薫山とユッキーのブログ

本・映画と徒然なる日記です。
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300 監督ザックスナイダー

2009-11-22 20:39:56 | 映画
史実にもあるテルモピュライの戦いを再現した映画です。
100万のペルシャ軍 VS 300人のスパルタ軍
普通に考えれば、あっという間に全滅なのですが
いろいろと考えさせられる映画でした。

史実では、数千の援軍はスパルタ軍にもいたのですが
退却のしんがりを行ったとするのは
300人なので、ここは歴史どおりなのかなと思います。
スパルタ軍が苦戦する要因となった事実も
映画でもやや誇張されてますがちゃんと現れます。
(もともと300人なので苦戦して当たり前ですが
さらに止めを刺さられるような要因は別にありました。)

戦争映画は、あまり好きではないのですが
スパルタ教育で有名なスパルタの歴史について
ちょうど、本を読んだりしていたので
興味を持って観てみました。

戦争シーンを除いて、以外にも歴史に忠実な気がしました。
スパルタ教育の語源ともなるスパルタの職業軍人育成の方法は、子供のころに親元から離れて、戦士に教育を行うシーンがちゃんと描かれていましたし
神託を受けるシーンやなぜスパルタ軍に援軍がだせなかったのか、
嵐により、敵の船舶が沈没するなど1シーンで軽く描かれている部分が
歴史の記述を基にしています。
(歴史の本を読んで映画見てよかったと思いました^^)

また、スパルタ軍の服装にも やや ?? でしたが
ルーブル美術館所蔵のレオニダス王を描いた絵画の
服装とそっくりなので、これをモチーフにしたのかな。。。

史実を知っていると、結末が見る前から
判っているので、後半からやや悲壮感が
増してきますが、真のEndingは見てよかったなと
感じました。

人と人の戦争は士気と訓練が左右されます。
古代ローマも愛国心が高く
戦争ともなると一般市民より志願兵が多く集まったとされますが
普段、パン屋、農民がいくら集まっても
何年間も訓練統制された生粋の軍隊にはかなわないというのが
映画を見れば判ります。

男性が見れば熱くなれること請け合いかもです。
戦争シーンは、結構残虐なので注意が必要です。

薫山