エ・ビ・ス Eco Business Study

環境ビジネスの研究をしています。
エコロジー・ビジネス・スタディ

100年前の電気自動車が走った。

2009年04月11日 16時11分54秒 | エコ・カー
今エコカーとして注目を集めている電気自動車。
その歴史は実は古く、最初に登場したのは1873年イギリスで
ロバート・ダビットソンが一次電池に鉄亜鉛電池を使用した
実用電気自動車の走行に成功したのが最初とされている。



当時は、内燃機関自動車の開発が初期段階であり技術的にまだ未熟だったため、
速度記録は全て電気自動車が記録を独占するなど、性能の差を見せつけていた。
結果、当時の欧米では電気自動車が主流だった。

しかし、その後の化石燃料を媒体とする内燃機関自動車が急速な技術の
進歩のため、電気自動車は姿を消した。

その当時の電気自動車がトヨタ博物館で、4月9日実際に走った。
これは同博物館が、開館20周年を記念して行ったイベントで、
エコカーへの関心が高まっている事もあり企画された。

走らせた車は、常設展示車されている1902年製の米国の電気自動車
「ベイカーエレクトリック」
この車は当時のメーカー、ベイカー社が製造し、全長2.5メートルで
外観は馬車に近く、1回の充電で80キロ走行が可能で、最高時速は40キロ。

試乗した地元関係者が「こんなに静かで快適な電気自動車が
100年前にあったとは」と驚くほどのものだった。

電気自動車と言えば実は日本では、1940年代後期にガソリン不足で
電気自動車の生産が増加された時期があり、1949年には全国の
自動車保有台数の3%に相当する3,299台が電気自動車だった。

そのまま電気自動車の研究が進んでいれば、今とは違った自動車普及状況に
なっていたかも知れない。

しかし、一度は廃れた電気自動車が温暖化防止という時代のニーズにより
再び表舞台に出ることになるとは、数年前には考えられなかったことで、
時代によりその評価が変わるという一つの実例だろう。

一度乗ってみたい気もする。
勿論自分で運転して。


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by エ・ビ・ス




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2 コメント

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誰が電気自動車を殺したか? (LAよーこ)
2009-04-13 03:52:58
エビス様こんにちは。

2006年に米国でリリースされた「誰が電気自動車を殺したか?」(原題:Who Killed the Electric Car?)というドキュメンタリー映画観ましたか?日本でも去年DVD発売されてます。

この映画は1990年前半に米国で発売されたGMの電気自動車、EV1を取り上げてたもので、実は100年も前に開発されていた電気自動車の歴史、またなぜ電気自動車が普及しなかったといった問題を見て行きます。

これを観ると、相変わらず自分たちの利益のことばかり考えて行動する米国オートメーカーたちに頭がきます。日本の自動車メーカーにももっとリーダーシップをとってがんばってほしいものです。

アメリカでもハイブリッド車が大分普及しています。それまで「環境オタク」の乗り物だったハイブリッド車が去年のガソリン高騰で一般の人も目を向けるようになった、というカンジですね。もちろん我が家も3年前からプリウスです。

このように、ガソリン代が急騰した時は順番待ちだったハイブリッド車ですが、不景気でガソリン代が落ち着いてしまった今、実はまた売り上げが落ちているそうな。

確かにハイブリッド車はガソリンが安いと割高になりますよね。それにしてもそんな薄情な。。。

世界中のみんなが、お財布の中身よりも環境問題を優先するような生活ができる社会にしたいですね。はぁ。。。
返信する
LAよーこ 様 (エ・ビ・スEX)
2009-04-13 16:45:00
良い情報有難うございます。

そのドキュメンタリー映画は未だ観ていないので
早速探して、アメリカの電気自動車事情を知りたいと
思います。

尚、電気自動車の歴史については、

http://www.cev-pc.or.jp/h20_kouhou/rekishi.html

を見ればよく分かります。

話は変わりますが、日本では、今年からハイブリッド車や
電気自動車などのいわゆるエコカーの購入に対して、
エコカー減税が実施されます。

無論冷え込んだ自動車産業へのてこ入れも
考慮してですが・・・

アメリカではこういったシステムの
導入への実態はどうなんでしょうか?
返信する

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