ふわゆき絵巻

ねこと船と手作りと旅

初めてづくしのポワント発表会 12

2011年12月31日 | バレエ
第2部のくるみ割り人形、スペインの踊りでは、出で大失敗!

舞台袖から出てきて、止まった瞬間

「きゃー、出すぎ」

私は2列目なのに、1.5列付近。
でも、ポーズを取ってしまっているので、もう動けない。
次の移動までの10秒ほどだが、やたら長く感じた
まったく、リハーサルでも注意されたのに最低

最後のコーダ、総踊りのときは本当に楽しかった。
舞台上のメンバーとの一体感だったのかも。

すべての演目が終わり、幕が下りた。
「ああ、よかった。無事に終わった」
スペインチームの4人で手を取り合って。お互いを感謝。

「幸せだったねー」
J子さんが言った。
『うん、本当に』

その後、記念撮影をして衣装を着替えてロビーに出た。

大人バレエの仲間たちが出迎えてくれた。
みんな雨の中遠くから来てくれたのだ。
本当にありがたい。
みんなは少し高揚しているように見えた。

「M代さん、よかったよ~」
「すごくよかった、涙ぐんじゃったよ」

『本当?ひいき目じゃなくて?』

「ホントだよ」

にわかに信じられなかった。

・・・私、バレエ観て泣いたことないよ。それに発表会だよ・・・
・・・みんな褒めすぎだよ~・・

うれしい言葉をたくさん贈られながらも、疑っていた。
(ゴメンナサイ)

家に帰ってから、いただいたお祝いの品を開けていると、
中に走り書きのようなカードが添えられていた。
M恵さんからだった。
前もって用意したカードを差し替えて会場で書きなおしてくれたものだった。

“すてきな舞台をありがとう。これぞ大人バレエの理想と思いました”。

身に余る言葉だった。
その後も友人たちがメールやブログなどで、感動を伝えてくれた。

ポールドブラがきれいだった。
ペアの息が合っていた。
今まで観た発表会の中で一番よかった。
希望をもらえた。

等など、読みながら涙がこぼれてきた。
よかった。
本当に感動したんだ。
みんなに楽しんでもらえた。

でも、何故だろう?
私の拙い踊りでそんなに感動する?何かおかしい?
どこがよかったのか、振りをなぞってみたがわからない。
そんなによかったのなら、私も客席で観たかったな(笑)


そして幾日かして、ひらめいた。

「そうだ、イリュージョンだ」

音楽、照明、衣装、お客様、A男先生、劇場のすべてがイリュージョンを起こしてくれたんだ。
みんなが味方になってくれたんだ。
それがあの幸福感になって、またそれが客席に伝わったんだ。
舞台ってすごい。

出来たてバレエ教室の、初めての発表会。

正直、つらかった時もあったけど、たくさんの貴重な体験をさせていただいた。
先生方、一緒に出演したみんな、お手伝いのお母さんたち、劇場スタッフ
応援してくれた友人、家族。

みんなに感謝感謝の初ポワント発表会だった。



<後日談>
数日前、発表会のDVDが出来上がりました。
ドキドキしながら観てみると、
まあ失敗なくできたかなという感じ(笑)
反省点もいっぱい。
やっぱり、あの瞬間はイリュージョンだったと実感した次第です。
私にとって、2011年一番の大イベントでした。

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