今回質問者数が多かったので キャブヒーター系を簡単に点検
暖かい時は スムーズに走行できたのに 紅葉時期ぐらいから
朝晩急に調子が悪くなった場合は
(殆どがキャブOHミスでノズルが綺麗に掃除されていない事が多い)
いつも氷点下?で、よほどの寒冷地でない限り
関係無いと思いますが?
此処 良爺ライダーが住む北九州では 寒くてもSRV250が
夏でもそう熱くないし、冬でもそう寒くはありませんので
それほど不調に なったことが有りません。
あまり寒いと2輪には乗らないので解りませんが
早朝など走行中に 風防から顔を出すと 凄く寒い(体感温度が違う)
外気温が3℃くらいだとキャブ辺りはかなり冷たい!
どのくらい冷たい? それはどのくらいでしょう。
スプレー缶で例を上げると
寒いときスプレーを勢いよく出すと スプレー缶に霜が付くでしょう?
それと同じ事が キャブで起きているのです。
キャブの周りは、エアーの流速変化で
急に細くなった スロットルバルブ付近で 氷結します
スロットルバルブ付近で 霜や露が 付いている現象を
キャブの氷結化で アイシングと言います。
一応キャブヒーターを 点検してみて下さい。
横出しキャブなどで(CR26のチョヴィットソンは張り付きやすい)
今年はチョヴィットソンXLR125RのCR26にもキャブヒーターを
付けてみたいと思います。
寒冷時 動いているときは 風などの摩擦熱で露になり
交差点等で停止すると霜が付きますので
スロットルバルブが下がらず、回転が上がったままになります
そんな時もキャブヒーターの点検をして下さい
注意:追加記事が多くなりましたのでかなり長文になりました。
このページでの質問は打ち切ります。
” なぜ? 動かなくなる?”と言う質問に
1月9日 追記: 普通、2輪のキャブはエンジンの、後側に取り付き
エンジンの熱で温められていますが
SRV250のキャブはエンジン上部に付いています
よって常時寒風に晒されています。
その為にキャブレターが冷たいまま動作するので
冷たい空気が、広い入り口から入り
急に狭くなったスロットルバルブ付近では
空気の流速が変わり氷結します。その為
ガスの噴霧化(ガスの氷結)が出来ず調子が悪くなるわけです。
少し走行すると氷結するので、気化できずエンジンストップとなります。
その場でアイドリング状態にしてしばらくそのままにすると
キャブ本体が暖まりまた動き出しますが
またキャブが冷えると同じ事です。
1月19日追記:質問に どこかのサイトで見たと言う方が
”プラグ掃除をすると良くなった”書き込んで居たらしく
それは掃除をしている間にキャブの氷結が溶けただけで
そのままエンジンを掛けると 氷結で溶けた水分などで
プラグが湿り エンジンが掛かりにくく成るので
プラグを乾かすのは 有効かも知れない
だが また暫く走ると 同じ症状になります。
今度はその溶けた水分がフロート室に流れ込んで
2重の不調になります。
何度も繰り返したらドレンでガスを抜いて下さい
もし貴男が ” その方の所へ訪問したら ”
アイシングの事 教えてやって下さい。
其処で登場するのがキャブヒーターおよびサーモスイッチです。
キャブ本体を温めガス化を促進します。
*: エアーの流速により外気の温度差が出来て、露が発生
露が出来ると冷却されて霜付きとなります。
その露で本体とスロットル(ピストン部)の張り付きも防止しています。
まず以前キャブヒータは紹介したので、詳細はその記事で
キャブヒーターをキャブに取り付けたままテスターで測定
ヒーターの抵抗規定値以外でしたら交換です。
ヒーターの抵抗規定値の結果は12月10日参照
________________________________
ヒーターの抵抗 規定値以外の症例です。導通があるが
” ヒータの抵抗が規定値以外だったら何故悪い? ”
詳しく説明します。
SRV250のキャブレターメンテナンス 1 外装編を参照して下さい。
計算しましたので キャブヒータの所までスクロールします。
下のアドレスをクリックすると外装編へジャンプします。
http://blog.goo.ne.jp/ebucci/e/bf931f28166093a741edf2cca44f0b6e
________________________________
規定値以外でしたら半断線(切れる寸前)や劣化が考えられます。
半断線とは断線しているが
ヒーター本体が冷えると 縮むので導通があり
暖まると膨張するので 断線する事です。
半導体(トランジスタなど)では良くあります
導通は有るが、ヒーターの劣化により適切な特性が出ない。
