薫山とユッキーのブログ

本・映画と徒然なる日記です。
キティちゃんのコレクションも始めました。

モジリアーニスキャンダル 著者 ケン フォレット

2010-03-22 17:15:52 | 
ケンフォレット氏がザカリーストーン名義で執筆していた古い作品です。
こちらも図書館で発見。
現在入手難です。

絵画業界の鑑定についての盲点を突く贋作を使用した犯罪が
テーマですが、モジリアーニの意外な一面が
わかったりします。
実際の画家をテーマにしてるのは
なかなか面白いですが、モジリアーニにまつわるエピソードは
とても短いです。

しかし、女優のサマンサ・ウィクナルの取り扱い方が
なにやらひどいように思われました。
とても善意に満ちた人だったのに
ある一転のあやまちから、、、、、に。。。

誰が勝ち組で、負け組みなのか
わからないストーリーなので
なかなか面白いですが、地味すぎて
人にはお勧めできません。

薫山

ペーパーマネー 著者ケン フォレット

2010-03-20 15:34:33 | 
ケンフォレット氏がザッカリーストーン名義で出版していた時代の作品で
古い本ですが図書館で借りた本です。
入手難だと思います。

作者が新聞記者時代の体験を下に記者の行動などが
書かれているので結構リアルでした。

題名どおり、おおがかりな金銭にかかる犯罪を
背景にしながら、いろいろな登場人物が複線で描かれます。

何気ない情報が、中盤で意味を持つことになったり
そもそも主人公が誰だわからない小説は久しぶりなので
いったい結末がどうなるのか
最後まで予想つきませんw

なかなか後味が、いまひとつではありますが
こういう終わり方も
ありなのでしょう。。。

薫山

とっておき京都 No.1ハイヤードライバーがこっそり教えます

2010-03-13 17:09:51 | 
ハイヤー運転歴25年の中村さんが教えてくれる京都。
ガイドブックにも載っていないようなスポットが
書かれています。
ユッキーはもう何度も京都に行っていますが、
まだまだ行っていない所がたくさんあり、
今度行くときはどこから行こうか考えていたときに
この本に出会いました。
祇園祭などのお祭りのことも書かれているのでちょっと興味が湧いてきて
祭りの時期に行ってみたいと思ってしまいました。
行ったことがある場所について書かれているところは
共感できる部分が多いです(^^

ユッキー

魔術師 上・下 著者ジェフリー ディーヴァー

2010-03-07 12:14:17 | 
リンカーンライムシリーズの犯人探索ものですが
今作はイリュージョニスト(手品師)が犯罪者なので
いつもの作品でさえ、ディーヴァータッチと呼ばれる
読者を驚かせさせるどんでん返しが
本作品では、かなりの頻度で高速に展開されますw

これだけどんでん返しを盛り込んだら、
肝心なストーリーがめちゃめちゃになりかねないのですが
さすが作者の力量なのでしょうか。
じっくりと納得性のある内容になっています。
途中、犯人が何でこんなことまでするのか?
やりすぎではないかと、不安に思うところも何度かありますが
最後には、なるほどと思わせられる根拠がありましたので
安心です。
犯人が、困難なシチュエーションでも犯罪をひとつのショーとして考えて
挑戦していくさまは、ある意味怖いです^^;;
もう最後の最後まで、作者の用意したストーリーにだまされっぱなしで
読んでて力が入ってしまいました。

珍しいエンディンクで、次作も読まないとなるまい
という感じの終わり方です。

登場人物のカーラという女性は脇役かと思っていたら
作者が気に入ってしまったのか、今後の作品にも登場するのだとか。。
作者がマジックショーを観たら、えらく気に入ってしまい
本作品が生まれたそうです。
アメリアファンの方には、彼女にとっての転機となるサイドストーリーが
あったりします。結末は!? 読んでのお楽しみです。。。

薫山

スッキリ落ち着いた暮らし68のヒント 金子由紀子

2009-10-12 22:43:59 | 
お天気も良く、さわやかなお休みの日だったので
自転車に乗って隣町のちょっと大きな本屋さんに
出かけました。

とくにこれといって読みたい本があったわけでもなく
薫山に勧められて読んでいた本をちょうど
読み終えたばかりだったので、何か新しい本はないかなと
店内をウロウロとしていると、

すでに2冊読んだことがある金子由紀子さんのエッセイ
の新刊が出ていました。さっそく購入!

日常のあたりまえなことが書かれているのですが、
金子さんの文章を読んでいると、リビングのかたづけを
実践してみようとやる気が出てきます~。



ユッキー

ブイヨンの気持ち。 糸井重里

2009-10-06 15:29:37 | 
三年位前、とあるブログを見ていたら、
糸井さんとブイヨンちゃんが出ていました。

これは!と思い、早速日刊糸井新聞を見ました。
そこにはブイヨンちゃんのコメントつきの
写真の連載がありました。すっかりファンになってしまった
ユッキーです。そして、連載の写真とコメントから、
選び抜かれた一部が、一冊の本になったと知って、
本屋さんに買いに行きました。

何度よんでも癒されてます~!

