薫山とユッキーのブログ

本・映画と徒然なる日記です。
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もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら 著者 岩崎夏海

2011-05-04 08:34:12 | 

200万部売れた話題の本なので
以前から気になっていました。

買いづらい絵柄の表紙なので
ためらっていたのですが、電子ブックのデータ(ツタヤガラパゴス)で買うと
半値だったので買ってみました。

ドラッカーのマネジメントに書かれている組織運営の基本原理が
高校野球の活動にも違和感なく合致しているので
ストーリーの発想としては面白くて、最初は楽しく読めたのですが
中盤から、TVドラマなどで、ありがちな展開となってしまって
素直に楽しめずにエンディングに至りました。。。。

学生時代に読めば、共感を持って
盛り上がれたと思うのですが、
なんだかストーリー展開が読者を感動させようと
仕組まれたストーリーに見えてしまって
自分の斜に構えた猜疑心に満ちた一面を再発見してしまい
自己嫌悪感を感じてしまった作品です。。
(これだけ広く読まれているのに、良さが今一つわからなかった)

また、著者の名前から実体験をもとに出版した書籍だと
完全な勘違いによる思い込みも購入した動機でしたが
著者は男性でAKB48をプロデュースしたメンバーであることがわかり
ますます、売れる本という商売戦略満載の商品に手を出してしまった自分に
がっかり感が募りました。

表紙の絵柄により学生層をターゲットとして
ドラッカーをテーマとすることによりビジネスマン層も取り込んでいます。
ドラッカーの入門書としての価値は、実例をもとにストーリーがあるので
それはそれで使命を果たしています。とてもわかりやすいです。

本書で学んだことの中で一番良かったこと。

ドラッカーのマネジメントでは、組織運営の一番大事なものは「真摯さ!!」とありました。
当たり前のことですが、能力や知識も大事ですが「真摯さ」が重要というのは
うれしい言葉でした。

真摯さがあれば、その組織は強いはずです。

今勤務している組織には、真摯さが欠如している方が多いのが残念です。
変えていかないといけませんね。

薫山