ヒーター交換時の注意点としたら
キャブヒータ交換時必ずヒートシンカを、
トランジスターの交換時ヒートシンクと
トランジスタの間に塗布する物でも良い
ネジ部全体にムラなく塗布して組み上げます。
次に質問のサーモスイッチですが,テスタで導通テストします。
スイッチですので 極性は有りません。
寒くなればバイメタル式サーモスタットが働き、自然にスイッチが入ります
誤差など考慮しても 外気が11℃以下だと電源を入れると
直ぐにスイッチが入ります
簡単に言えば間違えて逆に、つないでも構いません。
(極性が解らない):皆さんは此処に引っかかったみたいです。
--------------------------------
良くサーモスタットと サーミスタを混同していますが 全く違う物です
サーミスタとは、
温度変化に対して 電気抵抗の変化の大きい 抵抗体のことで
この現象を利用して”温度を測定するセンサ”としても 利用される。
例 : ストーブなどで異常加熱した時に
電源を切るセンサーのことです
2輪では油温計・水温計・温度計などで使われています。
センサとしては -50 度から1000度まで 測定ができる。
PTCサーミスタ(ヒーター用)は 2輪のキャブヒーターでも使われています。
15W=橙色・25W=黒色・35W=白色が用意されています。
勿論12V専用で6Vは用意されていません
このヒーターの方が 丈夫で長持ちします。
________________________________
テストは殆どの機種も同じなので(家電などでも)
サーモスイッチ(ビニール袋に入れます)
直接水などに浸けないで下さい。
今の時期ですと水温が低いので解りやすい
鍋などに水を入れその中にテスタの鰐口クリップを
サーモスイッチの端子を挟みます(水温計が有ればいいのですが)
サーモスイッチを容器の中に入れ徐々に加熱します。
洗面器などに40℃くらいのお湯を徐々に入れても結構です。
水500ccでしたら40℃のお湯500cc用意
水温にもよりますが0℃でしたら40℃のお湯を加えていくと
20℃くらいになると思います。
約20℃くらいまで上げたら徐々に冷まします。
温度上げすぎても無意味です。
追記: 約11℃以下でバイメタルが効きSWが入りキャブヒーターが動作します。
約12℃以上でSWが切れますので外気温が暖かいと動作しません。
だから部屋の中や、ストーブの近くだと解りません。
その時の導通を調べます。
1) 水温 ~5℃ 導通有り
2) 18℃ 13±5℃にて導通なし
3) 18℃→12℃ 導通なし
4) 5℃ 8±3℃にて導通有り
以上 1)から4)まで順にチェックします
1)と4)で導通が無ければ 不良
2)と3)で導通が有れば 不良
不良でしたら スイッチ交換です。
そう悪くなる物では 有りませんが 上記の事点検して下さい。
ヒューズ切れ・接点不良・ハーネスの断線なども考えられるので
テスタにより、サーモスイッチ側端子、茶色の線との導通をチェック
テスタをDCにセットし 12V流れているか(断線) チェックします。
テスタの赤い線を サーモスイッチの茶色い線につなぎ
黒い線は 車体にアースします
メインスイッチを入れると テスタの針が12V~14V振れれば OKです
以上が キャブヒータ・サーモSWの 点検です。
点検画像が有りませんが これで十分に伝わったと思います
番外追記:モンキーなどで、寒くなったら急に走らなくなった
という質問がありました。
よく聞くとオイルクーラーを付けているという事ですので
これは完全にオーバークールで油温が上がらずオイルが堅く
うまくエンジンにオイルが回らないためです。
オイルクーラー用にサーモを付けるかクーラーを外すかで対処します。
オイルが古くなったり堅めのオイルを使っていると走りません。
オイルクーラーなど使わなくても日本製でしたら大丈夫です
夏場酷暑のなか、長時間フルスロットルで
走るような事がなければ、必要有りません。
日本製のM.Cでしたら、設計で ちゃんと計算してありますので
心配ないと思います。エンジンのオーバークールに成らないように
クーラーは外して下さい。外して走行してみたら
これでオーバークールとアイシングは、同じようでも違いが分かりましたね。
またコメント下さい お待ちしております。 12月31日
良爺ライダー・アメフリスキーより 13年1月9日追記
モンキー動くようになり安心しました、
正月返上での修理でしたか、寒い中大変でしたね
たぶんデイトナ?だったと思いますが
オイルクーラー用にサーモスタットが準備されていたと思います。
サーモスタットを取り付けると
