エ・ビ・ス Eco Business Study

環境ビジネスの研究をしています。
エコロジー・ビジネス・スタディ

また出た廃タイヤのカバン HEVEA

2008年04月25日 10時45分33秒 | エ・ビ・スとマイバック
エ・ビ・スでずいぶん前に取り上げた古タイヤのカバン「SEAL」
売れ行きはどうなんでしょうか?
アチコチの雑誌でも取り上げられてますよね。
見た目はけっこうイケてますけど、
タイヤの生地が柔らかすぎて、
エ・ビ・スとしては、もっとしっかりしたカバンのほうが好きです。

昔は、野積みされて放置されたタイヤがけっこうありましたが、
ずいぶんキレイになりましたよね。
タイヤのリサイクル率は88%。
もう何年もこのくらいの率で推移しています。
タイヤのリサイクル業者も増えました。
この率が高いとみるか、伸び悩んでいるとみるかは、
立場の違いでしょう。
ちなみに、エアコンは86%、テレビは77%、冷蔵庫は71%。
家電から見れば優秀ですよね。



さて回収されタイヤは何にリサイクルされているのでしょう?
東洋タイヤさんのデータを借用しました。
中国などの海外に輸出されているニュースをみますが、
統計上は19%ぐらい。
半分以上54%のタイヤが燃やされています。
いや、これはサーマルリサイクル。
燃料ですね。
ゴムの素材として他の製品になっているのが、10%。

近頃は、表面を張り替えて再生するタイヤもありますが、
リユース率は5%ぐらい。
結局燃やしてエネルギーに変えるが簡単なんですよね。

再生素材を扱う名古屋のコーハンさん。
回収したタイヤでカバンを作りました。
「HEVEA」ヘベアと読みます。



「SEAL」はタイヤそのままの生地を使っていましたが、
「HEVEA」は、一旦ゴムをチップにして記事をつくっています。
このビジネスバッグで5万円。
こうしてブランドが増えてくれば、選択肢も増えるし、
エネルギーに変わるより、ずっといいですよね。

この手のリサイクル商品の傾向は、
鞄屋さんが作ろうとすると、廃タイヤの確保が大変だろうし、
原料屋さんが作ろうとすると、デザインがイマイチ。
(「HEVEA」のデザインが悪いと言ってるのではありません。)
オーガニックコットンのように、
原料メーカーとファッションブランドが、
別々に成り立つのが理想だと思いますけどね。


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by エ・ビ・ス


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1 コメント

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誤字報告 (きよきよ)
2020-03-13 01:17:00
×一旦ゴムをチップにして記事をつくっています。
〇一旦ゴムをチップにして生地をつくっています。
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