちゅうまやったどん いろんなほんもよんだたっどん しらんこっもあいもした

大好きな「西郷どん」でしたが 来週で終わりとなります あっという間でしたが いろんな本も読んだつもりですが 知らなかったこともありました。(フィクションの部分もあったように思いますが・・・・)