オイルの温度が十分に上がらないと
クーラー側にオイルが回らないのでオーバークールは防げます。
格好で付けているのでしたら、これも重要アイテムです。
ドラッグスター250で燃料コックのレバー位置が解らないと言う質問ですが
ヤマハのHPでドラッグスター250の取扱説明書を入手して下さい。
これで解ると思います。
SRV250の 追記が増えて本文が長くなりましたが、よく理解して下さい。
それにもう一つガスが薄い時にも成ります
寒気は気圧が低くガスが薄くなるので
今ひとつ調子が出ないなど有りましたら
その時は(・・・・)文参照します
寒冷時にはエンジンを暖めるつもりで
無理はしないようにします。
そこで始動して直ぐ走行するときは
スターターレバーを引き少しずつ戻します。
走行中少しかぶり気味だと思ったら完全に戻し走行します。
スターターはチョークと違い直接ガスを送り込むので
ガスが濃くなりアイドリングが上がります。
スターターレバー閉じてアイドリングが
安定すればそのまま戻し 通常通りに走行しますます。
スターターを少し引くと調子が出ると思います。
エンジンが暖まっても調子が悪く
スターターレバー戻したら余計に不調になる
その場合完全にガスが薄いので少し濃くセッティングして下さい。
インシュレーター等キャブからインレットまでに
空気を吸い込んでいないか
それとエアークリーナー外していませんか?
クリーナーの破れなどもガスが薄くなります。
新品に交換です。
SRV250は2キャブですので、どちらかのエンジンが片排気味?
キャブオーバーホールしてみました?
各Jet類の詰まりがないかチェックして下さい。
キャブのドレンからガスを抜いて水や塵がないかチェック
もし少しでも水が入っているようでしたらガスタンクチェック
オイルもいつ交換したのか忘れた?
オイルが古くなり粘度が変わっている・・・・要オイル交換
外気温が冷たいときに、走行中アクセルを戻しても回転数が下がらない
この場合は張り付き現象でキャブレターのスロットルバルブ(ピストン部)が
温度差によりボディーとバルブの間に霜などが出来下がらなくなる現象です。
このキャブレターが冷却されるのを アイシングと言います
キャブのボディーを見ると露が付いている事がある
この様な状態になったらキャブの周りに
覆いをして直接冷気が当たらないようにします
最後にプラグの番数は合っていますか?
それとプラグの火花のチェック青い火花が出ればOK
火花が散らばるようでしたらプラグ不良です。要交換
外してみた時にプラグは乾いていますか?
湿っていますか?是もチェック
スタンダードでCR7HSAが付いています。
1番下げてホットにします。 例 CR6HSA 寒冷地に向きます。
ビラーゴなどはスタンダードが CR6HSAが付いています。
良爺ライダー・アメフリスキーのSRV250は冬用として
ホットタイプに交換しています
キャブOH済みと考えていますが、
殆どがOH時、綺麗に小さな穴など掃除されていない事が多い
掃除しなくて良い所なんてありません。
オーバーホールとは 全て機能するところを掃除したり
消耗部品を交換する事です。
ただ簡単に掃除したのではオーバーホールとは言えません。
初心者は簡単に分解掃除したらOHと思っていますが違いますよ
本来の機能を100%引き出せなければOHとは言えません。
ただの掃除です。 お間違えないように。
エンジンの始動は良いが中高速になると極端に不調になる時は
CDI不良も視野に入れた方がよい。
CDI不良の判断が困難なときは
知り合いの方より、CDIを借りて交換してみる手もあります
不調の原因は幾つものパターンがあるので
一つずつクリアーする以外有りません。
近くに詳しい方が居られたら聞いてみるのも良いかもしれません。
これで解らないときは、どう解らないか簡潔にお願いします。
最近毎日チェックしていますので
コメント欄でどう悪いのか書き込まれれば対処します。
コメントは画面上表示されませんが、
貴男のコメントは、届いていますよ。
今年はこれで更新終わります。
次回は、ちょっと伸びてしまいましたが
キャブの詳細に入ります。
ついでに手持ちのキャブをOHして進みますので
パーツが届き次第更新します。しばらくお待ち下さい。
皆さんも良い年をお迎え下さい。
ではまた来年も宜しく
良爺ライダー・アメフリスキー
暖かい時は スムーズに走行できたのに 紅葉時期ぐらいから
朝晩急に調子が悪くなった場合は
(殆どがキャブOHミスでノズルが綺麗に掃除されていない事が多い)
いつも氷点下?で、よほどの寒冷地でない限り
関係無いと思いますが?
