lunas rotas

いつまでも、完成しないことばを紡いでいこう

定住者への職業訓練としてのヘルパー2級講座

2012-03-30 02:17:07 | Weblog
  1月上旬から3月下旬まで神奈川県の委託事業として行われていた外国人定住者対象のヘルパー2級講座の日本語科目を担当した。その閉講式が先日行われて、受講生の晴れ晴れとした姿を見てきた。EPA候補生達とは異なり、日本に長く住み、家族とともに生活している彼らにとって、高齢者や日本人を介護するというのは生活の中から出てくるものであり、介護することへの垣根は低い。生活の実感として介護はすぐ近くに存在しているもの。そういう彼らが介護を職としていこうとする理由には、それぞれの人生を物語るような要素がある。中途半端な気持ちでは取り組めないもので、家族を想うからこそ今の自分にはできないと判断した人もいた。それでも、受講生一人ひとりを心から応援したくなる。自分の選択を信じて、前に進んでいってほしい。
  講座担当者と話をしたが、受講生が今後介護施設に就職できるかどうかのキーの一つは「記録が書けるか」らしい、やはり。受講生と話していても、記録を書く力をもっと伸ばしたいと希望している人が多い。この力を伸ばすために日本語教師に求められている面はあろう。私達にとっての課題でもある。
  そして、この講座を担当するにあたって、出会えた仲間や受講生や講座担当者の方々に深く深く感謝。素敵な出会いでした。

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