(まだまだしぶとい) チラシの裏日記

鉄道写真中心に、撮影行記やその思い出話、音楽鑑賞記などを

この歳で宮澤賢治を読む (2)

2020年02月20日 | 日々雑感
 さて「銀河鐵道の夜」。色々情景描写が凝っていたがそれは放っといた。というのも、分からないからだ。


 いくらフォロワーやトリビュート作品がいっぱいあって、それを読んでてもあるいは説明受けても、分からないのは分からない。だいいちキャラクター名がイタリア名で場所の名前が英語ってのが何なんだという。まぁ、イタリア生まれのマルコーニがイギリス行って無線機開発したとか、イタローの移民がブリに一杯いるとか、アナキストの発祥地がイタリアで、映画「死刑台のメロディ」の題材になったサッコ=ヴァンゼッティ事件の二人もアナキストだったとか、予備的に覚えたネタはあっても直接関係ないし、しらんがな(´・ω・) というオチしかない。
 で、そこへタイタニックの氷山衝突事故を連想させる描写が出てくる。えーと東に向かう船が、北から流れて来た氷山とぶつかった場合、具合が悪いのは右舷な訳で。・・・左側がどうのこうの書かれてる件。
 途中駅から乗ってきた、お兄ちゃんお姉ちゃんボクの三人が日本人。細野さんのお祖父様かと思ったwww舞台化して、細野さんがあのご尊顔で舞台に立ったら、ネ申だろうなぁ。
 で、クライマックスはジョバンニとお姉ちゃんの「神様問答」。賢治さん、本当の幸(さいわい)とは何ぞやをジョバンニを通じて問うのが本線じゃなかったんですか?いくらあなたが莞爾君のいる宗教団体に入ったからって、作品内で折伏だの宗教論争だのってアングルは「場外乱闘」でしょう。20カウントで試合没収ですよ?アレはまずい。非常にまずい。
 件の三人がまた途中の駅で降りていって、「ずっとずっと一緒だよ?」と確かめるジョバンニ。けれど振り返るとカムパネッラの姿はそこになく・・・と、ここで夢オチ。ところが実際のカムパネッラも川に落ちて行方不明。この辺りは、友人やら妹やら色々あるらしく諸説。
 最後まで読んだけれど、うぅ・・・本作を下敷きにした「999」の方が説得力あったかな?何分古い作品、つうか「セメント樽の中の手紙」みたいな、物凄く短い作品も発表されてた時代のものなので、コレはコレでありなんだろうと。でも、分からないのは分からないで終わるかと。

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