此処 良爺ライダーが住む北九州では 寒くてもSRV250が
夏でもそう熱くないし、冬でもそう寒くはありませんので
それほど不調に なったことが有りません。
あまり寒いと2輪には乗らないので解りませんが
早朝など走行中に 風防から顔を出すと 凄く寒い(体感温度が違う)
外気温が3℃くらいだとキャブ辺りはかなり冷たい!
どのくらい冷たい? それはどのくらいでしょう。
スプレー缶で例を上げると
寒いときスプレーを勢いよく出すと スプレー缶に霜が付くでしょう?
それと同じ事が キャブで起きているのです。
キャブの周りは、エアーの流速変化で
急に細くなった スロットルバルブ付近で 氷結します
スロットルバルブ付近で 霜や露が 付いている現象を
キャブの氷結化で アイシングと言います。
一応キャブヒーターを 点検してみて下さい。
横出しキャブなどで(CR26のチョヴィットソンは張り付きやすい)
今年はチョヴィットソンXLR125RのCR26にもキャブヒーターを
付けてみたいと思います。
寒冷時 動いているときは 風などの摩擦熱で露になり
交差点等で停止すると霜が付きますので
スロットルバルブが下がらず、回転が上がったままになります
そんな時もキャブヒーターの点検をして下さい
注意:追加記事が多くなりましたのでかなり長文になりました。
このページでの質問は打ち切ります。
” なぜ? 動かなくなる?”と言う質問に
1月9日 追記: 普通、2輪のキャブはエンジンの、後側に取り付き
エンジンの熱で温められていますが
SRV250のキャブはエンジン上部に付いています
よって常時寒風に晒されています。
その為にキャブレターが冷たいまま動作するので
冷たい空気が、広い入り口から入り
急に狭くなったスロットルバルブ付近では
空気の流速が変わり氷結します。その為
ガスの噴霧化(ガスの氷結)が出来ず調子が悪くなるわけです。
少し走行すると氷結するので、気化できずエンジンストップとなります。
その場でアイドリング状態にしてしばらくそのままにすると
キャブ本体が暖まりまた動き出しますが
またキャブが冷えると同じ事です。
1月19日追記:質問に どこかのサイトで見たと言う方が
”プラグ掃除をすると良くなった”書き込んで居たらしく
それは掃除をしている間にキャブの氷結が溶けただけで
そのままエンジンを掛けると 氷結で溶けた水分などで
プラグが湿り エンジンが掛かりにくく成るので
プラグを乾かすのは 有効かも知れない
だが また暫く走ると 同じ症状になります。
今度はその溶けた水分がフロート室に流れ込んで
2重の不調になります。
何度も繰り返したらドレンでガスを抜いて下さい
もし貴男が ” その方の所へ訪問したら ”
アイシングの事 教えてやって下さい。
其処で登場するのがキャブヒーターおよびサーモスイッチです。
キャブ本体を温めガス化を促進します。
*: エアーの流速により外気の温度差が出来て、露が発生
露が出来ると冷却されて霜付きとなります。
その露で本体とスロットル(ピストン部)の張り付きも防止しています。
まず以前キャブヒータは紹介したので、詳細はその記事で
キャブヒーターをキャブに取り付けたままテスターで測定
ヒーターの抵抗規定値以外でしたら交換です。
ヒーターの抵抗規定値の結果は12月10日参照
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ヒーターの抵抗 規定値以外の症例です。導通があるが
” ヒータの抵抗が規定値以外だったら何故悪い? ”
詳しく説明します。
SRV250のキャブレターメンテナンス 1 外装編を参照して下さい。
計算しましたので キャブヒータの所までスクロールします。
下のアドレスをクリックすると外装編へジャンプします。
http://blog.goo.ne.jp/ebucci/e/bf931f28166093a741edf2cca44f0b6e
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規定値以外でしたら半断線(切れる寸前)や劣化が考えられます。
半断線とは断線しているが
ヒーター本体が冷えると 縮むので導通があり
暖まると膨張するので 断線する事です。
半導体(トランジスタなど)では良くあります
導通は有るが、ヒーターの劣化により適切な特性が出ない。
ヒーター交換時の注意点としたら
キャブヒータ交換時必ずヒートシンカを、