ユッキー

トメさんちの愛犬マヤ(上大岡トメ)

2009-10-01 19:35:25 | 
ほんの帯に「犬と一緒に暮したくなる!」
と書いてあったので、思わず手に取りました。

最近、お散歩中の犬とすれ違うと、
犬の顔をよく見てしまいます。犬って
表情があるんですよ、別に犬を飼っているわけじゃ
ないんですけどね。この本は飼ってみないとわからない
いろいろな事柄が詳しく書かれていました。

家族の一員として大切にされている、トメさんちの
マヤの幸せな日々がよく伝わってきました。

ユッキー


深海のYrr 著者フランク シェツイング

2009-08-23 21:02:23 | 
帯広告に「福井晴利氏感嘆」「瀬名秀明氏驚愕」と
書かれてあったので購入しました。
上中下の三巻で結構ボリュームあります。

とにかく登場人物が多く、各登場人物の背景などを
細かく描写するものだから
序盤は結構スローペースです。。。

しかしながら、ものすごい取材力で
究極のエコ小説ともいえます。

日々のニュースではあまり気がつかないところで
世界各地で起きている海洋汚染による生態系への
影響などは、怖いものがありました。

ストーリーは上巻の中盤に発生する世界各地の異変について
原因を究明するチームとアメリカ政府の暗躍。
謎めいたストーリーにぐいぐい引き込まれましたが
中巻で明らかにされる原因が!?
好みの分かれるところではありますが。。。
私はがっかりしました

ここまでリアルに進めてきたストーリーが
そうきたかー という感じでトーンダウン。。

しかしながら、毛嫌いせず読めば
なかなかのサスペンス小説だと思います。

幻想的な表紙も3つを横に並べて
何をデザインしていたのかわかりましたw

薫山


坊っちゃん / 夏目漱石

2009-07-25 16:18:11 | 
小中学生の時、夏休みなどで課題図書として
リストに必ず挙がるのが坊っちゃんでしたが
ユッキーは読んだ経験がなく、今になって
読んでみました、きっかけは本屋さんで
ちょっと変わった表紙(赤一色)だったので
目を引いたのですが、読書好きな薫山に「読んだことがないなんて
信じられない!」と言われて、読んでみました。
 
ページ数が少なかったのですぐに読み終えてしまいまして、
内容も最後はあっけなく終わってしまいます。
 漱石が教師だったころの経験を活かして書かれているということもあって、
物語にすぐに入り込めるのですが、後半は、必ずしも正義は勝たないという
ような内容になっています、若い時に読むべき教訓のような本でした。

ユッキー



千里眼 運命の暗示 著者 松岡 圭祐

2009-06-09 17:38:33 | 
前作 ミドリの猿と連作で本作で第一部完結。
長編千里眼シリーズの序章のようなものです。

読んでて、なかなか面白いのですが、かなり荒唐無稽なシーンも
目立つようになってしまって、本作で読むのをやめてしまいました。

作者も反省したのか、この千里眼シリーズは
私が読んだ旧作を全面改訂して新シリーズが刊行されています。

つまり旧作が小学館より刊行されていたものを
角川文庫が買い取り一部内容が変更されて
クラシックシリーズと名づけて同名の小説が刊行されています。
そして、新シリーズとしての千里眼シリーズもあるので
ややこしいです。

今、本屋に置いてある本は角川文庫のものしかないと思いますので
どれが1巻なのか、間違いないように購入されることをお勧めします^^

薫山

千里眼 ミドリの猿 著者 松岡 圭祐

2009-06-02 10:17:03 | 
あらすじ
嵯峨敏也はうなされていた…。多重人格と判断した入絵由香の恐るべき夜叉の顔をまのあたりにしたからだ。
ミドリの猿、その言葉の真意は? 嵯峨はかつての恩師、倉石を連続変死事件の犯人と疑い極秘調査に乗り出した。一方、いまや『千里眼』の異名をとるに至った岬美由紀は、見えざる敵の存在を察知する。メフィスト・コンサルティング――史上最大のマインドコントロール組織がついに姿を現わしたのだ!

