lunas rotas

いつまでも、完成しないことばを紡いでいこう

看護師国家試験合格発表

2011-03-28 13:37:43 | Weblog
 先週の金曜日に看護師国家試験の合格発表があって、EPAで来たインドネシアとフィリピンの人は16人合格。よくがんばった!しかし専門用語などに英語を併記するなどの措置をした試験なのに、合格率4%と依然低い。措置にはほとんど意味がなかったのではないかと思うような数字だ。
 インドネシア人看護師・介護福祉士候補者を支援するボランティア組織「ガルーダ・サポーターズ」は来日前に1年間の日本語基礎教育を義務付けた上で、日本語能力試験3級以上の合格者のみを来日させることなどを柱とした改善策を関係省庁に提出。改善策では病院側の負担軽減を図るとしている。
 また、国際厚生事業団(JICWELS)は、「日本語の教育が大事だが、病院の方々は経験がないので負担が大きい。学習支援をしっかりと継続していきたい」と、今後も日本語能力の向上を支援する姿勢を示している。
 さらに、日本看護協会は合格率を上げるためだけでなく、日本での経験がインドネシアやフィリピンの医療・看護の発展につながるようにするためにも、「来日する前の段階で、あらかじめ日本語能力を審査することを検討すべき」とする談話を発表。
 来日前にある程度の日本語習得の機会を設けることに反対ではないが、それだと「高度人材」だけを選んで受け入れていく方向にあり、それだけでは制度の破たんが来るように思う。また今のところとにかく“日本語力さえ引きあげれば”という態勢が見られるが、看護や介護の現場と日本語とをセットにした研修・支援が必要である。それは国家試験のあり方の見直しも含まれるのだろうと考える。

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