人生は邂逅なり

新たな出会いを求めて

★2018年12月の探鳥会

2018年12月04日 | 野鳥

本日12月04日の朝、カワラヒワ40-50羽の大きな群れ2グループを観察しました。ここ田園地帯はミヤマガラスとともに、冬の風物詩の一つでもあります。地鳴きは「キリリ、コロロ」、さえずりは「チョンチョンジューイン」ですが、わが家にも四方の林からこの季節よく聞こえてきます。遠景以外の鳥の写真は「日本野鳥の会」バードファンより https://www.birdfan.ne

ご近所の家から、庭で自然に芽吹いたビオラとサクラソウの苗をもらってきました。ビオラは我が家へ毎年のようにやってくるツマグロヒョウモン蝶の幼虫の餌場となります。毎年20-30頭が巣立っていきます。

一般的には蝶の数え方は”匹”ですが、学術的には”頭”だそうです。西洋の動物園では飼育している生物全体の個体数をカウントするのに、種類に関係なく” head”で数えるそうです。そのうち、昆虫学者達も論文などでも研究対象であるチョウの個体を” head”で数えるようになり、20世紀初頭に日本語に訳して”頭”になったそうです。写真は今春我が家の可愛いツマグロヒョウモンたちです。

先月お休みした今津の探鳥会に出かけてきました。一番乗りで近くで鳥たちを観察します。出迎えてくれたのはムクドリ30羽ほどの群れです。

わが家の周りにもやってくる、身近な愛くるしいジョウビタキ

本日は天気も良いうえに、たくさんの冬の水鳥に会えるということで参加者も多いようです。

自己紹介で始まります。本日は初めての参加の方も数名いるようですが、わたしもまだまだ初心者でこの探鳥会参加は1年半前からの若造です。造詣が深い大先輩たちにはいつも大いなる知識にハッとさせられます。

鴨たちはまだまだ集まりが少ないようです。珍しいゴイサギがいたとのことで、皆さんの望遠鏡の向きに目を向けると、フンをして飛び去って行きました。わたしが「あっフンが落ちた!」と叫ぶと、ベテラン会員さんから、「なるべく軽い体で飛ぶように、飛び立つときにフンを落とすことが多いんだよ。」ガテン・・・・

探鳥会ルートには、水処理センターに公衆トイレと自動販売機が設置されています。探鳥会のメインステージである瑞梅寺河口の前の休憩地です。

大勢のカモたちとの再会に心が弾みます。

ちようど上げ潮で遡る小魚を、クロツラヘラサギ・ダイサギ・アオサギ・カワウ4種類の水鳥が、協力して追い込み漁をやっています。

ここには小魚も多く住んでいるためでしょうか、ミサゴもたくさん観察できます。朝食中のミサゴです。

追い込み漁の水鳥たちも、満ち潮の小魚達と一緒に上流へ登ってきました。

上空では、チョウゲンボウとカラスの戦闘が尻広げられています。このチョウゲンボウは先月もいたそうですが、ベテランの方たちによると羽色が淡いので別の個体とか・・・・

漁の終わったカワウたちが羽を乾かしています。カワウは水に潜るのが得意な鳥ですが、カモ類のように羽に油を塗って水をはじく仕組みがありません。その代わり羽が水をはじかないので、浮力が少なくなって潜りやすくなっています。だからびっしょり濡れてしまった羽を乾かすためによく羽を広げます。

沢山のカモたちが一心不乱に餌探しです。

今日の探鳥会では10種類のカモを観察したとのことです。

大ベテランの森さんが「河川をきれいにしようと、ごみ泥を取り除き、砂利を敷き詰めたところ鳥が消えた。」と話しされました。人の立場の環境保全と、人以外の生き物の立場の環境保全とは大きく異なることを教えてもらいました。

まだまだ鴨が少ないですね。

九州北部への渡来数が多いので、このように呼ばれる「筑紫鴨」(ツクシガモ)もまだ見当たりません。この鳥は絶滅危惧種で大変珍しい鴨です。

最後の観察ポイントに急ぎます。

夏、沢山のシギ千鳥でにぎわっていた川岸もすっかり寂しくなりました。ここでやっと腰を下ろすことができます。「よっこらしょ」・・・・

これで探鳥ルートも終わりとなります。

イベント最後の「鳥合わせ」が始まりました。本日は参加者30名ほど、観察した鳥の数は50種類以上でした。

本日も観察でのワンポイントを教えてもらいました。全体の大きさや色、鳴き声などから種類を識別しようとしますが、飛翔の姿や詳細な体の一部の特徴などその種のポイントをおさえることが肝要だそうです。現世で「経験豊かなベテラン」と呼べるようになるのでしょうか。

こんふゆに ここたいで かもんちょうさをすっちきいて かせっすっこっぢ しもした

この冬に この近所で 鴨の調査をすることを聞いて 手伝うことに しました。