わが花見

2022年03月30日 | 短歌
桜が満開になろうとしている
わざわざ人混みの中に見に行かなくても
駅に向かう途中の小さながけに数本とか
ブックオフへ行く道沿いの神社の境内の古木とか

季節が巡り来れば、蕾をふくらませ
いっせいに花となり(それが今なのだが)
最後に散り際を見せてくれる

そんな移ろいを街中でひとり味わうのが
わが花見である

◇ わが花見 ◇
人混みに行かずともよし
花をつけ 花を散らせる
街の木々たち



  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする