薫山とユッキーのブログ

本・映画と徒然なる日記です。
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ゾディアック 監督デビットフィンチャー

2008-05-06 22:06:18 | 映画
アメリカで起きた実在した未解決の事件をテーマとして映画化されたものです。
事件の内容は、ゾディアックと名乗る犯人が暗号文を新聞社などに送り
犯行予告を示唆して連続殺人を犯したもので逮捕されていません。

このあらすじを見たときに、犯人は羊たちの沈黙のような
知能指数の高い、用意周到な犯罪者をイメージしていましたが
実際は、それほどでもない犯人像が想像されます。

殺人事件の映画なので当たり前ですが
殺人シーンは事実なのでしょうが、結構残虐な演出がされているので
ご注意ください

面白かったのは、監督はあまり気にしないで鑑賞していたので
気がつかなかったのですが、「セブン」のように
光と影の描写が巧みな感じで、犯罪のドキュメント映画なのに
なにやら、迫真に迫る臨場感が満ち満ちておりました。
鑑賞後、監督をチェックして納得w
デビットフィンチャーさんだったんですね
素人である私が見ても、なにやら一味違うと感じることができた作品でした。

登場人物のそれぞれに複線として、深い人間ドラマも感じてしまうことが
できましたが、犯罪捜査に明け暮れて、家族生活が破綻していく
主人公はちょっとさびしいものを感じました。

エンディングかなと思った後が意外と長くて結構長編です^^;;

犯人と思われる人が、とても不気味でした。エンドロールの最初に
事件のその後が流れるので、鑑賞する際はエンドロールが
始まるとこまではチェックしてください。


・ドキュメント映画としてすごい点を例に挙げます。
監督は、何度もテイクを取り直しする完璧主義の監督で小道具の配置や
風景にもこだわりを見せます。
犯罪のおきた湖畔は現代では、木々が枯れてしまっているので
当時を知る人の意見を取り入れて植林しています!!

トースキー刑事がやや派手な格好をしているんですが、
これも当人の服装趣味を再現しているためです。

犯行当時は、1960-1970年代なので
当時の車がたくさん走る車道もでてくるし、携帯電話も無い時代なので
各道路に配置されている、警察専用の金庫に入った電話機も
味わい深いものを感じました。
スポンサーは資金繰りで悲鳴を上げているかもしれませんね。

監督も当時は小学生でしたが、生々しい記憶が残っている事件でもあったようです。

薫山



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