Life be kind

人生が優しいものになるように暮らす私の好きなこと
おいしいものの食べ歩きかららフラや音楽などのあれこれです

空蝉と祖父と

2014-08-14 | 心・禅・生き方
この時期 東京では人が少ないけれど 横浜は意外な程の人で賑わっていたので 東京には地方の人が多く 神奈川だとそこに長く住んでいる人が多いんだなとまた実感しました

昨日 横浜の海に近い所にある教会の前を通りかかった時に パッと目に入ってきたセミの抜け殻




祖父が亡くなったのは もう20年以上前だけど 亡くなった翌年から お盆が来ると 玄関の白い壁にセミの抜け殻がきれいに一つ付くようになって 
(おじいちゃんのサインだ) とその当時から思っていました


毎年毎年同じ所にあるので 母に「おじいちゃんだよ」って言ったら 「いやぁね」と笑われたけど

祖父がセミになったと思っているわけじゃなくて 祖父からのメッセージというか そんな感じなんだけど


ずっと祖父母の家の隣に住んでいたから接する時間も多く思い出も多く 祖母は元気でチャキチャキだったけど 祖父は穏やかで優しく物静かな人でした 

庭の中で 祖父が花に栄養剤などをあげているのを見ていたら 私の視線にたまにふと顔を上げて 水の入ったジョーロを遠くからこっちに向けて
(水 かけちゃうぞ~)みたいに構ってくれるというか ちょっといたずらを仕掛けるというか そんなお茶目なところもありました

  
お盆になると 祖父母の家にはきゅうりとナスの精霊馬が用意され みんなで迎え火をしながら
「誰が来るの? 死んでる人? 家にいつまでいるの? 目に見えるの?もう来た? いる?」とうるさく聞いていた私

(ご先祖様 いてもいいから どうか私には見えないでいてください)と 怖がりな子供だったので心の中で必死に願っていたのを おじいちゃんは見ていたのかな


蝉は地中から出てきて飛び立つから 中国では復活や生き返りの象徴だとか
日本では 短い儚い命とよく言われているけど

ひとつのものに対して前向きな面でも 後ろ向きな面でも その事象をどのように捉えるかは その人それぞれが感じることだから

私にとっての このお盆にだけ気付くセミの抜け殻は おじいちゃんのいたずらと幸せなサインだと 毎年思っています
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