ニホンミツバチ さくふわ通信

なんと言われようとうちの子は「さくさくふわふわ」なんだ~ヽ(`Д´)ノウワァァン!!

百田尚樹作「風の中のマリア」を読みました。

2010年10月11日 | 文献・技術書等
読書感想文です。

盛岡のスズメバチ研究者も「スズメバチのことが分かる」と推薦していると
言うことで読みました。
amazon等にも書評がありますのでご覧ください。
ハードカバーなので1500円でわざわざ買うわけにも行かず、丁度図書館に
有ったのですぐ読めることになりました。

ストーリーとしては、夏の終わりころに生まれたオオスズメバチの
ワーカー(働き蜂)であるマリアが、狩をして妹たちに餌を与え、巣を守り
”帝国”を繁栄させていくが、時期として帝国は終焉に向かっており、
最期は次世代の女王蜂候補を自分たちの種の反映を願って果てる。。
そして命は繋がっていく・・・のような感じです。

驚くのがきちんとした資料と監修の下で書かれており、オオスズメバチだけでなくキイロスズメバチやミツバチについても習性や状態が的確に書かれていることです。

また、ワーカーがなぜ子供を生まないのかや、他の行動を取るときのなぜ?に
ついても分かっていることに基づいて分かりやすく説明してくれます。

なぜ遺伝子について2週間くらい年上のワーカーが知ってるのかは筆者だけの秘密です。

子供を生まないよう遺伝子に運命付けられたマリアの心の葛藤が作品中で
たびたび出てくるのが同情を誘いますね。

普通の読み物としても楽しめるので、是非どうぞ。

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