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一年中読書週間

自分の読んだ本の紹介と感想

「連続殺人鬼カエル男」を読みました。

2012-12-02 17:18:39 | Weblog

中山七里著「連続殺人鬼カエル男」を読みました。

ほぼタイトルと表紙のカエル男の絵が気に入っただけで買った本です。カエル男ってどんな奴なんだろう?

4人殺されるのですが、その人選にはどんな共通項があるのか? これがなかなか分からない。ところがちゃんと一つの法則がある。

その4人はそれぞれ違った残酷な方法で殺される。その死体の傍には子供の字で書かれたカエルに関するメモが置かれている。

「きょう、かえるをつかまえたよ。はこのなかにいれていろいろあそんだけど、だんだんあきてきた。おもいついた。みのむしのかっこうにしてみよう。くちからはりをつけてたかいたかいところにつるしてみよう。」

医療少年院に収容されていた人物と、精神医学界の重鎮と、保護司のピアノの先生が重要人物で、そこに新人の刑事が加わって、事件は次々に起こってゆく。

文章が流暢で読み易く、内容もかなり刺激的である。面白く読んだ。


「バーニング・ワイヤー」を読みました。

2012-11-10 13:21:24 | Weblog

ジェフィリー・ディーヴァー著「バーニング・ワイヤー」を読みました。

リンカーン・ライム・シリーズの最新作です。電気を使った犯罪者との戦いと同時に、メキシコで進行中の天才犯罪者ウォッチメイカー逮捕作戦の支援もするという、忙しいリンカーン・ライムです。

リンカーン・ライムものは年に一冊しか読めないので期待していたのですが、これといって新しい展開もなく、微細証拠から次の犯行を予測して食い止めるというパターンです。事件が解決してからもまだページがあるので、なんだろう?と思っていたら、とうとうリンカーン・ライムは手術を受けるようです。成功することは間違いないので安心ですけどね。


「13時間前の未来」を読みました。

2012-11-03 13:56:57 | Weblog

リチャード・ドイッチ著「13時間前の未来」を読みました。

2時間づつ過去に戻るというタイムトラベルものです。

その道具として懐中時計が登場しますが、詳細は書かれていません。

妻を殺人者から守るために、主人公の夫はその懐中時計を利用して過去に遡り、妻を殺そうとする男を探し出します。

妻が殺される原因には強盗事件が関係していて、しかも旅客機の墜落事故をも引き起こしてしまうのです。

過去を変えると未来も変わってしまい、思わぬ事態に進展します。

なかなか込み入った話なので、面白くもあり、展開を追うのが大変でもあります。主人公が足に重りを付けられて、川に投げ込まれてしまい、川底で目にした光景は実に恐ろしいものです。

時間の流れが一つしかないのか、複数あるのかで未来は変わってくるわけですが、この話は一つの時間軸で推移していっています。

タイムトラベルものは面白い! この本は映画になったそうだが、見てみたい。


「ソロモンの偽証 第3部 法廷」を読みました。

2012-10-28 09:19:53 | Weblog

宮部みゆき著「ソロモンの偽証 第3部 法廷」を読みました。

本の内容説明には「驚天動地の完結篇!」とか「驚愕と感動の評決が、今下る!」「法廷の、骨組みそのものが瓦解した」とか書かれているが、そんな大袈裟な内容には感じなかった。確かに中学生にしては立派な裁判劇ではあったと思うが、実際にはこの話に登場するように頭の切れる中学生が多くいるとは思えない。この話に登場する検事役の生徒や弁護士役、判事役の生徒ほど頭のいい大人だって世の中には多くないだろう。小説なのでこんな登場人物がいてこそ話が盛り上がるのだろうが、荒唐無稽感は残る。

小説としては大変に面白く、満足できたが、決して明るい話ではない。


芥川賞受賞作「共喰い」を読みました。

2012-10-13 21:55:39 | Weblog

第146回芥川賞受賞作「共喰い」を読みました。

芥川賞作品はまだ10点くらいしか読んだことがありません。理由はおもしろそうに思えないからです。いわゆる純文学作品なので、わたしの趣味には合いません。

で、「共喰い」ですが、著者の田中慎弥さんの受賞記者会見時の態度が奇異で良かったので、読んでみる気になりました。

読んで驚いたのですが、こんな内容的に下劣な作品が芥川賞になっていいのでしょうか? 選考委員の石原慎太郎氏が、事前の選考段階で候補5作品を「バカみたいな作品ばかり」と酷評したそうですが、確かに「共喰い」も「バカみたいな作品」なのかもしれません。わたしは好きになれません。芥川龍之介が生きていたら、この作品は選ばなかっただろうと思います。


