八(はち)に拘るエコグリーン石井光暢のブログ

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蒼穹の昴

2007年04月24日 | Favorite
今、浅田次郎の『蒼穹の昴』を読んでいます。

小説の内容は清代末期の憂国の志士達を時の最大権力者西太后の心の葛藤や、伝説の秘宝を絡めて描いた超大作です。

グアムに向かう飛行機で読み始め、やっと全4巻中の最終巻を読み始めたところです。

この本を読んで感じることは、「志を持った人間の美しさ」です。命を賭して大事を成し遂げる。例え短い人生であってもそう生きたいと思う私は、格好つけすぎでしょうか。

重要な任務に失敗した革命派官僚のセリフです。
「私には工作に失敗した責任があります。その罪において、私は生き延びるわけには参りません。洋の東西を問わず、血を流さぬ革命などあったためしがありません。私は頭も踵もすりへるほどに働いて参りましたが、康君や梁君のようにできが良くはないので、この先生き延びてもおそらく何の力にもなれないでしょう。ですから、ここはひとまず血を流して、将来の革命家たちの勇気のみなもとになりたいと思います」

こう言って彼は打ち首されていきました。

決して『死』というものを軽んじている気はありません。ただ、魂が燃えるほど命を枯らすほどに大事に取り組んだ人たちを尊敬します。

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