次に考察です
(1)発生数
総発生数は、755銘柄(引分92含)。平均発生率は62.3銘柄となっていますが、2001年9月に発生した9.11米テロショックによる発生数が297(引分14含)で、全体の39.3%を占めています。また、2008年のリーマンショックの兆候による133銘柄が9月の成績を大きく左右しているということになります。
(2)的中率
全体的中率については、全体平均が92.1%ですから、89.1%という結果については、いちろうの法則によって抽出された銘柄の中で、「平均より若干下げる程度」の数値となっています。
2001年の結果は91.2%という数値を示していますが、この2年分の結果を差し引いても、79.7%という結果になりますからどの年も「悪い」という評価は正しいと考えます。
また、全体の30日的中率は53.5%(平均値57.4%)、60日的中率は67.7%(平均値70.9%)とこの数値についても「平均より若干下げる程度」の数値となっています。ただし、30日的中率は40%を下回る年が7回、60日的中率は50%を下回る年が6回出現しています。
(3)特筆すべき事項
9月の結果については、的中率は概ね90%という結果であったことについては、8月の底から回復し始めていることが数値から読み取ることはできますが、30・60日的中率の数値の低さが示すように利食いまでには時間を要するということが読み取れます。