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開志国際高校アメリカンフットボール部について

2016年02月08日 | American football

本件に関しては私は当事者であり、かつ学園側の見解を何も伺っていないので本来であれば
一切の発言は差し控えるべきところですが、ここはあえて、批判や多様な意見が起こること
を承知した上で私見を申しあげます。 

今回の決定は全く筋が通っていないです。ただし、私に入ってきている情報は
アメリカンフットボール・マガジンからの情報のみであることを
申し添えさせていただきます。

未だ報道されていないような事実があるとすれば、別の意見になるかもしれません。

繰り返しますが、現時点での情報を整理し何度も自分なりに論理的に解決しようとしたが、
全く理解できていないのが現状です。

連盟が今回加盟を見送った理由は以下の4点が理由とされています。

①遠征費
②審判・スケジュール
③関東大会のハードル
④オーストラリア人留学生

①~③については論外なので、議論の対象にもなりません。
記事内でアメリカンフットボール・マガジンの松元様が詳しく記事にして
くださっているので、私は触れません。触れる気にすらなりません。

結局、今回一番大きな問題と捉えられたのが「留学生」の件であることは疑う余地がありません。なぜ、留学生が「問題」と捉えられたか。

「安全性の確保」という、世間一般に通りの良い、そして「それじゃしようがない」
といわれるような理由をかざすことで対外的な批判をかわそうとしているようにしか
思えてなりません。

私は小学生の高学年の指導もしています。そして、アメリカチームとも試合をする機会が
あり、そのような経験の中から「安全性」について、他の指導者よりも深く考えて
きたと自負しています。アメリカチームとの対戦で安全性が脅かされるときとはどんなときか。

1、明らかな体格差が認められるとき
2、言葉の壁からルールが曖昧となったとき

この2点です。外国人だから危険と感じたことはただの一度もありません。

1、については小学生指導者の間で体重制限やその逆
(体格が十分でない児童への特別ルール)

を設けることで、今後議論を進めていきたいと考えているし、体格差の問題でいけば
日本人にだって大きな子はいるのでアメリカチームだけではなく、日本人チームにも
適用されるルール作りを進めていきたいと考えています。

続いて2、についてですが、これは審判がきちんとゲームをマネジメントしてくれれば
済む話なので、2、についてはこれ以上議論する内容はないと感じています。

そもそも、学園側は2014年から連盟にコンタクトを取り、2015年2月にも正式に
コンタクトをとっていた。そのうえで、連盟から2016年からの加盟を認める
言質があったと聞いている。

私が本件を絶対に受け入れられない理由の一つ。

「後出しジャンケンは許されない!」
だっていいっていったじゃん!って話です。

二つ目の理由。
外国人を安全性の問題を盾にして日本の高校フットボールから排除するのなら、
U19の活動自体をどう肯定化するのでしょう。
そもそも、世界の潮流は排除ではなく多様性をどう受け入れるか、ということになっています。
高校生たちがスポーツを通してグローバルに多様性を受容する機会を潰してしまうことが
本当に子供たちのためになるのでしょうか。

納得がいきません。

仮に本件が自チームの利益のための決定だとしたら、後付けの理由によって通されることは
暴挙だと感じています。

とはいえ、留学生に対する一定のレギュレーションが必要なことは理解ができます。
「1年をかけて」
などといわず、可及的速やかに新たなレギュレーションの策定を進めていただき、
アメリカンフットボール界が持つ柔軟で多様な姿勢を内外にお示しいただきたいと存じます。


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