(まだまだしぶとい) チラシの裏日記

鉄道写真中心に、撮影行記やその思い出話、音楽鑑賞記などを

ああいう「旅をする人」になりたかった

2015年04月05日 | とある貨レ撮りの世迷い言
その昔ったってつい3、4年前だけど、「あけぼの」がまだあった頃。
「ゴロンと」はおろかBソロの切符も取れず
やっとこ1枚取れた「開放」ハネ車の下段に滑り込み
アクセクしてリネンを引いてやっとこ落ち着いた時
向かいの下段に1人のビジネスマンが現れた。
「あぁ、このオヤジが向かいの人か…」と思って眺めていたら
彼はピッ!ピッ!とリネンを引いてサッと着替えて浴衣姿になり
上野を出る頃にはもう、ワンカップを開けて飲みだす所で
その無駄のない馴れた手つきや動きに俺はつい見とれてしまった。

かっこいい…

恐らくこの人は昔っからこの列車の愛用者で
ひょっとしたら52センチ幅の10系寝台が連結されてた急行「鳥海」や
20系寝台の同「天の川」を知ってたのかも知れない。
何であんなにキチッとリネンが引けるんだろ?
次乗る時は真似してみよ、とか思って実際やってみたりした。
(リネンの端を寝台の奥深くにグッと入れるのがコツなんですよ)
あんまり上手くいかなかったけれど
嘗てきら星の如く走っていた夜行列車を足に
旅する人々の、何て言うか「作法」を垣間見られた気がして
たぶんもう見られない、滅多にない経験をした。
今なら高速移動・現地宿泊、或いは夜駆け朝討ちの夜行バス移動で
ビジホなんかはチェックインして部屋に入れば
ちゃんとベッドメイキングしてあって「あとは寝るだけ」だから
全部自分で、なんてできない訳で、どっかのA寝台なんざ
「野郎2人で¥58000!安かったしw」とかカコワルイにも程がある。
何?動く室内でトランポリンごっこですかI山君
いやはや全くお目出度いことで。

もっかい体験ツアーとか組んでよ、束目木!
ニコニコもアレだし、無理かも分からんけど。
俺、もう一回あの狭い寝台にパッパとリネン引いてみたいんだよ。

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