トランジスターの交換時ヒートシンクと
トランジスタの間に塗布する物でも良い
ネジ部全体にムラなく塗布して組み上げます。
次に質問のサーモスイッチですが,テスタで導通テストします。
スイッチですので 極性は有りません。
寒くなればバイメタル式サーモスタットが働き、自然にスイッチが入ります
誤差など考慮しても 外気が11℃以下だと電源を入れると
直ぐにスイッチが入ります
簡単に言えば間違えて逆に、つないでも構いません。
(極性が解らない):皆さんは此処に引っかかったみたいです。
--------------------------------
良くサーモスタットと サーミスタを混同していますが 全く違う物です
サーミスタとは、
温度変化に対して 電気抵抗の変化の大きい 抵抗体のことで
この現象を利用して”温度を測定するセンサ”としても 利用される。
例 : ストーブなどで異常加熱した時に
電源を切るセンサーのことです
2輪では油温計・水温計・温度計などで使われています。
センサとしては -50 度から1000度まで 測定ができる。
PTCサーミスタ(ヒーター用)は 2輪のキャブヒーターでも使われています。
15W=橙色・25W=黒色・35W=白色が用意されています。
勿論12V専用で6Vは用意されていません
このヒーターの方が 丈夫で長持ちします。
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テストは殆どの機種も同じなので(家電などでも)
サーモスイッチ(ビニール袋に入れます)
直接水などに浸けないで下さい。
今の時期ですと水温が低いので解りやすい
鍋などに水を入れその中にテスタの鰐口クリップを
サーモスイッチの端子を挟みます(水温計が有ればいいのですが)
サーモスイッチを容器の中に入れ徐々に加熱します。
洗面器などに40℃くらいのお湯を徐々に入れても結構です。
水500ccでしたら40℃のお湯500cc用意
水温にもよりますが0℃でしたら40℃のお湯を加えていくと
20℃くらいになると思います。
約20℃くらいまで上げたら徐々に冷まします。
温度上げすぎても無意味です。
追記: 約11℃以下でバイメタルが効きSWが入りキャブヒーターが動作します。
約12℃以上でSWが切れますので外気温が暖かいと動作しません。
だから部屋の中や、ストーブの近くだと解りません。
その時の導通を調べます。
1) 水温 ~5℃ 導通有り
2) 18℃ 13±5℃にて導通なし
3) 18℃→12℃ 導通なし
4) 5℃ 8±3℃にて導通有り
以上 1)から4)まで順にチェックします
1)と4)で導通が無ければ 不良
2)と3)で導通が有れば 不良
不良でしたら スイッチ交換です。
そう悪くなる物では 有りませんが 上記の事点検して下さい。
ヒューズ切れ・接点不良・ハーネスの断線なども考えられるので
テスタにより、サーモスイッチ側端子、茶色の線との導通をチェック
テスタをDCにセットし 12V流れているか(断線) チェックします。
テスタの赤い線を サーモスイッチの茶色い線につなぎ
黒い線は 車体にアースします
メインスイッチを入れると テスタの針が12V~14V振れれば OKです
以上が キャブヒータ・サーモSWの 点検です。
点検画像が有りませんが これで十分に伝わったと思います
番外追記:モンキーなどで、寒くなったら急に走らなくなった
という質問がありました。
よく聞くとオイルクーラーを付けているという事ですので
これは完全にオーバークールで油温が上がらずオイルが堅く
うまくエンジンにオイルが回らないためです。
オイルクーラー用にサーモを付けるかクーラーを外すかで対処します。
オイルが古くなったり堅めのオイルを使っていると走りません。
オイルクーラーなど使わなくても日本製でしたら大丈夫です
夏場酷暑のなか、長時間フルスロットルで
走るような事がなければ、必要有りません。
日本製のM.Cでしたら、設計で ちゃんと計算してありますので
心配ないと思います。エンジンのオーバークールに成らないように
クーラーは外して下さい。外して走行してみたら
これでオーバークールとアイシングは、同じようでも違いが分かりましたね。
またコメント下さい お待ちしております。 12月31日
良爺ライダー・アメフリスキーより 13年1月9日追記
モンキー動くようになり安心しました、
正月返上での修理でしたか、寒い中大変でしたね
たぶんデイトナ?だったと思いますが
