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蝦式電影生活(新館)

ずっとほったらかしやったんですけど、ブログ人のサービスが終了するらしいんで、ここを作って過去のデータを引っ越しました。

滋賀県でさぬきうどん、『古蝶庵』

2006-10-10 00:47:07 | 心に通じる道は胃袋を通る。

先日の『UDON』に刺激を受けて、
心の中のさぬきうどん熱が再燃。

だがしかし、先のブームで滋賀県にもオープンした
「はなまるうどん」他さぬき系チェーンも
一気に淘汰が始まっておりまして。

ぶっちゃけ、今の部屋を選んだ理由も
「はなまるまで徒歩1分だから」やったのに、
もよりの「はなまる」は先日閉店の憂き目に会ってしまいました。
滋賀県下では、現状草津の一店舗のみ。

昨日の朝は大阪にいたので、中津駅近くの親展、
「情熱うどん讃州」「たけうちうどん店」に向ったものの、
両店とも日曜は定休日だったようです。

ということで本日、噂だけ聞いていたものの
未訪問だった、大津市の「古蝶庵」に初訪問。
近江大橋東側のこの店、橋を渡ればえび宅からでも
MTBでアプローチ可能。
ただ、地元の人意外は通らないような場所にあるので、
つい先日まで存在すら存じていませんでした。
オープンは昨年の暮れやったらしいのですが。

一見うどんやとは分からない外見に、
和風の内装もかなり小じゃれた感じ。

うどんは本場モノにも劣らないがっつりしたコシに、
もっちもち感もかなりのもで、十分満足できるものでした。
しかも、天ぷらが上手い!
えびのぷりぷり度や、季節の野菜もさることながら、
「大ちく天」(300円也)の大きさったらアナタ。

内装と同じく、どんぶりや湯飲みなど、
うつわへの凝り具合もかなりのものかと。
小麦や出汁はもちろん、食材にも随分こだわりがあるようです。

勿論、本場香川に比べて値段は張りますが、
都内でさぬきうどんを食べてた身からはあまり抵抗もありません。

ただ残念なのは、「うどん」の量が少ないことでしょうか。
天ぷら系のボリュームがあるので、お腹的には満足なのですが、
うどんが食べたくて行ってる身としては
うどん玉の二玉、三玉というオプションも欲しいところ。

天ぷらをアテに、少し飲みに行ったりするのに
良いお店かも知れません。

あまり外食の習慣の無い大津では、
美味しいお店が出来ても生き残っていくのがなかなか大変。
消えていくお店も沢山見てるので、
ぜひ応援したいお店でございます。

讃岐うどん茶屋 古蝶庵
 大津市大将軍一丁目15-9 定休日:火曜日

 営業時間は、お昼と夜みたいです。
 閉店時間が早い(多分20時くらい!?)ので、ご注意を!


聖地を銀幕で。『UDON』。

2006-09-18 23:23:02 | 心に通じる道は胃袋を通る。

関節が痛い、前身がだるい。
どうやら熱があるようです。

体の調子が悪いので、家でゆっくりしたかったけど、
自動車とMTB、両愛車の調子も同様におもわしくなかったので
修理やらメンテやらにそこらのショップをうろうろ。
(昔なら自分で直したのに。
 社会人って時間がねぇのだ。フロに入って寝るだけなのだ。)

車のパーツを変えて、修理の見積もりを取って、オイルも交換。
長距離を完走してくれたMTBの
ブレーキ&シフトのワイヤー系統とチューブを全て交換。
ついでにスキーもチューンに出す。
・・・カネは使うけど、モノは増えない。
多分これからは、こういうカネの使い方をせんといかん。

車のオイルを交換すると、ここんとこ心配やった
エンジンの吹き上がりのニブさが一気に改善しました。
冬は雪山に通うので頻繁にオイルも換えるけど、
今年の夏は長距離を走らへんかったから、
きっとオイルの酸化が進んでたんやと思います。

