そこで、吹田市は明確に区別を付けるために別日の開催を決めたのです。別日開催だと、保護者会の日には指導員は一切残業代は申請できないので、不適正な支出が防げるというのがねらいだと思います。しかし、これには問題点もあります。ご指摘のように出席回数が増え、保護者の負担が増えるということです。私は当初から「別日開催は保護者の負担を増やすだけ、同日開催でも公私の区別は可能」と申し上げてきました。藤木が別日開催にしたと思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、私は別日開催には上記の理由で反対でした。同日開催でも、例えば夜7時~8時までは学級懇談会、5分休憩し司会を交代して続けて保護者会を行ってもいいわけです。しかし、市は様々な観点から課題も整理し、十分検討した上で、「学級懇談会を開催する日には他の会合を開催しない」という方針を決めたのです。これはこれで一つの考え方であり、否定するものではありません。保護者の中には「勝手に同日開催してしまえばいいのでは」との声も多いと思います。しかし分離開催は市の方針ですから、市が方針を変えない限り、保護者会で勝手に同日開催を強行すると、市の方針に逆らうことになり、場合によっては今後、保護者会に育成室を使用許可しないということにもつながる可能性もあります。また、指導員は市の職員ですから、市の方針に従う義務があります。つまり保護者会に対し「分離開催してください」と言う立場にあります。同日開催を放置すると、市の方針に逆らったとして指導員が不利な処分を受けるかもしれません。つまり勝手に同日開催をすると、指導員を不利な立場に追い込み、親も不利益を受けかねません。ですから市が方針を変えるまで粘り強く交渉する必要があると思います。「市の方針に反した」というかたちは避けるべきです。ではどうすればいいか? 市は、「同日開催は公私混同につながるおそれがある」と認識しているわけですから、例えば、「我が学級では開催の仕方や時間、開催場所もきっちり区別している。混同するおそれはない」と、誰が見てもわかるようにするべきです。出席確認方法、配布する資料、配席なども区別するわけです。保護者会になれば、必要最小限の指導員だけが出席し、他の指導員は帰宅する、というやり方も一案です。会合時での指導員による子どもの保育は、学級懇談会では可能ですが、保護者会ではできないので、保護者会開会と同時に、親が保育するようにすることも考えられます。