薫山とユッキーのブログ

本・映画と徒然なる日記です。
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ソウ2   監督:ダーレン・リン・バウズマン

2006-05-28 19:43:45 | 映画

この手の映画の大事な脚本化が前作と変わっています。
前作「ソウ」に引き続き生死をかけた死のゲームが展開するわけですが、今作と前作を比較すると前作の方が出来が良かったように思えます。
好みの違いかもしれませんが、話のテンポが良くなく、あっと驚くような盛り上がりに欠ける気がしました。
前作で注意深く見てれば、真犯人や脱出の手口がわかる仕掛けだったので、今回こそは見逃すまいと、精神集中して鑑賞したのですが、今回も見事にやられました。。。。 (なるほど、そうきたかー! みたいな展開でしたw )
エンディングで「ソウ3」を匂わせるいやな感じでしたが、プロットの込み入り方や展開のスピード感は「ソウ1」のようなものにしないと駄作になりつつある懸念がちょっとしました。
しかし、相変わらず、心理的な恐怖を映像で表現している部分はとても怖いです。残酷なシーンもあるので、女性はきっと観れないと思います。
[そもそも観たいとも思わないかw]

P.S. 映画エイリアンも1と2までは良かったですが、3、4はひどすぎる内容に思いました。 3で懲りたのに、4はいいかもと期待して観ただけに残念。
シリーズ物の宿命かもしれませんね。
薫山(2423)

******ここからネタバレなので、映画観た人だけ読んでください。**********
******エンディングにも少し触れてます*******************************

気になるところも少々ありました。
①まず、冒頭の被害者の死のゲームが前作のアマンダのゲームと酷似していること。
②この被害者の拘束具に鉄鉱所の名前が書かれているのに、場所に気が付くエリック刑事がその夜、悪夢にうなされて気が付き、現場に急行するわけですが、他の人も気が付いてしかるべきなのでは。。。
③今回の死のゲームは、テロリストが使用した毒ガスで被害者達は2時間以内に脱出しないといけないわけですが、毒というのは個人の体力差でいろいろと健康への侵攻スピードが違うので、設定自体に無理があると思います。
[アマンダとダニエルだけは、映画の中で、血を吐いたりしていなかったので、ひょっとしたら最初に抗体を接種されていたのかな? そうであれば、辻褄はあいますね。アマンダやダニエルが予想外に毒に弱くて2時間以内に死んでしまったら意味無いですからね。]
④最大の疑問はジグソウがエリック刑事に息子ダニエルに対して、2時間経つと死ぬ毒を散布していると言っておきながら「話を最後まで聞けば息子の命は保証する。これはゲームだ」と言っていますが、設定自体ゲームにならないでしょう!?
2時間で死ぬとジグソウ自ら言っているわけですから、ジグソウの言葉を信じて、エリック刑事が無駄話に付き合えるはずが無いですよね。
確かに映画では、結果として無駄話に付き合っていたら、息子は無事戻ってくる設定になっているわけですが、ジグソウは生の執着心を無駄に生きているものに対して、それを試しているところがあると思っておりました。
しかし、この設定では、エリック刑事がジグソウを信頼することがゲームに勝つ答えとなっているわけですが、その必然性に非常に希薄さを感じます。
(なぜ、エリック刑事がジグソウを信頼しないといけないのか????)
前作は、それぞれの被害者に対して、ジグソウの仕掛けた死のゲームの設定の必然性があったと思うので、今作がいまひとつ盛り上がりに欠けた要因のひとつでした。



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