アクセルを軽く踏み込むと、
スバルの象徴でもある水平対抗エンジンが
するすると小気味よい加速をしていく。
・・・「なかむら」のさぬきうどんの喉越しのように、するすると。

うわー、強引な導入ですいません。
昨日やっと「UDON」観てきました。新京極シネラリーベにて。
改装してキレイになってからは、初訪問かな。

「恐るべきさぬきうどん」やったか、村上春樹のエッセイやったか、
今になってはどっちやったのかは忘れたけど、
とにかくそんなものにインスパイアされて
香川県にさぬきうどんの名店めぐりに初めて赴いたのが数年前。
あくまで鰹のたたきや、吉野川のラフティングや、
しまなみ街道チャリンコ横断のついででしか無かったんやけど、
 1.もともと「蕎麦よりうどん」派であること。
 2.葱、大根おろし、ゴマ等が大好きな薬味星人であること。
 3・関西のうどんのふにゃふにゃした感じに違和感を持ってたこと。

この辺の素養に加えて、
 4.最初に出会ったさぬきうどんが「なかむら」であったこと。
この幸運も加わって、一気にさぬきうどん信奉者に帰依しました。

以降、機会があれば香川へと走ることは勿論、
東京在住中には、関東の名店を行脚。
(聖地にも近く、もともと地域独自のうどんをもつ大阪・京都に比べ
 うどん処女地の東京のほうが讃岐系の進出は容易であったようで
 美味しい店も多かったです。
 ただし、値段は香川の5倍くらいするけど。)

さて、「UDON」。
想像以上に面白い作品でした。
一連の「ブーム」に対して、ある程度批判的な視点は持ちつつも
必要以上に悲観的にもなっていないスタンスに激しく共感。

さぬきうどんブーム栄枯盛衰についてのドキュメンタリー的な
セミ・ノンフィクションパートと、親子の物語である
ドラマパートを、(たぶん)意図的に峻別したことも良かったかも。

さぬきうどんの感動的な美味さはもちろんやけど、店の立地や
文化的・社会的な背景にいたるまで、その魅力を
伝えることに十分成功していると思います。
僕も初めて、「なかむら」の店先で立ったままうどんをすすったとき、
劇中のユースケ・サンタマリアや小西真奈美のように
思わず笑えて仕方なかったもんなぁ。
その味に、そのロケーションに。
二杯目を、今度は裏の畑のあぜ道に座って食べて、また笑えて仕方ない。

このような足元に隠れた宝物を探し出すことは、
なかなか大変やし、そのサクセストーリーの生き証人として、
多くの「まちづくり」関係者に観て欲しい作品です。
(みっききマス太郎のネズミーランド誘致して
 人が集まっても、それは違うやろ?)
無論「ブーム」の背後には様々なトラブルもあるけど、
そこにも作中で言及している点も流石。
観光客の路上駐車で閉店した店があるってエピソード、あれは実話です。

トータス松本の「バンザイ~好きでよかった~」もえぇ使い方やったな~
小西真奈美、スクリーンで観るのは初めてですが、
ヤバイです。めっちゃ好きです。よかったらトモダチになってください。
黒目がちな人が好みなことに、改めて気付かされました。

遭難して、最初に見つけた民家がうどん屋やってことは、
うそみたいやけど香川県でならホンマにありそうで怖い。

しかし、「映画におけるUDON」の基本は
「・・・UDON Four!」
「二つで十分ですヨ~」
「No! Four!」であることをすっかり失念していたのは不覚!!
劇中に出てくるこの遣り取り、ウソみたいですが
『ブレードランナー』の中で
ハリソン・フォードがやってる遣り取りそのままなんです。

うわ~、そういや今年は四国行ってないぞ。
なんかイキナリさぬきうどん魂に火がついてきた!!

季節もちょうど、脂が乗って美味い「戻りガツオ」の旬が到来、
「さぬきうどん⇒鰹⇒さぬきうどん」の
一泊二日四国行き、参戦者急募!!