かなりハイテンションな説明がされていますw
一作目の「催眠」の主人公 嵯峨敏也が本作で大活躍。
そして、今 話題となっている近隣の あの国が舞台になっています。

内容は、かなり心理現象を過剰に演出しているところは
ありますが、読んでいる間は夢中になってしまうのか
あまり気になりませんでした。。。

薫山

千里眼 著者 松岡圭祐

2009-06-01 10:16:07 | 
あらすじ
謎のテロ集団「ミドリの猿」を追う、自衛隊員の岬美由紀が主人公のシリーズ物。映画では、水野美紀さんと黒木瞳さんが出演していました。

爆弾コードの解除など、あらゆる箇所で心理学上の小ネタが使われてて
なかなか面白かった本でした。

しかし、小説では最後に戦闘機の空中戦が行われるのですが
敵の攻撃を受けて、レーダーが利かなくなったことにより
主人公 岬のとった行動は!?

んーー もはや ここまでしたら、心理カウンセラーどころか
超能力者です^^;;;
(人によっては噴飯してしまうかもです。。)

けれども、読んでて面白い本ではあります。

映画と小説ではエンディングのバトルが違います。

薫山

夏への扉 著者 ロバート アンスン ハインライン

2009-05-22 14:51:12 | 
ネコ好きに捧げるSF小説部門というテーマであれば
本作品は最高の小説だと思います。

あらすじは、小説の裏表紙も読まずに
とにかく読んでみてほしい小説です。

1957年に発表された作品で、1970年が舞台となっていて
2000年が憧れの近未来という形で描かれています。
(残念なのは、ハインラインの予想した2000年の未来技術は
現代において、ほとんど実現されていませんw)

タイムマシンに絡むタイムパラドックス物として
のテーマよりも
本当に自分のことを大事に思ってくれている者の存在は
普段の日常生活でついつい見落としがちな大切さを
痛感させられるお話でした。

主人公のダンは、ほんとにお人よしで、仕事一辺倒の技術屋で
ひどい目にあったり、助かったり、二転三転して
読者もやきもきしながら、読み進めることになります。

時空を超えたラブストーリーと書くと大げさかもしれませんが
名作と呼ばれる作品なので
まだ読んでいない方は、ぜひ一読をお勧めします。

この本を読んで、猫の生態が良くわかるようになりました^^

薫山


催眠 著者 松岡圭祐

2009-05-09 09:34:28 | 
<あらすじ>
インチキ催眠術師の前に現れた不気味な女性。突然大声で笑い出しては、自分は宇宙人だと叫ぶ彼女が見せる予知能力は話題となり、日本中のメディアが殺到した。その頃、二億円もの横領事件の捜査線上には、ある女性が浮かび上がっていた。臨床心理士・嵯峨敏也が、催眠療法を駆使して見抜いた真実とは?衝撃のどんでん返しの後に感動が押し寄せる

あらすじを読む限りでは、なにやらトンデモ本系統の
荒唐無稽な小説かなと思いましたが、
心理学の基礎知識がやや過剰に演出されている部分が多々ありましたが
そこそこ楽しめました。

たとえば、主人公は、眼球の動きで当人がどのように思考しているか
推理するシーンがあったり、連想したイメージにより
表情筋の微妙な違いで心を読むなんてこともしますw

心理学を勉強したものであれば、小説上で主人公が話す人の分析理論は
実在することがわかりますが絶対的なものではないのは周知の事実です。
統計データもないのに、初対面でずばりと推論してしまい
あたってしまうところが、娯楽小説の演出なのでしょう。。。

催眠術というと、なにやら怪しいものと思う方が多いですが
小説の中で、催眠療法を応用して、精神療法をするシーンも
あるので、カウンセリング面で考えれば、
決して変なものではない一面もあります。
催眠術というのは、リラックス状態に導く療法で使用されるのが
本来のあるべき姿です。。

一部の謎を残したままエンディングを迎えるので
あれれ と思ったらシリーズ物の第一作のようでした。

薫山

福井 晴敏 川の深さは

2009-05-06 21:22:14 | 
好きな著者である福井さんの初期の作品です。
表紙が素晴らしいので手にとって買った本でした。

本の説明にあるストーリーは、次のような感じです。

「彼女を守る。それがおれの任務だ」傷だらけで、追手から逃げ延びてきた少年。彼の中に忘れていた熱いたぎりを見た元警官は、少年を匿(かくま)い、底なしの川に引き込まれてゆく。やがて浮かび上がる敵の正体。風化しかけた地下鉄テロ事件の真相が教える、この国の暗部とは。。。

あらすじに、底なしの川とありますが、沼でしょう、、普通は^^;;

私の独断の解釈では、題名の川は、人と人との間を隔てる世界の違いや
意識の深さ、思いの深さや、国と国の文化の違いによる隔たりなどを
包含しているのではないかと思います。

命をかけてでも大事な者を守れることができるのか?
という、かなりヒロイックな熱いテーマが含まれているので
好き嫌いが分かれるところではありますが、
私は大好きなのです!!

けれども、エンディングで、最愛の妻がいて、赤ちゃんが授かり父親となるものが
このような行動の選択をするものであろうかと??
やや疑問に思ってしまいました。

薫山