オイルクーラー用にサーモスタットが準備されていたと思います。
サーモスタットを取り付けると
オイルの温度が十分に上がらないと
クーラー側にオイルが回らないのでオーバークールは防げます。
格好で付けているのでしたら、これも重要アイテムです。
ドラッグスター250で燃料コックのレバー位置が解らないと言う質問ですが
ヤマハのHPでドラッグスター250の取扱説明書を入手して下さい。
これで解ると思います。
SRV250の 追記が増えて本文が長くなりましたが、よく理解して下さい。
それにもう一つガスが薄い時にも成ります
寒気は気圧が低くガスが薄くなるので
今ひとつ調子が出ないなど有りましたら
その時は(・・・・)文参照します
寒冷時にはエンジンを暖めるつもりで
無理はしないようにします。
そこで始動して直ぐ走行するときは
スターターレバーを引き少しずつ戻します。
走行中少しかぶり気味だと思ったら完全に戻し走行します。
スターターはチョークと違い直接ガスを送り込むので
ガスが濃くなりアイドリングが上がります。
スターターレバー閉じてアイドリングが
安定すればそのまま戻し 通常通りに走行しますます。
スターターを少し引くと調子が出ると思います。
エンジンが暖まっても調子が悪く
スターターレバー戻したら余計に不調になる
その場合完全にガスが薄いので少し濃くセッティングして下さい。
インシュレーター等キャブからインレットまでに
空気を吸い込んでいないか
それとエアークリーナー外していませんか?
クリーナーの破れなどもガスが薄くなります。
新品に交換です。
SRV250は2キャブですので、どちらかのエンジンが片排気味?
キャブオーバーホールしてみました?
各Jet類の詰まりがないかチェックして下さい。
キャブのドレンからガスを抜いて水や塵がないかチェック
もし少しでも水が入っているようでしたらガスタンクチェック
オイルもいつ交換したのか忘れた?
オイルが古くなり粘度が変わっている・・・・要オイル交換
外気温が冷たいときに、走行中アクセルを戻しても回転数が下がらない
この場合は張り付き現象でキャブレターのスロットルバルブ(ピストン部)が
温度差によりボディーとバルブの間に霜などが出来下がらなくなる現象です。
このキャブレターが冷却されるのを アイシングと言います
キャブのボディーを見ると露が付いている事がある
この様な状態になったらキャブの周りに
覆いをして直接冷気が当たらないようにします
最後にプラグの番数は合っていますか?
それとプラグの火花のチェック青い火花が出ればOK
火花が散らばるようでしたらプラグ不良です。要交換
外してみた時にプラグは乾いていますか?
湿っていますか?是もチェック
スタンダードでCR7HSAが付いています。
1番下げてホットにします。 例 CR6HSA 寒冷地に向きます。
ビラーゴなどはスタンダードが CR6HSAが付いています。
良爺ライダー・アメフリスキーのSRV250は冬用として
ホットタイプに交換しています
キャブOH済みと考えていますが、
殆どがOH時、綺麗に小さな穴など掃除されていない事が多い
掃除しなくて良い所なんてありません。
オーバーホールとは 全て機能するところを掃除したり
消耗部品を交換する事です。
ただ簡単に掃除したのではオーバーホールとは言えません。
初心者は簡単に分解掃除したらOHと思っていますが違いますよ
本来の機能を100%引き出せなければOHとは言えません。
ただの掃除です。 お間違えないように。
エンジンの始動は良いが中高速になると極端に不調になる時は
CDI不良も視野に入れた方がよい。
CDI不良の判断が困難なときは
知り合いの方より、CDIを借りて交換してみる手もあります
不調の原因は幾つものパターンがあるので
一つずつクリアーする以外有りません。
近くに詳しい方が居られたら聞いてみるのも良いかもしれません。
これで解らないときは、どう解らないか簡潔にお願いします。
最近毎日チェックしていますので
コメント欄でどう悪いのか書き込まれれば対処します。
コメントは画面上表示されませんが、
貴男のコメントは、届いていますよ。
今年はこれで更新終わります。
次回は、ちょっと伸びてしまいましたが
キャブの詳細に入ります。
ついでに手持ちのキャブをOHして進みますので
パーツが届き次第更新します。しばらくお待ち下さい。
皆さんも良い年をお迎え下さい。
ではまた来年も宜しく
良爺ライダー・アメフリスキー