「ソロモンの偽証 第Ⅱ部」を読みました。

2012-10-07 20:19:38 | Weblog

宮部みゆき著「ソロモンの偽証 第Ⅱ部」を読みました。

裁判が始まるのかと期待していましたが、証人探しで終わってしまいました。裁判は第Ⅲ部なのですね。

判事も検事も弁護士も中学生が担当する学校内裁判なのだから、本格的なものではないと予測しています。タイトルにもある通り、誰かが偽証するのでしょう。

わたしの予想では、少年は自殺したのではなく、半分は殺されたのだと思います。妙な言い方ですが、半分は自殺なのです。

犯人は、生徒ではありません。多分ね。

第Ⅱ部は65点だなぁ!


「ソロモンの偽証 第Ⅰ部」を読みました。

2012-09-23 15:26:46 | Weblog

宮部みゆき著「ソロモンの偽証 第Ⅰ部」を読みました。

ある中学校の14歳の少年が校舎の屋上から飛び降り自殺をしたらしい。自殺なのか他殺なのかはっきりさせていない。

いじめを苦にした自殺だとしたら、いじめた犯人は誰なのか? 実に怪しい3人組がいる。だが確証がない。ここにマスコミの取材もからみ、3人組に恨みを持つ少女の企みも加わって、事件はどんどん歪められていく。

第Ⅱ部では学校で裁判が行われるらしい。昨日第Ⅱ部を買ってきた。裁判ものは大好きだ。だから第Ⅱ部にすごく期待している。

父親が刑事の同級生のクラス委員、藤野涼子は裁判でどんな活躍をするのか!

現実の事件でも、いろいろな要素や嘘や偏見が重なって、事態は泥沼に陥って行くのだろう。真実を暴くのは至難の業なのだろう。宮部みゆきは小説を書くのが上手だ。


「猫を抱いて象と泳ぐ」を読みました。

2012-08-24 09:39:44 | Weblog

小川洋子著「猫を抱いて象と泳ぐ」を読みました。

11歳の身体のまま成長を止めたチェスの才能を開花させた少年が、からくり人形を操りチェスを指すリトル・アリョーヒンとなって成長していく話です。

わたしはタイトルが気に入って読んだのですが、誰かが「猫を抱いて象と泳ぐ」話ではなかったのでちょっとがっかりしたものの、それ以上にいい内容でした。

チェスはやったこともなければルールも知りませんが、この本を読んで、チェスをやってみようかな、と思っています。

「チェス盤は偉大よ。ただの平たい木の板に縦横線を引いただけなのに、私たちがそんな乗り物を使ってもたどり着けない宇宙を隠しているの」

そんな宇宙をわたしも漂ってみたい。いい本でした。


「生還」を読みました。

2012-08-04 14:26:24 | Weblog

ニッキ・フレンチ著「生還」を読みました。

正体不明の男に拉致されて、なんとか自力で逃げ出したが記憶喪失になっていた女が、拉致される数日前の記憶にない出来事を調べまわる話だが、その展開は面白く、わくわくしながら読んだのだ。しかし、犯人が誰で、拉致した目的がなんなんなのかがさっぱり分からない。いきなり終わり数ページ目で犯人の名前が判明するのだが、初めて聞く名前だし、どんな奴なのかも曖昧だ。

主人公の知人の女性も行方不明で、どこにいるのか、どうなっているのかさっぱり分からない。なにしろよく分からない話だ。犯人の存在理由が不明だし、刑事は無能だし、主人公の女も掴みどころがない。

映画になったそうだが、これを映画にした監督は変人だろう。


「よしきた、ジーヴス」を読みました。

2012-07-29 08:35:57 | Weblog

P・G・ウッドハウス著「よしきた、ジーヴス」を読みました。

これはジーヴスという頭のいい執事が機知を働かせてまわりの人々の役に立つ、というユーモア作品のはずです。

「比類なきジーブス」という短編集を読んで気に入ったため、この「よしきた、ジーヴス」を読んだのですが、この作品は長編でした。しかも面白くない。

まったく面白くない。なによりも、最後の最後までジーヴスの活躍がない。どうでもいい男女間のいざこざばかりでページを取られ、しかも面白くない。昭和9年に書かれた作品であるので仕方がないのですが、ガッカリ作品でした。